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1973年生まれ。千葉県出身。劇団MCR主宰。脚本家、演出家、俳優。猫が好きで甘いものが嫌い。演劇専門学校在学時、友人たちと一度きりの予定で公演するが、「意外とやれるかも」と徐々に劇団化。常日頃、お金のとれる会話とは何かを考え、芝居を作っている。その独特の言語感覚で紡ぐ舞台は、たとえゾンビが出てきても日常と地続きになり、観客を物語へ引きずり込む。MCRに欠かせない要素である「笑い」を水先案内人に進むうち、ふいに切なさに襲われる経験は一度味わえば癖になるだろう。十数年、演劇界に埋もれてきたダークホース。
みなさんは誰かに指導を受けたことがありますか?
僕はあります、今日はその話を。
指導を受けたといっても、手取り足取りというような懇切丁寧な指導を直接誰かに受けたわけではなく、雑誌の記事から受けた指導なんですが。
その雑誌の名前は「ドント(Don't)」。
知ってる人は知ってると思いますけど、いわゆるエロ系のハウツー本です。
そう、高校卒業を間近に控えやっと初めての彼女ができた僕は遅まきながら来るべきその時を前に、
「ドント(してはいけない)」という名前の雑誌からご教授願っていたわけです。
大抵は友達とかからそういった話を聞いて突貫工事に取りかかるのだろうと思うのですが、あいにく僕の周りには取りたての免許で車を運転し好きな女の家の前で2時間ひたすら路駐したりするような、ストーカー防止法がその頃なくてよかったなあという奥ゆかしい友人しかいなかったのでまったく参考にならず、しかもマイパートナーもADSL未開通(変なたとえでスイマセン)だったので、いやいや、ここは俺がと、ファミレスのレジ前で誇示するリーダーシップらしきものを発揮するしかないと思い「ドント(するな)」に頼ってしまったのです。
幸か不幸か本屋でバイトをしていた僕はコッソリとレジを通してドントを購入し、家に着くなりページを開きました。
いきなり僕の目に飛び込んできた
「もう怒られない! 最高のHテク!」という太い文字。
怒られるなんてことがあるのか?
とさっそく深海に沈んだような気分になったが、
僕は怒られないぞ!
とモチベーションを上げつつ「最高のHテク」という、たぶんそれを最初に発揮したらある意味引かれるだろうテクを幸せの階段だと信じて登っていこうと心に決めました。
そして乾いたスポンジが水を吸い込むが如く知識を吸収していったのです。
だけど僕も一応普通の人間なので「なんで俺は夜中に西武ライオンズぬいぐるみ相手にテク練(テクニック練習)してるんだ」と情けなくなったりもしましたが、なにしろ怒られたくはないと未知なるモノの未知なる恐怖に打ち勝つためにテク練(いたって真面目)に磨きをかけました。
そうして「ドント(やめろ)」に書いてある講義をマスターし、場面場面に対応できるムーブを会得し、いつしか僕は
得意な学科:エロ
という、とんだ変態だが過程を見ると涙ぐましい男になっていたのです。

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「FUTURE」
2009年12月16日(水)〜12月21日(月)
作・演出:ブラジリィー・アン・山田
キャスト:高山奈央子(KAKUTA)、櫻井智也(MCR)、諌山幸治、辰巳智秋ほか
場所:駅前劇場(下北沢)
http://www.bra-brazil.com/index.html