Q&Aで気になる疑問を解決!能楽初心者のための基本のキ

奥が深い分、難しくて親しみにくいと思われがちな「能楽」。もちろん、初心者にとってわからないことばかりだけど、一つひとつ疑問を解決していけば、より楽しめること間違いナシ! 今回質問に答えてくれたのは、「国立能楽堂」の吉成大四郎さん。能楽に興味はあったけど、観るきっかけがなかったという女子も、気になっていた疑問をスッキリ解決して能楽デビューをかなえて。

写真:国立能楽堂GB席

更新日:2016/08/02

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Q1/「能楽」の起源はいつ頃?誰が?

A1/室町時代に観阿弥・世阿弥父子により大成されました

能・狂言の総称「能楽」の起源は、今から600年以上も昔、室町時代に観阿弥・世阿弥という父子により大成されたと伝えられている。すでに鎌倉時代から、天下泰平、国土安泰などを祈念する歌舞劇が、大寺院の法会の後に行われていたようで、その様式には定形がなく素朴なものだったそう。観阿弥はそれらを整備して、当時流行していたさまざまな芸能のよいところを取り入れ、和歌の要素を交えながらストーリーのある歌舞劇に仕上げた。これが、能の始まり。そして、その意志を引き継いだのが息子の世阿弥。現在、舞台で演じられている能の詞章は、世阿弥たちが書き残したものとほとんど変わらず謡われている。

Q2/能楽師さんて、どんな人がなっているの?

A2/ごく一般家庭の子供たちが能楽師になっています!

世襲で能楽師になる人もいるけど、多くの能楽師は、ごくごく一般家庭の子供たち。国立能楽堂では、伝統芸能の伝承者を養成するため、将来舞台で活躍する志を持つ能楽(ワキ方・囃子方・狂言方)の研修生を募集。男女ともに、年齢は中学校卒業後~23歳位まで。基礎3年、専門3年の計6年の研修を終えてから22ある流派に分かれる。男性だけでなく、女性の能楽師さんも活躍中。

Q3/能楽は初心者が観ても楽しめる? 観るときのポイントは?

A3/もちろん! 初心者ならではの楽しみ方があります!

能楽は初心者でも楽しめるもの? そんな心配は無用です! 初心者は初心者らしい楽しみ方を。まずは、会場の雰囲気に浸ること。次に、最初から全部理解しようとすると大変なので、能面や演者の足の運びなど、部分的に注目してみるのもおすすめ。何かひとつでも発見があると嬉しくなってくるはず。ただ、観劇する前に演目のストーリーはあらかじめ軽く読んでおいたほうがベター。

Q4/能楽はいつ始まっているの?

A4/「お調べ」が聞こえたら始まっています!

揚幕の向こうからかすかにお囃子の音=「お調べ」が聞えてきたら、能はもう始まっている。そこでは、囃子方が正座して楽器の試し打ちをしていて(オーケストラでいえばチューニング)、これが開演の合図。だから、「お調べ」が聞えたらおしゃべりをやめて携帯やスマホの電源をオフにしよう。能は緊張感のある舞台。ザワザワするのはすべてNGだと思って。

Q5/どのタイミングで拍手すればいいの?

A5/本舞台を出たところで1回、が無難です

初心者にとって、拍手するタイミングがいちばん迷うところ。能、1曲が終わると、シテを先頭に、ツレ(シテに連なって登場しシテの演技を助ける役)・ワキ、お囃子、地謡など、それぞれが順番にしずしずと橋掛リ(または切戸口)へ退場していく。全員が一斉に退場しないし、幕も下りないので、初めて観劇する人はどこで拍手していいのか戸惑ってしまう。拍手はルールではないが、本舞台を出たところで1回拍手するのがおすすめ。

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