「ルーヴル美術館展」とフェルメール特別ランチ

“光の画家”フェルメールをイメージした
特別ランチコースをフレンチの名店で

世界の至宝が集結する、フランス・パリの「ルーヴル美術館」。そのコレクションが東京で観られて展覧会との限定コラボランチまでセットだなんて、行かずにはいられない！　ルーヴルの名画にうっとりする休日は、西麻布にある白亜の邸宅レストラン「オーベルジュ・ド・リル・トーキョー」からスタート。40年以上、三ツ星に輝き続けるフランスの名店「オーベルジュ・ド・リル」の東京店だけあり、美食家を魅了し続けてきた正統派フレンチの味は、ここでしか堪能できないスペシャルなもの。今回は、初来日するフェルメール≪天文学者≫を記念して、シェフがフェルメールをイメージした特別ランチコースを考案。フェルメール時代のオランダを思わせるニシンの燻製サラダ、フェルメールの絵画で印象深い“布”の陰影を表した仔牛のフィレ肉、≪天文学者≫の天球儀を模したパティシエ渾身のデザートなど、一口食べるごとに展覧会への期待で胸が高まるはず。 >>「オーベルジュ･ド･リル トーキョー」詳細

フェルメール≪天文学者≫、待望の初来日！
ティツィアーノ、レンブラント、ミレーの名画も

フェルメールの世界に浸る特別ランチを堪能したら、レストランからほど近い「国立新美術館」へ。「ルーヴル美術館展 日常を描く−風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」は、16世紀初めから19世紀半ばまでのヨーロッパの風俗画の歴史を一望する、史上空前の風俗画コレクション。16世紀ヴェネツィア派を主導したティツィアーノ≪鏡の前の女≫、オランダ絵画黄金期のレンブラント≪聖家族≫または≪指物師の家族≫、ロココ絵画の立役者ブーシェ≪オダリスク≫など、各時代や国の“顏”とも言える巨匠の名作から、時代や地域によって異なる社会の状況や世相を紐解いていくというからおもしろい。注目は、今回が初来日となるオランダを代表する画家フェルメールの傑作≪天文学者≫。ルーヴル美術館にはフェルメール作品が2点しかなく≪天文学者≫がパリを離れることはほとんどないので、日本で堪能できるのはとっても貴重。このチャンスを見逃さないで！ >>「ルーヴル美術館展」展覧会HP

※写真の料理およびメニューはあくまでも一例です

【アミューズ】アミューズ・ブーシュ
【OZ限定小前菜】
オマール海老をゴマのチユイルやオリエンタルなソースと
（アジアとの貿易が発展した17世紀オランダをイメージして、西洋と東洋が融合した一皿に）
【前菜】ニシンの燻製とハーブの香る白ワインジュレ　彩り豊かな大根のサラダとともに　
（フェルメールの故郷オランダの定番メニュー、ニシンの燻製を）
【肉料理】仔牛フィレ肉のポトフ仕立て
（光の画家フェルメールの光の陰影をイメージして、薄いパスタ生地をカーテンやスカートのひだのように表現）
【プレデセール】プレデセール
【デセール】フェルメールのスペシャルデザート
（フェルメールの≪天文学者≫がお皿の上に登場）
【食後の飲み物】カフェ
【小菓子】

現実の記録？それとも絵空事？
風俗画の裏を読み解く「ルーヴル美術館展」

「ルーヴル美術館展 日常を描く−風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」は、六本木の国立新美術館で6月1日（月）まで開催中。風俗画とは、人々の日常生活を題材として描かれた絵画のこと。フェルメール、ティツィアーノ、ミレー、レンブラントなど各国、各時代を代表する巨匠たちの風俗画は、ひと目見ただけで16世紀のオランダや18世紀のフランスへとタイムスリップさせてくれる。その時代に流行っていた服装や髪形、生活習慣を知ることができるのも、風俗画のおもしろさのひとつ。例えば、フェルメール≪天文学者≫で学者が身に着けている衣装は、日本の着物に似たちょっと変わったデザインのもの。実際に当時のオランダでは、日本の着物をイメージしたガウンが知識人や上流階級の間でブームになっていたそう。ただ、風俗画は単なる現実の記録だけでなく、異なる時代のモチーフを組み合わせて描くことで深い意味を込めていることもしばしば。描かれているままを信じるのではなく、現実と虚構を区別して名画の意図をクイズのように解読していくのも楽しい。