小泉すみれエッセイ【5】『アテンションプリーズ』美咲洋子

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迷って見つける恋するトキメキ


文:小泉すみれ
ドラマ評論家・コラムニスト。テレビドラマをこよなく愛し、新聞・雑誌等で多数連載を抱える。ドラマのヒロインキャラを誰もが気づかなかった視点で斬り、連ドラ中毒になるドラマエッセイファン急増中。

 
 しっかし、おっそろしくハイテンションなヒロインですねー☆
 美咲洋子、21歳。元ロッカーということで、ドクロのついたTシャツにミニスカをはき、JALの訓練所じゅうをほそっこいカラダではねまわっては、日々、オトコ言葉を吐きまくってます。

 訓練所のクラスメイトたちがみ〜んな慣れない訓練と試験のストレスで胃を痛くしておるなか、洋子さまはいたってマイペースです。まったくこたえておりません。それどころか、クラスメイトの誰彼かまわずツッコミを入れまくり、デカイ口を叩く余裕があるなど、ものすごい豪傑っぷりを発揮中なのです。

 演じているのはトウィーティみたいなヒヨコ顔が可愛らしい上戸彩ちゃん。公式HPのインタビューによると、あのハイテンションを維持するのはものすごく大変みたい。収録が終わってからもなかなか眠れなかったり、神経が落ち着かないみたいですよ!

 そんなハイテンションワールドですが、ドラマのなかではヒロインのキャラが訓練所を明るくなごやかにしているのは間違いないらしいのです。訓練所の担当教官もひと目で美咲洋子を気に入り、とくべつに何度も指名したりして、重点的に指導していらっしゃいます。(シゴキともいいますが☆)

 思えば、ドラマでの上戸彩ちゃんといえば、これまで「ステキな誰かに見守られている、才能を秘めたオンナ☆」を演じていらっしゃいました。『エースをねらえ!』では宗方コーチや藤堂さんやお蝶夫人に見守られ、『アタックNo.1』では付けヒゲ感あふれる猪熊コーチ、若手なのにおっさんみたいなマインドの本郷コーチに見守られ。言ってみりゃ、彩ちゃん、ドラマ界ナンバーワンの「見守られオンナ」なんですね!

 今回もまた、彩ちゃんは「見守られオンナ」キャラ全開です。真矢みきさん演じる教官は、彼女のきらめくような客室乗務員の才能に気づき、鍛えたくて鍛えたくてたまらないらしいのです。

「誰かスゴイ人に才能を見初められて、鍛えあげてもらいたーい☆」
 それって、人類だれしもの夢でございますよね。そりゃあ、自力だけでスクスクと伸びて生きていけたらすごいことですけど、やっぱ、近くにいる人に受け止めてもらいながら生きられたら、涙が出るほどありがたいですもん。
「目指せ、見守られオンナ!」
 もし、そのような体質を手に入れたら、もうそれだけで、すでに「ロマンチ☆」な世界へのフリーパスポートは手に入れたも同然でございます。
 じゃあ、いったいどうしたらその、とってもロマンチな体質は手に入るのでしょうか。

 きょねん、あたくしは、占い好きの編集者にすすめられて「オーラリーディング」の先生のところへ行きました。そこではまず、先生に会う前に自分の抱えている悩みやこうなりたいという願いなどを紙に書かされるのですが、あたくし、とくに悩みがなかったので、つい正直に女子一生の夢を……書いちゃいましたーっ!

 見守られキャラになりたいです! 『ガラスの仮面』の月影先生や『エースをねらえ!』の宗方コーチのようなキーパーソンに出会いた〜い!

