結果が自然とついてくる!気配り上手になるための3つの心構え
2015年9月1日(火)00:00コメント 114
こんなに努力しているのにいまいち成果が上がらない・・・そんな風に思うとき、どうやって現状を打破したらいいのか途方に暮れてしまうもの。「成功の秘訣は、ずばり気配りです」と話すのはOLから経営者になり、現在は横浜市長を務める林文子さん。最近、『ちょっとした”気配り”で仕事も人間関係もラクになる!』という書籍も上梓されたばかりとか。
「普通のOLだった私が企業の経営を任され、さらに市政を任せていただける立場になったのは、『どうしたら相手に喜んでいただけるのか』という気配りを地道に積み上げてきたからだと思います。どんなに優れた経営戦略があったとしても、最終的にそれを遂行するのは“人”。人を思いやり、人のために働けば、結果は自然とついてくるものです」(同)
気配りできれば人に感謝され、信頼されるようになって、大切な人や仕事を紹介してもらいやすくなる。するといい出会いが増えて、チャンスもその分、増えるとか。また、自分の気配りで職場の人間関係がよくなって、みんなが楽しく働けるようになると、自然と職場全体のやる気が高まり、会社の業績向上にも貢献できるのだそう。
とはいえ、「気がきかない性格だから無理」とか「シャイだから行動に移せない」というように、自分は気配りできないと思い込んでいる人もいるかも。でも、林さんはこう話す。
「できないのは性格の問題ではなく、経験が足りないだけ。気配りは難しいことではなく、誰にでもできる『技術』です。練習すれば上達します」(同)
では気配り上手になるためには、どんなふうに行動すればいいの? 林さんに3つの心構えを教えてもらった。
1.相手の立場に立って頼まれる前に“してさし上げる”
なにをしたら相手の役に立てるのか、相手はなにをしてもらったら嬉しいのかを考えて行動するのが気配りの基本。例えば、上司が会議に出席するときは指示されなくても資料を作っておく、大事なことを伝える際は口頭で伝えるだけでなく念のためにメモも渡すなど、どうしたら相手が助かり、嬉しくなるのかを想像力を働かせて考えて。ただし、思い込みで先走ると“余計なおせっかい”にもなりかねない。普段の会話から相手がしてほしいことのヒントを探ろう。
2.相手にお礼の言葉やお返しを求めない
「相手に好かれよう」や「嫌われたくない」・・・そんな思いから気を使うのは、気配りとは呼べない。なぜならはじめから相手の評価や見返りを求めているから、それを見抜かれてしまうことも。例えば、会議に役立つ資料を集めた後、「資料、役に立ちましたでしょうか」などと確認するのは、感謝の言葉を催促しているように受け取られる可能性があるのでNG。相手になにも求めず、ただ相手が喜ぶこと、嬉しくなることをするように心がけて。
3.「あいさつ」で出会えたことに感謝する
目の前にいる人は、縁があって自分と時間を過ごしてくれている。そう考えるだけで相手に対する感謝の心が生まれるもの。その感謝を短い言葉やしぐさで表すのが「あいさつ」。気持ちよくあいさつをされれば、誰でも嬉しいもの。職場の仲間だけではなく、ビルの守衛さんや掃除のスタッフの方、宅配便を配達してくださる方などにも、「おはようございます」や「いつもお世話になっております」など、感謝を込めて笑顔で挨拶する習慣を身につけて。
自分では気配りしているつもりでも、行動に移せていなかったり、見返りを求めていたりすることもあるかも。まずは目の前にいる相手を思いやることからはじめて。