【恋する歌舞伎】第10回:許嫁のため、振袖姿で大奮闘。恋に一途なお姫様の物語|ニュース

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【恋する歌舞伎】第10回:許嫁のため、振袖姿で大奮闘。恋に一途なお姫様の物語

2016年5月24日(火)時計アイコン10:00コメント 134

【恋する歌舞伎】第10回:許嫁のため、振袖姿で大奮闘。恋に一途なお姫様の物語

日本の伝統芸能・歌舞伎。興味はあるけどちょっと難しそう、わかりづらそう・・・なんて思ってない? 実は歌舞伎は恋愛要素も豊富。だから女子が観たらドキドキするような内容もたくさん。そんな歌舞伎の世界に触れてもらおうと、歌舞伎演目を恋愛の観点でみるこの連載。古典ながら現代にも通じるラブストーリーということをわかりやすく伝えるために、イラストは現代風に超訳してお届け。

今回の「恋する歌舞伎」は、六月博多座で上演される、中村芝雀改め五代目中村雀右衛門襲名興行狂言の一つ『本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)』をご紹介! 好きな人のため、情熱的に奔走するお姫様のお話をご堪能あれ。

未だ二次元でしか見たことのない許嫁。いずれ会えると信じていたのに・・・

時は戦国時代。将軍・足利義晴は、対立関係にある武田家と長尾(上杉)家の子ども同士を許嫁に定め、仲直りをさせようとしていた。お話のメインとなるのはその許嫁同士である長尾謙信の娘・八重垣(やえがき)姫と、武田信玄の息子・武田勝頼(かつより)の物語。
八重垣姫は、政略結婚ではあるものの、勝頼の肖像画を見て一目で恋に落ち、嫁入りする日を心待ちにしていた。ところがある日、将軍・義晴が何者かによって殺されるという事件が勃発。疑いのかかった武田・長尾両家はその真犯人を捜すという任務を命じられるが、結局約束の期日までに見つけることが出来ず、勝頼は責任をとり切腹する。想い焦がれた許嫁がこの世からいなくなったと聞かされた八重垣姫は、絶望のあまり引きこもりになり、勝頼の肖像画を見ながらお香を焚いて回向をする日々を送っている。

愛しいあの人の“そっくりさん”が自分のすぐそばに!?

しかし切腹したのは顔が瓜二つのニセモノで、ホンモノの勝頼は生きていたのだった! しかもホンモノ勝頼は、ニセ勝頼の妻・濡衣(ぬれぎぬ)という女性と共に、この邸へスパイとして送りこまれている。そうとは知らず、今日も夫になるはずだった勝頼の絵姿を見ながら香を手向ける八重垣姫。するとなぜか隣の部屋に、死んだはずの許嫁がいるではないか! 駆け寄ってくる姫に勝頼は「人違いです。僕は箕作(みのさく)という花作り師です」といってごまかす。しかし姫は、許嫁とそっくりな彼に恋をしたといい、濡衣にこの男性との間を取り持ってほしいとお願いする。やがて姫は、このそっくりさんがホンモノの勝頼ではないかという疑念が芽生え、濡衣とのやりとりから次第に確信に変わり、真実を明かして欲しいと必死に頼む。

所詮は敵同士、再び引きはがされる2人。そのとき姫のとった行動は?

観念した勝頼は事の顛末を明かし、遂には心を許し合う2人。このまま幸せな展開へ進むと思いきや、突然、八重垣の父である長尾謙信が現れ、箕作には塩尻へ向えという命令がくだり、再び離ればなれになる。実はこれも計略であり、謙信はすでに箕作を勝頼と見破っていたため、その命を奪うために使いに出したのだった。父の真意を知った八重垣姫は、涙ながらに夫・勝頼の命を助けて欲しいと懇願するが、謙信は娘の言葉に一切耳を貸さない。
こうしているうちにも危険が刻一刻と迫っていると、自らの足で夫を救いに行くことを決意する八重垣姫。追っ手から逃れさせるためには、先回りをして勝頼に危機であることを伝えなければならないが、一番の近道は邸と塩尻の間に位置する諏訪湖を直進することだ。しかし今は冬なので、湖面が凍結し船が出せないという絶体絶命の大ピンチ状態!

あの人を助けたい!そう願えばなんだってできる。たとえ湖面を渡ることだって!

