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迷って見つける恋するトキメキ



 というわけで、やって来ました北九州、飯塚市。大正時代から続く古い劇場の楽屋裏は、まるで昭和時代の古いアパートだった。
  共同炊事場に共同トイレ、シャワーも共同。もちろん昔のアパートにはシャワーなんてしゃれたもんなかったけど、十分に懐かしい雰囲気だ。1階にはそのほかに3部屋の楽屋があり、その楽屋を使う役者は、そこで寝泊まりする。もちろん2階にもずらりと6畳とか4畳半の楽屋が並んでいて、ジャージ姿のうちの若い子たちがうろうろしている。それはほんと、学生のころ住んでた昭和52年ごろのアパートとおんなじだ。
  楽屋暮らしというのは実にのどかなものだ。裏口から楽屋アパートの中をのぞくと、まず、部屋の窓を開け放しておじさんが足の爪を切っている光景に出会う。と思ったら、うちの座長の佐藤だった。「パチン、パチン」という音が響くその隣で、メイク道具のお手入れを細々としているのは、ワハハの歌姫ウメちゃん。作家兼役者のすずまさも寝転んで「花田家も大変だよな〜」と、のんきにスポーツ新聞談義だ。そのむかいの台所では、下宿のおばちゃんよろしくエプロン姿の事務所の女の子(ていうか実年齢はホントのおばちゃん)が声をかけてくれる。「味噌汁とご飯できてますよ〜!」。その声を聞いて、一番乗りで久本が楽屋から出てくる。「お〜もう飯か〜。さっき食べたばっかだけどな〜、な〜んか腹減っちゃったな〜」。そして台所のテーブルで、ふりかけやらおしんこやらかぼちゃの煮物でご飯を食べ始める。久本は痩せてるけど、ご飯が大好きで、よく食べてよく動く。ぼけかけのばあちゃんみたいだ。中庭では女の子たちがキャアキャアはしゃいで洗濯物を干している。男の子たちは廊下で小道具を作っている。どこからかギターで「白いブランコ」とか聞こえてきそうだ、と思ったらホントにポカスカジャンのたまちゃんがギターの練習をし始めた。
     

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