横浜美術館でファッションとアートの東西交流をめぐる企画展

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明治時代が始まった19世紀後半から20世紀初頭にかけては、日本に西洋文化が急速に広がった一方で、輸出された日本の美術品や着物などによって西洋にジャポニスムのブームが起こったそう。そんな時代の文化交流を、ファッションとアートの視点から紹介するおしゃれな展覧会が開催される。

更新日:2017/03/14

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明治期から海外貿易の拠点だった横浜で、ファッションとアートの東西交流にスポットをあてた初の展覧会

横浜美術館では、2017年4月15日(土)から6月25日(日)まで企画展「ファッションとアート 麗しき東西交流」を開催。

美術館のある横浜は、明治時代に横浜港が開港して以来、さまざまな日本の美術品などを西洋に輸出した一大拠点だったという。まさに横浜は、日本文化を送り出し、西洋の文化を受け入れる玄関口として東西交流を支えてきた場所でもあるというわけ。

今回は、世界屈指の服飾コレクションを持ち、服飾に関する多彩な研究活動を行う「京都服飾文化研究財団(KCI)」のドレスや服飾品約100点をはじめ、絵画や工芸品など約200点が展示される。

ターナー

ターナー「ドレス」1870年代 京都服飾文化研究財団蔵 リチャード・ホートン撮影

写真は、江戸末期の日本の小袖をイギリスで仕立て直したドレス。明治時代に入って西洋文化を受け入れ、日本が西洋のファッションやライフスタイルに憧れたように、西洋でも日本の衣服やデザインを美しく珍しいものとして取り入れたことが、当時のドレスや美術品から読み取れるのもおもしろい。

世界的に名高いKCIのジャポニスムのドレスコレクションが一堂に

KCIのコレクションの中でも、特に19世紀後半から20世紀初頭にかけて日本の着物や文様などに影響を受けた西洋のジャポニスムのドレスは主軸の一つ。展覧会では、そのコレクションを20年ぶりにまとまった形で公開するというから、見ごたえも十分あるはず。

例えば写真のイヴニング・ドレスは、波を扇状に描いた「青海波(せいがいは)」と、四つの輪をつないだ幾何学的な「四つ金輪(よつかなわ)」という日本の伝統的な文様をシルバービーズで刺しゅうしたもの。シックなデザインに日本の文様が美しく溶け合っているのが、素敵。

イヴニング・ドレス

ベール「イヴニング・ドレス」1919年頃 京都服飾文化研究財団蔵 林雅之撮影

明治時代の洋装の最高峰!菊花の日本刺しゅうが美しい皇太后の大礼服のドレスも展示

明治時代になって、女性のファッションの洋風化は皇族や華族から始まったと言われているけれど、特に皇室は世界に対して日本の美意識を紹介する役割もあったという。

今回の展示のみどころのひとつは、日本で初めて洋装をした明治天皇の皇后、昭憲皇太后が新年の朝賀の際に着用した大礼服のドレス。

すそを長く延ばす「トレーン」の部分が3m近くあり、当時の技術の粋を尽くした豪華な作りは明治期の洋装の最高峰とも呼ばれているそう。ドレス全体に日本刺繍で大小の菊の花を咲かせ、東西の文化がみごとに融合した装いに。

大礼服

「昭憲皇太后着用大礼服(マントー・ド・クール)」 1910年頃(明治末期) 共立女子大学博物館蔵

日本も西洋も、それぞれが異国の地に抱く憧れを描いた絵画などを展示

アートでは、新しいファッションに身を包んだ女性を描いた、この時代の東西の画家たちの作品も展示する。日本の画家は洋服や西洋風のアクセサリーなどを身に付けた女性を、西洋の画家は日本の着物を着た女性、といった具合に、それぞれの地で異国への憧れをファッションとして取り入れた女性の姿を描いている。

写真は、日本初公開の作品で、日本に魅せられたフランス人画家ルフェーブルが描いたもの。日本髪風のヘアスタイルにかんざしなどを付けた着物姿の女性像をみると、画家にとってジャポニスムが魅力的なモチーフだったことが伝わってくる。

ジャポネーズ

ジュール=ジョゼフ・ルフェーヴル「ジャポネーズ(扇のことば)」 1882年 油彩、カンヴァス クライスラー美術館蔵 Gift of Walter P. Chrysler, Jr.

また5月20日(土)には、閉館後の美術館で解説付きの特別鑑賞会「夜の美術館でアートクルーズ」(事前予約必要・先着順)が行われたり、夜間開館が行われる5月17日(水)は18時以降の来館者に特製ポストカードプレゼント(先着100名)などもあり、イベントも充実。さらに、横浜開港記念日となる6月2日(金)は観覧無料というのも要チェック。

今年は明治政府発足のきっかけともなる「大政奉還」(1867年)が行われて150年の節目の年。このタイミングに、明治期の海外貿易の玄関口であった横浜の地で、その時代の「麗しき東西文化交流」を知るのも意味深いかも。さらに華やかな展示がいっぱいだから、春らしいおしゃれな展覧会としても充分に楽しめそう。

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ファッションとアート 麗しき東西交流

外観写真

TEL.045-221-0300(代表 10:00~18:00、木曜日は休館)
神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1 横浜美術館
アクセス:みなとみらい線「みなとみらい駅」3番出口より、マークイズみなとみらい〈グランドガレリア〉経由徒歩3分、またはマークイズ連絡口より徒歩5分、JR・横浜市営地下鉄「桜木町駅」より動く歩道経由で徒歩10分

会期:2017年4月15日(土)~6月25日(日)
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)/5月17日(水)は10:00~20:30(入館は20:00まで)
休館日:木曜、5月8日(月) ただし、5月4日(木・祝)は開館
チケット(前売):一般1500円(1300円)、大学・高校生900円(700円)、中学生600円(400円)、65歳以上1400円

「夜の美術館でアートクルーズ」
日時:2017年5月20日(土)19:00~21:00/対象・定員:18歳以上、60名(事前申込、先着順)/参加費:3000円 
「日本刺繍の魅力 鑑賞と創作体験」
日時:2017年5月21日(日)13:00~16:00/対象・定員:12歳以上、16名(事前申込、抽選)/参加費:2500円 
※詳細・申込方法は後日公式HPで公開
「夜間開館 ポストカードプレゼント」
内容:2017年5月17日(水)18:00以降の来館者・先着100名に特製ポストカードをプレゼント
※当日は開館時間を20:30まで延長(入館は20:00まで)

※横浜開港記念日・6月2日(金)は観覧無料
※会期中、一部展示替えあり

外観画像 撮影:笠木靖之

NAOKO YOSHIDA (はちどり)

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