「翼が欲しい。飛んで行きたい」と嘆く姫の前に現れたのは一匹の狐。狐いわく今の姫なら、凍った湖面の上を渡っていけるというのだ。それにしても、なぜ狐が力を貸してくれるのか。そもそも両家の不和の原因は、武田家の大事なお宝である兜(かぶと)を、長尾が武田から借りたまま返さないことだった。その兜には、諏訪明神の使いである“狐”の霊が宿っており、戦場でものすごい力を発揮したのだ。
勝頼に届けようと携えていた兜によって、狐の通力を得た八重垣姫。愛する夫を助けるためと、先を急ぐのだった。愛の力は時に人間の常識を超え、想像し得ないような底力を発揮させるのだろうか。おっとりとして世間知らず、なのに恋愛のことになると超積極的でとんでもない行動力を発揮するというギャップが、歌舞伎に登場する代表的なお姫様の特徴であり、魅力なのかもしれない。

監修・文/関亜弓 イラスト/カマタミワ)

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みんなの体験コメントみんなの体験コメントアイコン

はなはな 2017/04/27 08:20:23
イラスト付きだからさらにわかりやすいですよね。
キナコ 2017/04/22 21:14:17
死んだと思っていた許嫁が生きていたら、ますます夢中になりますよね。ニセ勝頼さんは無駄死にさせられたのかな、とか濡衣さんも気になる。
ボヨヨーン 2016/05/24 11:55:26
本朝廿四孝、今度の博多座では奥庭(狐が出てくる場面)もやるんですね。 まだ観たことがないので拝見したいのですが、なにせ博多は遠い… 行ける方は、観たほうがいいですよー。
mime♪ 2016/05/24 12:49:59
第10回待ってました!今回も楽しく読ませてまらいました。これで学習しつつ、いつか、本物の 歌舞伎を見に行くぞ!と思ってます。この編集者さん、これからも頑張ってくださいね~
ケタコ 2016/05/24 14:01:50
読みました!!イラストもおもしろい(笑)ただ歌舞伎を実際観に行ってもわかるのかなぁ??とも思うのですが行ってみたい気持ちはあります。
pommeblanc 2016/05/24 11:29:27
これわかりやすくてめっちゃ面白い!これを歌舞伎だとセリフで表現してるんですよね?別人や似た人、の演出は昔からあるけど、本人だったのか、というのも面白い。次観に行こうかな
ちょこばなな 2016/05/26 08:01:25
歌舞伎って凄く興味があるんだけど敷居が高くて行けないんですよねー。こういう話なのかーと思っても敷居が下がらない~。まずは行ってみる勇気が必要ですね。
りんりん 2016/05/24 23:03:24
待ってました!本当に分かりやすくて観に行きたくなっちゃう。実際もイヤホンガイドがあるから分かりやすいことは分かりやすいですがね。
れこりん 2016/05/24 17:35:15
このシリーズのコラム、好きです!!毎回楽しみにしてます♪八重垣姫の物語、見たいです!! 博多、観光兼ねて行こうかなあ~。
yon 2016/05/24 12:30:45
歌舞伎高価ですが日本の伝統芸能ということでしかたないのかな?とも思います。内容がわかっていると入り込みやすいですね。
めぐ 2016/05/24 18:43:05
八重垣姫といえば、歌舞伎3姫と言われる有名作品 有名故に難しく考えてたけどこういう感じで紹介されるとわかりやすい
けんらん 2016/05/24 14:03:18
初めて読みました。分かりやすい!歌舞伎この前見たけど全然わからなくて楽しめなかったんです。これ読んどけばよかった~
くまたろう 2016/05/25 08:18:19
すごい、よく読んでみるとなかなかハチャメチャなストーリー。(笑) これを歌舞伎で観るとどうなるのか、気になるね。
ショコラ♪ 2016/05/24 18:42:57
恋する歌舞伎、説明がわかりすいし、若干やり過ぎ感あるイラストで毎回楽しく読んでます。今回はハッピーエンドっぽい?
むっつん 2016/05/25 20:49:59
恋する歌舞伎とあるので錯覚してしまいますが、今の歌舞伎は全員男性なんですよね… 本当に不思議な世界…
myk 2016/05/24 11:44:14
こういう風に解説してもらえると面白くて歌舞伎に興味が湧きます。このコラム、オズの中で一番好き(^^)
Nyanya 2016/05/25 00:09:11
この図説なに(笑)わかりやすい(笑) 仕事の話もくだけたたとえでわかりやすくしたいとおもった(笑)
honeypie 2016/05/24 22:31:43
濡衣っていう言葉の語源はもしやこの物語なのかな?面白かったです。結末知りたい!見に行くべきか?!
rfc 2016/05/24 12:38:34
歌舞伎役者も普通にいろんなテレビ番組で見かけるから、結構身近に感じて、行こうかなと思いますよね。
きみ 2017/01/29 08:13:58
このシリーズの記事を見ると、歌舞伎観覧にチャレンジしてみようかなという気になります!面白そう!

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