【兵庫県・丹波篠山市】城下町に点在するリノベされた古民家の店を訪ねて

日本のよりみち案内 兵庫県・丹波篠山市 古民家のお店

しっとりと緩やかな時間が流れる城下町・丹波篠山。町歩きとともに満喫したいのが、古民家のお店巡り。イタリアンでお腹を満たして、希少な中国茶に安らいで。お買い物も満喫しながら、のんびり気分で歩こう

更新日:2019/11/14

よりみちスポット_古民家のお店3

焼き菓子などのお茶請けが付く岩茶1650円~。自家製点心やスイーツをお供にいただくのもおすすめ。茶器は店主の父でもある、丹波焼の陶芸家・柴田雅章さん作

岩茶と空間に憩う居心地のいいカフェ

築約150年の武家屋敷を改装。趣のある店内でいただけるのは、中国は福建省武夷山の岩山に自然生育する茶葉で作った、希少なウーロン茶・岩茶。約15銘柄揃う岩茶は味わい、香り、効能もさまざま。1ポットで5 ~ 6煎程、楽しめるので、空間にも癒されながら、ゆったり、じっくりと味わいたい。

上/庭の緑を望む店内は、落ち着いた雰囲気 左下/岩茶や焼き菓子の販売も 右下/ 篠山城跡のお堀端に佇む 

こちらでは、豚まんをはじめとする生地から手作りの中華まんや、中国風蒸しカステラ・マーラーカオ、ココナッツ豆腐など、自家製にこだわったフードとスイーツも用意。どれもやさしい味わいで岩茶と相性ぴったり。おなかも満たせば、いっそう和めるひとときに。

岩茶房 丹波 ことり

ガンチャボウ タンバ コトリ
TEL.079-556-5630
兵庫県丹波篠山市西新町18
営業時間:11:00~17:00
定休日:水・木
席数:16
アクセス:篠山口駅より篠山営業所行きバスで約15分、二階町下車徒歩10分

お昼のセットメニュー1650円は本日の前菜盛り合わせ、手打ちパスタも登場する4~5種から選べる本日のパスタ、ワインなどのドリンク付き

地元の旬のおいしさを町家イタリアンで

オーナーシェフは、丹波篠山の食材の豊かさとおいしさに惚れ込んで、この地に移住した北里大輔さん。そんな北里さんが作るのは、地域の農家から直接仕入れる旬の野菜をはじめ、地物食材を中心に使用したイタリアン。

上/築約70年、中庭がある町家の内装はプロダクトデザイナー・喜多俊之さんが担当 左下・右下/店先のイタリア国旗と木製の看板を目印に訪れて

お昼のセットメニューも季節&地域色豊か。前菜にはグリル、ソテーなど、その日の素材の状態に合わせて調理された野菜がたっぷり。丹波栗×丹波豚といった個性的な組み合わせの選べるパスタも味わい深い。町屋をリノベーションした居心地のいい空間で、土地の恵みをたっぷり堪能しよう。

CASA DEL' AMICI

カーザ・デラ・アミーチ
TEL.079-558-7950 
兵庫県丹波篠山市二階町10-2 
営業時間:11:30~14:30(LO) 17:30~22:00(20:00LO、土21:00LO)
定休日:火 ※ほか不定休あり 
席数:28
アクセス:篠山口駅より篠山営業所行きバスで約15分、春日神社前下車すぐ

伝統的な技術を受け継ぎながら、新しいデザインにも取り組む、丹波焼の陶芸家・市野太郎さんの器。豆皿1540円ほか

古民家のショップでお気に入り雑貨探しを

河原町妻入商家群の一角に立つ、風格ある古民家をセレクトショップに再生。店内には丹波焼をはじめ、店主みずから窯元を訪れて仕入れた日本各地の器、ヨーロッパで買い付けた雑貨、文具、古着などの商品がぎっしり。靴を脱いで上がるスタイルにも和めて、宝探し気分で買い物に没頭できる。

上・左下/歴史を感じさせる商家を活用。店内奥には店主がひと目惚れした中庭が 右下/商品数は、数万点に及ぶそう

さらに店内では、月に1~2回のペースで企画展を開催。毎回、テーマや作家が異なり、取り扱う商品も器、洋服、織物、アクセサリー、植物・・・と、ジャンルがさまざま。そのときだけの出会いも楽しみに訪れたい。

器とくらしの道具 ハクトヤ

ウツワトクラシノドウグ ハクトヤ
TEL.079-552-7522 
兵庫県丹波篠山市河原町121-1
営業時間:11:00~18:00
定休日:木、1月末~2月末
アクセス:篠山口駅より篠山営業所行きバスで約20分、本篠山下車徒歩5分

こちらも立ち寄りたい!約400年前の町並みが現存

商家が並ぶ趣のある一角をさんぽコースに!

篠山城跡の北西に位置する「河原町妻入商家群」。約400年前に建てられた商家が現存している貴重なエリアで、上記のハクトヤをはじめ、ショップや飲食店などがいろいろあるので、古民家さんぽの際はぜひたちよって。

兵庫県丹波篠山市 ACCESS & TRAVEL PLAN

兵庫県の兵庫県中東部にあって大阪や京都から1時間ほど。山々に囲まれ、自然に恵まれた栗、黒豆の名産地・丹波篠山市(たんばささやまし)。豊かな実りの恩恵を受けて、暮らしが紡がれてきた地には歴史を感じさせる風景もそこかしこに。城下町の誇りを守り継いでいく地域の人々の思いにあふれたこの地で、リノベされた古民家のお店をめぐるのも楽しい。

ACCESS

東京駅より新大阪駅までJR東海道新幹線のぞみで約2時間30分。新大阪駅でJR 特急・こうのとりに乗り換え約1時間5分、JR 篠山口駅で下車。篠山口駅より篠山城下町までは神姫グリーンバスで約15分。城下町内は徒歩で周遊可。

TRAVEL PLAN

■1日目
8:30 頃 東京を出発
12:00頃 篠山口着
12:30 CASA DEL' AMICIで昼食
14:30 篠山城址エリアを散策
16:00 ことりでおやつ
18:00 宿にチェックイン&夕食
20:00 西町BURで一杯
■2日目
10:00 河原町妻入商家群エリアを散策
12:00 山里料理 まえ川で昼食
15:00 BREATH&ROYでお買い物&おやつ
16:00頃 帰路につく

名産・丹波黒豆のおかしをプレゼント

丹波栗と並ぶ地域の名産品・丹波黒豆。今回は、「岩茶房 丹波 ことり」「器とくらしの道具 ハクトヤ」でも販売している、「めぶき農房」の黒豆のおかし3種をセットにして1名様にプレゼント。農薬などを使わずに育てられたお豆は風味もうまみも濃く、大地の豊かな恵みを感じさせるおいしさ。丹波篠山市についてのアンケートに答えて、プレゼントをもらおう。

PHOTO/MANABU SANO WRITING/MIE NAKAMURA(JAM SESSION)

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※記事は2019年11月14日(木)時点の情報です。内容については、予告なく変更になる可能性があります

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