【イベントレポート】写経体験に精進料理 ＯＺの寺子屋in西新井大師
癒しを求める女性に人気の写経や精進料理などのお寺体験を、西新井大師で開催。
かつてないほど静かで厳かな雰囲気の中行われた、「ＯＺの寺子屋」の様子をレポート
ご僧侶の法話からはじまる
1日限りの特別なお寺体験
9月5日（土）に「写経体験に精進料理 OZの寺子屋in西新井大師」を開催。会場となったのは、厄除けや安全祈願で有名な「西新井大師」。1日限りの貴重なお寺体験ということで、予約が殺到。約10倍の応募者数の中から、抽選で選ばれた50名の女性がお寺に集まった。
窓の向こうに枯山水が見える心静まるお座敷で、ご僧侶の法話からイベントがスタート。仏道の精神や護摩炊きの意味などをわかりやすく教えてくれた。その後、境内散策や精進料理のランチ、お護摩祈願見学、写経・塗香など、お寺の醍醐味を存分に味わえる充実した体験が続いていく。
迫力満点のお護摩祈祷に写経・・・
煩悩を払って、心と体を浄化
「男は川崎大師、女は西新井大師」と昔から伝えられてきたように、西新井大師は女性の厄払いで有名。本堂ではご本尊様の前で、お護摩祈祷を見学。お経と激しい太鼓の音と共に火が燃え盛る様子は迫力満点！ 薪を燃やして煩悩を焼き払い、心と体を清めてくれた。
午後は楽しみにしていた人も多かった写経体験。「願いを込めた写経はお寺に納めるのが基本」など、写経本来の意味などを教えてもらい、正しい気持ちで臨むことに。塗香で体を清めたら、正座で筆を持っていざ、開始。みんなが集中し、静寂な時間が流れた。
お昼ごはんは、心と体にやさしい
精進料理のスペシャル弁当
お昼ごはんは、精進料理研究家・麻生怜菜さんがプロデュースした、精進料理のお弁当をいただいた。野菜の手毬すし、カツもどき、かぼちゃのすり流し、抹茶ババロアなど、著書『寺嫁ごはん』（幻冬舎）のレシピからこの日のために厳選。魚や肉を使わないヘルシーなお弁当は、心と体がホッとする優しい味わい。会場に麻生怜菜さんご本人が登場し、簡単な作り方や精進料理の良さなどをお話してくださり、みんな興味津々に聞き入っていた。
このイベントで、今まで知らなかったお寺の魅力を再発見した人も多かったよう。法話、写経、精進料理など、盛りだくさんなお寺体験で、みんなすっかり心が癒されたみたい。帰りには全員へご朱印帳などもプレゼントされ、充実した1日となった。
「癒された」「心が凛とした」
お寺体験でリフレッシュした参加者の声
・写経を体験できて満足です。お坊さんに境内を案内してもらって、普段お寺参りをしているだけではわからないことをたくさん学びました（T.N.さん）
・法話の内容がとても面白く、引き込まれました。特に護摩炊きは迫力があり、なんだか涙が出そうになりました（N.I.さん）
・写経の体験で「無」になれました。久しぶりに毛筆と向き合って、無駄に力を入れない感覚を感じました（J.S.さん）
・精進料理ではお肉の代わりになる高野豆腐のカツがおいしくてびっくり。レシピをいただいたので家で作ってみようと思います（C.M.さん）
厄除け・厄払いで有名な西新井大師は
1年を通して「お護摩炊き」を実施
弘法大師様にゆかりのある真言宗豊山派の寺院、西新井大師。こちらでは、護摩木を燃やすお清めの儀式「お護摩炊き」を1年を通じて行っている。厄払いとは、無事や幸運を願うものなので、基本的にいつ受けてもOK。人生の節目や新しくなにかをスタートする前などに訪れて祈願してみては？ また、写経の会も定期的に開催しているので、興味のある方はホームページをチェックしてみて。
- 撮影／三佐和隆士 取材・文／六識（高橋瑞穂）
