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迷って見つける恋するトキメキ



小泉すみれ
ドラマ評論家、テレビコラムニスト。年間2000時間(!)も見るくらい、ドラマをこよなく愛している。夕刊フジ「ワンポイントドラマ塾」他、雑誌・インターネットでの連載で活躍中! 


 
 

 どもども、すみれです。予告編第2弾です。よろしくお願いします。

 さてさて、みなさま、この春のお洋服はもうお買いになりまして? あたくし、やっと方針を決めましたー。つねづね、新しい洋服の着こなしで「オンナの幅」をぐんぐん広げたいと思ってるんですけど、なかなか勇気が出なくてね〜(泣)。そんなとき、行きつけのショップの友だちにキョーレツにプッシュされたアイテムがありまして、そっちに行こうかどうしようか迷っておったのです。

 それっていうのが、いわゆる「乳間(ニュウカン☆)ポロシャツ」なんですよー。そう、胸の谷間に深〜いスリットが入ってるエロいヤツです。

 「トライしてみなよ〜! すみれちゃんの唯一の肉体武器、Eカップバストをアピールしないで、なんのモテ道ぞ? 乳を隠すなんて、オンナの幅、狭すぎ!」
 友だちは目を四角にして言うのです。
 「ほら〜、あのトリノ五輪の荒川静香ちゃんも、フリー演技の勝負服には乳間コスチュームを選んでたじゃん〜。胸元に世界の人々の視線を誘導していたよ〜」

 う〜む。たしかにー。スリットには肌色のうすい布地が張ってあったけれども、はげしくパックリあいてたよね。
 「わかりました。買います! 着ちゃいます! この春、すみれはしーちゃんにあやかって、乳の谷間、見せまーす!」

 しーちゃんときた日にゃー、あたくしの引っ込み思案なハートだって動かずにはいられません。それからというもの、お洋服を買いに行くたび「乳間乳間……」と言葉が頭の中でビールマンスピン状態で回っておる次第です。

 ところで、この「乳間」っつーキョーレツなキーワードは、ご存じ、雑誌『NIKITA(ニキータ)』がパワープッシュしてきたものですって?! さすが、コムスメには太刀打ちできないオトナの女性のしたたかさを伝授し、日本じゅうにモテ女=艶女(アデージョ)を大量生産しようって魂胆の雑誌だわー。直球です。おそろしく狭い方向のエロストライクゾーンを狙っている気もするけれど。

 で! このような話の流れのなかで、みなさまもうお気づきでしょうが、ドラマ界でもはげしい乳間ブームが起きておりました。裏社会でひそかに、アデージョの快進撃がなされております。『けものみち』のヒロイン、成沢民子様でございます 彼女の着ている洋服は、ぜ〜んぶ乳間あいてます。う〜む、民子という名に隠れて、こっそりニキータでもあったとは。民子様ったら、すご腕!
 
 

 
 

 今をときめく米倉涼子さんが演じてるだけあって、民子様はもともとゴージャスバディの持ち主です。長身で腰の位置も高〜いし、脚力なんかおそろしく強そう。カニばさみなんかやられたらたまりませんよね。2、3日なにも食べなくたって過ごせるような体力だってあるんだろうなー。また、ひょっこりと里に降りて来た豆だぬきのようなお顔立ちで、思ってることが表情に出てしまうので、人を警戒させないところがあります。

 つまり、裏社会で生きるプリンセスとしては絶品なルックスなのだけれど、実は彼女、「乳間ドレス」を着るまでのみちのりはけっこう長かったのです。
 つい口車に乗せられて、飲んだくれでオンナ癖の悪い夫と結婚。夫が半身不随になってからは面倒を見るのに忙しくて、地味で貧乏な洋服で昼も夜もクタクタになるまで働いていた20代後半。それが、30歳のある日、裏世界の大ボス(平幹二朗)の愛人にスカウトされたのをきっかけに、邪魔だった夫を殺し、フツーのオンナでは決して歩かれない「けものみち」へと突入です。自分の手でライフカードを裏返し、大ボスの待つエロ和室へと飛び込んじゃったのです。

 オンナが住む世界を変え、人生を裏返したとき、そりゃーファッションだって変わっちゃいますわー。ファッションが変わればますます気持ちが変わる。……と、どっちが先かわかんなくなるくらい、もう、ミラクル・ドーナッツスピンですわー。あたくしにもうれし恥ずかし瞬間がありました。たとえば、ピアスの穴を開けたとき。初めて超ミニスカートを履いたとき。高いヒールを履いたとき。セクシーなシルクの下着を着けたとき

 民子様も、初めて乳間ドレスを着たときにはそりゃもうドキドキしたでしょうし、それでこれまでの人生をすっかり捨て去る覚悟がどっしり決まったんじゃないかしら。

 古い洋服を脱ぎ去り、新たな運を得る。これぞ、オンナのロマンチの基本ですね。この春、乳間をこっそり開けて新しい人生へと一歩踏み出したいすみれです
 
 

 
 
成沢民子
年齢:30歳。
職業:ジュエリーデザイナー&裏社会の大物の愛人。
性格:「火のような情念を持つ女性」(by公式HP)
特徴:ナイスバディ。バツイチ(夫を放火で殺害)。
ロマンチテク:乳間見せ。乳間ネックレスをみずからデザイン。
・口のうまい男に口説かれ、結婚。
・夫が脳梗塞で倒れ、半身不随に。飲んだくれで嫉妬深く、オンナ癖が悪い。
・貧困の中、料亭旅館の仲居をやりながら昼はジュエリーデザイナーを目指して猛修業。
・連続放火犯の仕業に見せかけ、半身不随の夫を殺害。
・過去をすっかり洗い流して、政財界の黒幕・鬼頭の愛人になる。
・鬼頭の口利きで、無理やり日本ジュエリー大賞を受賞。
・都内一等地に高級ジュエリーショップ「マスカレード」を開店。
・さらに世界展開のブランドへと、野望は続く……
『けものみち』
テレビ朝日系毎週木曜夜9時〜(終了)
原作:松本清張
出演:米倉涼子、佐藤浩市、仲村トオル、若村麻由美、平幹二朗ほか

松本清張原作、『黒革の手帖』に続く、米倉涼子の"オンナの裏道"シリーズ。民子はダメダメ夫に責められながら地獄のような生活を送っていたが、ある日、男(佐藤浩市)から裏社会の大物の愛人になるべくスカウトされる。放火事件を装って夫を殺し、新しい世界に飛び込んだ民子だったが、そこにはまだ見ぬ地獄が口を開けて待っていた……。

 
 

「白夜行」唐沢雪穂(綾瀬はるか)の場合>



イラスト/花津ハナヨ

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