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梅雨の時期だからこそ読みたい!雨の日が楽しくなる絵本3冊を本のプロがセレクト

2015年6月27日(土)時計アイコン17:00コメント 079

梅雨の時期だからこそ読みたい!雨の日が楽しくなる絵本3冊を本のプロがセレクト

しとしと降り続ける雨に、ついため息がもれてしまう・・・。気分も晴れない梅雨時は、外に出ることがおっくうになりがち。特別な予定がないのなら、お気に入りのものに囲まれながら、おうちでゆっくりなんていう過ごし方もいいかも。そんなときにぴったりな「雨の日が楽しくなる絵本」をクレヨンハウス子どもの本事業部・若林さんに教えてもらった。梅雨を楽しむ準備を整えておけば、雨の日だって待ち遠しくなるかも。

雨がステキだと感じられる絵本

「女の子の涙が地面に落ちて、植物に吸い取られて雲になる。やがて雨になって、地面に水たまりを作る。その水を飲んだ犬に、女の子の悲しかった気持ちが伝わってきて涙を流す・・・。という涙の循環を描いた絵本です。気持ちを言葉にしなくても察してくれる人が世の中にいると感じられる、優しい気持ちになれる1冊です。雨ひと粒にも意味があると思いながらページをめくれば、雨がステキなものだと思えるかもしれません」

造本作家・グラフィックデザイナーである著者の愛娘が幼い頃に泣いていた姿から発想を得たそう。真ん中にくり抜かれたしずくがページごとに姿を変えていく美しい作品。

『なみだ』駒形克己著/ONE STROKE/1520円

静寂に包まれた雨の日に、心を落ち着かせて読みたい絵本

「綴られている文章が質問仕立てになっている絵本です。一つひとつ自分に問いかけながら読むと、自分にとって大切なことが見えてくるかもしれません。ゆっくりと時間がとれるときに、ゆったりとした気持ちでページをめくってほしい。まさに雨の日にぴったりな絵本だと思います」

綴られている文章は、詩人・長田弘の代表作のひとつであり、教科書にも掲載されている『最初の質問』。美しいイラストは、『ルリユールおじさん』などで知られる、画家・絵本作家のいせひでこが手がけたもの。子供だけでなく大人も楽しめる絵本として生まれ変わった作品。

『最初の質問』長田弘詩・いせひでこ絵/講談社/1620円

雨上りが待ち遠しくなる絵本

「写真家である著者が、雨粒が地面に落ちる瞬間や草木についた朝露から見える風景など。さまざまなみずたまを虫の視点で切り取った子供向けの化学入門書なのですが、大人になった今読むと、みずたまに濡れた世の中がキレイで不思議だったと改めて気づかされるはずです。雨上りに自分の目でも確かめたくなる。こんなに世の中が美しく見えるなら、雨の日もいいものだなという気持ちになれるかもしれませんね」

レンズになったり鏡になったり、距離や角度によってさまざまなものを映し出すみずたま。虫になった気持ちでそれを見ると、思いもよらない美しい世界に出会えるかも。

『みずたまレンズ』今森光彦著/福音館書店/972円

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