「ふうむ……」
 先生はセッションのお部屋に現れるなり、ため息まじりに言いました。
「まあ、あなた、そりゃー、無理ですね」
「ええっ、ダメなんですか?! 子どもの頃からの夢なんですけどっ!」
「夢でも、無理〜っ!」
 先生は叫び、カッと仁王様のように目を見開きました。(女子なのに)。
「あのねえ……いいですか? 見守られキャラな人はね、自分では見守られてるなんて思ってやしませんよ。もう、毎日がいっぱいいっぱいで、目の前のなにかにすがるしかなくてやっていらっしゃるんですから!」
「はああ……」
「まずは、そのイージーな気持ちを捨てることからお始めなさい」
 しょぼぼぼ〜ん。あたしのなかのロマンチごころは、一瞬、先生のお言葉でガツーンとどこかに蹴りだされてしまいましたよ。トホホ……。

 ってなワケで、先生にはマジで怒られちゃいましたが、あたしはこのセッション(?)でめでたくちゃっかり目が醒めたのでした。
「すみれちゃん? 誰かを待たず、おのれの力を信じておすすみなさいよ。バシーン!」

 なんだか、いい感じの神様が、いい感じのハリセンのような小道具で、いい感じに背中を叩いてくれたような気がします。超超超超いい感じに、前向きな解釈でGOです!

「おそれいります。すみれったら、見守られ願望、強すぎでした〜ん!」
 まったく、上戸彩おそるべし、です。全国の女子のハートというハートに向かって「見守られ願望」のタネをまいているのですから。ついあたくしにも、夢のようなコーチが現れるんじゃないかしらとか、原稿100本ノックを受けさせられるうちにものすごく文章がうまくなるんじゃないかしらとか、ウッカリ夢見ちゃってましたよ。てへっ☆

 でもねえ……。

 あり得ないとわかっていても、やっぱ、いつか「見守られオンナ」になる夢だけはコッソリ持っていたいと思います。
「だって、それがあたしのロマンチ道だも〜ん!」

 いつか、あたくしの前にとつぜん、天海祐希や真矢みき風の、ヅカっぽいルックスの背筋の伸びたオンナの先輩が現れて、魔法のように導いてくれる日を夢見ております☆

美咲洋子(上戸彩)
年齢: 21歳
職業: 日本航空キャビンアテンダント訓練生。
性格: 周りが迷惑なほど明るい。ボーイッシュ。強情。曲がったことが大嫌い。
特徴: 声がでかい。言葉遣い&立ち居振る舞いが女性とは思えぬほどガサツ。
教官にもタメグチをきく。初トライで試験に合格したところをみると、記憶力はよさそう?
ロマンチテク: 見守られ、育てられる。
洋子の歴史
・運送業を営む家に生まれる。
・ちいさいころ、母を亡くす。
・裕福とはいえない男だらけの家で、兄のお下がりを着て育つ。
・昔から、男の友だちのほうが多かった。
・大学時代、地元の友だち(男)とバンドを組む。(ボーカル担当)
・バンドのギタリストにひそかに恋をする。
・バンドのメンバーについ客室乗務員になる宣言をしてしまう。
・なぜか一発で、JALの採用試験に受かる。
・ギタリストには彼女がいた!(失恋)
・気を取り直し、きびしい教官のもとで、2ヶ月間の訓練中。
(参考:公式ホームページ)

『アテンションプリーズ』
フジテレビ系 毎週火曜夜9時〜
脚本: 後藤法子
主題歌: 木村カエラ『OH PRETTY WOMAN』
出演: 上戸彩、錦戸亮、相武紗季、小泉孝太郎、上原美佐、真矢みきほか。

美咲洋子は大学卒業間近に、空港で大好きな男子がキャビンアテンダントをホメるところを見て、客室乗務員を目指すことに。無事、採用試験に一発合格したものの、2ヶ月間の訓練では大苦戦。マイペースでガサツな洋子が、きびしい訓練をクリアできるのか……。オリジナルは、1970年放送の同タイトルのドラマ。今回のリメイクバージョンは、今の時代に照らし合わせ、洋子が訓練を通して「ステキなレディ」になっていくプロセスを描いていくみたい。
画:朝倉世界一
漫画家。「裏ビデの星」でデビュー。 「ひみつのクローバーちゃん」「フラン県こわい城」
「地獄のサラミちゃん」 など独特のユーモアやユニークな世界が人気。

INFORMATION


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