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迷って見つける恋するトキメキ



  タモリさんが以前おっしゃってた。「人間は花鳥風月の順に年取るんだ」って。
  つまり最初は「花」。花の名前を覚えたり、草花を育て始めたり、道を歩きながら「おや、あの木はなんていう名前だったっけ?」なんて思ったりするのが、年寄りレベル1。次は「鳥」。庭に来る野鳥を眺めるのが毎朝の楽しみになって、名前を調べたり餌を用意したり、巣箱なんか置いた日にはもう、レベル2。その次は「風」。「お、この風は春一番だな」とか「初夏の風、八十八夜か新茶の季節だ」とか「東風吹かば匂いおこせよ梅の花、主なしとて春を忘るな。この詩は菅原道真だったかな」なんて、季節季節の変わりめの風に、妙に感慨深くなったらレベル3。そして最後は月。これはなかなかハードルが高いよ。今年の中秋の名月はいつなのかちゃんとわかってなきゃいけないし、立待ち月とか十六夜の月とか月の満ち欠けの名前がすらすら出なきゃいけない。太陰暦でものを考えるくらいになったらレベル4。とまぁ、こういうことらしい。でもさ、なぜか徐々に自分がその道をたどり始めてるんだよね、近頃。
  あらら、年寄りレベルなんて、他人事だと思ってるでしょ。「何を書き出すかと思ったらこのおばさん、雑誌の『いきいき』じゃあるまいし、あたしたちにふいさわしい話題にしてよ」なんて思ってるだろ、若者よ。違うんだからね! 私だって『花鳥風月』なんて関係ないって思ってたのよ、二十代は。
  ところがさ、あれは確か新幹線で名古屋に行く途中だったかな。まぁ別にいつもどおり見慣れた景色をボーッと見てたらさ、小田原過ぎて目の前にドドーンと現れたのよ富士山が。その堂々とした勇姿、ゆったりとおおらかな包容力、そしてあくまでもそこに一人立つという毅然とした清々しさ、私はしばし呆然となった。そして目が離せなくなったのよ、富士山から。「なんて美しいんだろう! さすが古今東西、神代の昔から日本一と褒め称えられるだけのことはある!」それまでは富山県人の意地もあって、山といえば北アルプス、立山連峰、剣岳に限ると思ってた私は自分の小ささを恥じたね。「私は一体何者なんだ? 富山
     

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