【神戸】山頂から海の上まで!自然も楽しむ芸術祭

山頂から海の上まで!自然も楽しむ芸術祭

更新日:2017/08/28

伏見雅之《六甲山光のアート》
三分一博志による建築の「自然体感展望台 六甲枝垂れ」をライトアップする作品、伏見雅之《六甲山光のアート》

アートを求めて
山と海と街中を探検

今年第8回目を迎える「六甲ミーツ・アート芸術散歩」。六甲山の自然の中に展示される作品をピクニック気分で見て回れるこのイベントを、毎年の楽しみとするファンが増えている。まだ行ったことがなくても、インスタグラムにUPされる写真を見て興味を持っていた方も多いのでは?
この秋は、神戸港開港150周年を記念した「港都KOBE芸術祭」も開催し、ますます神戸がアートで盛り上がる。山を周遊する芸術散歩と、海や港を舞台にした芸術祭の両方が味わえるというのだから、遠方に住んでいてもわざわざ訪れる価値がありそうだ。街中にはアーティスティックなギャラリーやかわいいカフェ、センス抜群の雑貨店もたくさん。自然とアートとショッピングをバランスよく楽しんじゃおう!

六甲ミーツ・アート
芸術散歩2017

六甲山の魅力を引き出すことをテーマに、川島小鳥や藤浩志、明和電機ほか総勢39組のアーティストたちが、展示やパフォーマンスを繰り広げる。自然と調和したフォトジェニックな展示が多いのが特徴。

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六甲ミーツ・アート 芸術散歩2017(ろっこうミーツ・アート げいじゅつさんぽ 2017)
【電話】078-891-0048
【開催期間】9/9~11/23(45日間) 
【開催時間】10:00~17:00※夜間鑑賞作品あり
【主な会場】六甲ガーデンテラス、自然体感展望台、六甲枝垂れ、六甲山カンツリーハウス、六甲高山植物園、
六甲オルゴールミュージアム、六甲ケーブル、天覧台ほか
【料金】鑑賞チケット1850円(有料会場4カ所に入場可)
【巡り方】JR六甲道駅、阪神御影駅、阪急六甲駅から神戸市バス16系統で15~30分、六甲ケーブル下駅下車。六甲ケーブル下駅から六甲ケーブルで六甲山上駅まで10分。各会場ヘは、六甲山上バスで巡る

《スペース・ホワイト・カフェ》、さとうりさ《あべちゃん、なんかついてるよ》と「自然体感展望台 六甲枝垂れ」
右・左上/六甲山上駅のレストラン跡地に出現する開発好明《スペース・ホワイト・カフェ》。白い梱包用発砲スチロールを使った真っ白な空間で、カレーやパンナコッタ、牛乳、甘酒など、白にこだわった食べ物がいただける 左下/さとうりさ《あべちゃん、なんかついてるよ》と「自然体感展望台 六甲枝垂れ」

神戸開港150年記念!
海の上に芸術祭がやってきます

港都KOBE芸術祭

港都KOBE芸術祭

神戸港開港150年を記念して開催する芸術祭。「時を刻み、豊かな広がりへ」をテーマに、椿昇、新宮晋、小清水漸、西野康造、林勇気、藤本由紀夫ほか16組の国内作家と、海外作家3名が参加

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港都KOBE芸術祭(こうとコウベげいじゅつさい)
【電話】078-322-6490
【開催期間】9/16~10/15(30日間)
【開催時間】9:30~17:30(かもめりあ総合案内、その他会場によって異なる)
【主な会場】神戸港、神戸空港島
【料金】無料(ただしアート鑑賞船の乗船料金として1200円)アート鑑賞船の運航時間など詳細はHPを確認
【巡り方】特別運航のアート鑑賞船「神戸シーバスファンタジー号」で神戸港に点在する作品を巡る。神戸ポートターミナルホールなど、乗船せずに見られる作品も。船内の展示作品もあるので、ぜひ乗船して巡るのがオススメ

船の中まで。注目アートはこちら

ひまわり/Thank - You Presents to Oxygen 西村 正徳

ひまわり/Thank - You Presents to Oxygen
西村 正徳

自然と向き合う緊張感を絶妙なバランスで内包させた、体験型の作品が多い西村正徳。ポートアイランド北公園や神戸空港海上アクセスターミナルに酸素ボンベで制作したひまわりを150本設置。

UNDER THE BRIDGE ドットアーキテクツ

UNDER THE BRIDGE
ドットアーキテクツ

家成俊勝、赤代武志を中心に6名で構成された建築チーム。神戸大橋の袂に、見ず知らずの人たちが憩い、語らい、酒を飲み交わし、音を聞くための仮設のクラブ「UNDER THE BRIDGE」を作り出す。

独流?河 張 ?

独流?河
張 ?

神戸市の友好都市である中国・天津市から招聘した張?(ジャン・モン)。故郷の独流?河(Duliujian River)が、海へと流れていく様子を、美しく情緒たっぷりに表現した映像作品を出展する。

詩:安永穏和「人の声かしら」/ 1995年
詩:安永穏和「人の声かしら」/1995年

九つの詩片?海から神戸を見る
古巻 和芳

大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレなどで、場所の特性を踏まえた作品を制作する神戸出身の作家。今回は海から神戸の街を見ることをテーマにした作品をアート鑑賞船内で展開する。

港都KOBE芸術祭と一緒に盛り上がるアートたち

横尾忠則現代美術館
上/4Fアーカイブルームの廊下。壁の色が赤かったりエレベーターの中が青かったりと、横尾ワールドが炸裂 右下/「ヨコオ・ワールド・ツアー」展(2017/4/15~8/20)の展示風景。※撮影不可 左下/建物は村野藤吾建築

横尾忠則現代美術館

兵庫県出身のアーティスト・横尾忠則の、貴重な作品や資料をアーカイブするために県立美術館の一部を改装して開館。熱意ある学芸員と横尾が一緒になって作りあげる企画展は、滅多に展示しないような作品が公開されることが多く、切り口も新鮮で、毎回遠方から欠かさず訪れるファンも。廊下や展示室などは一定のルールのもと撮影OK。

●「横尾忠則 HANGA JUNGLE」開催
9/9(土)~ 12/24(日)
従来の伝統的な版画とは異なり、超版画的な意味を持つものとして、横尾忠則が独自に生み出した「HANGA」という概念。今回の展覧会は、横尾の「HANGA」群を「JUNGLE」のイメージで、壁面を埋め尽くすように展示する挑戦的な試み。港都KOBE芸術祭連携事業として開催。

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横尾忠則現代美術館(よこおただのりげんだいびじゅつかん)
【電話】078-855-5607
【住所】兵庫県神戸市灘区原田通3-8-30
【営業時間】10:00~18:00(展覧会会期中の金・土~20:00)
【休館日】月
【最寄駅】JR灘駅より徒歩10分

FISH IN THE FOREST ~TOOTH TOOTH x そら植物園~
上/植物園の中にいるような空間で食事が楽しめる 左下/フランク・ゲーリー設計、安藤忠雄監修のもと、1987年に竣工した建物 右下/食事の注文はセルフサービス。FISH IN THE シーフードバターカレー1404円

FISH IN THE FOREST
~TOOTH TOOTH x そら植物園~

神戸開港150年を機に、地元で人気のカフェレストラン「TOOTH TOOTH」が30周年の節目でオープンした新店。近郊の食材などを使った料理やドリンクがいただける。プラントハンター/そら植物園代表の西畠清順が植物をプロデュースし、画家の寺門孝之が人魚の絵を描いた幻想的な空間が、新名所として注目を浴びている。

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フィッシュ イン ザ フォレスト
【電話】078-334-1820
【住所】兵庫県神戸市中央区波止場町2-8
【営業時間】11:00~23:00(季節により変動)
【定休日】不定
【席数】120
【価格】1404円~
【最寄駅】各線元町駅より徒歩8分

街中にはおいしいものがいっぱい!ほっぺが落ちるおいしい3メニュー

Nick.

筋がきれいに入った
肉の断面にほれぼれ
Nick.

精肉店に併設のイートインスペース。ショーケースに並ぶ肉をその場で調理していただける。芳寿豚のハーブソルトステーキほか盛り合わせ約5000円(2人前)。

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Nick.(ニック)
【電話】078-262-1147
【住所】兵庫県神戸市中央区中山手通3-10-12
【営業時間】11:00~20:00
【定休日】正月
【席数】8
【価格】2000円~
【最寄駅】各線元町駅より徒歩7分

グリルミヤコ

継ぎ足されてきた
デミグラスソースが絶品
グリルミヤコ

牛タンシチュー2150円が名物の老舗洋食店。もともと船上メニューで、皿を縁取るマッシュポテトが、揺れる船で防波堤の役割を担っていた。

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グリルミヤコ
【電話】078-362-0168
【住所】兵庫県神戸市中央区元町通5-3-5
【営業時間】11:30~14:30 17:30~20:00
【定休日】月
【席数】20
【価格】2000円~
【最寄駅】阪急花隈駅より徒歩5分

ケイクスタンド

旬の果物がたっぷりの
ジューシーケイク
ケイクスタンド

フレッシュな素材にこだわるケーキ店。ベイクドチーズケーキと季節のタルトの盛り合わせ750円。ランチも人気。

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ケイクスタンド
【電話】078-272-0152
【住所】兵庫県神戸市中央区山本通1-7-17wallavenueB1
【営業時間】11:30~18:00
【定休日】月・火
【席数】11
【価格】1000円~
【最寄駅】各線三宮駅から徒歩7分

オズマガジン「アートな町へ」特集、好評発売中!

アートは今、日本各地の自然や文化とつながって、それぞれの町をおもしろくしています。京都では世界遺産や有形文化財など、歴史的な建物と現代アートが融合し、唯一無二の鑑賞体験を作り出しています。神戸では港を舞台にした芸術祭が開幕し、アート鑑賞船が出港するそう。札幌にも、石巻にも、種子島にも、そこでしか出会えない、思わずカメラを向けたくなる新しいワクワクやドキドキが続々と生まれています! さあ、アートな町をめざす旅に出発です。

発売:2017年8月10日(木)
定価:593円+税

撮影/伊藤信、白石卓也、町田益宏 取材・文/木薮愛

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※記事は2017年8月28日(月)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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