【観劇がある1日】VOL1.ブロガージュリー下戸さんの、歌舞伎にはまってます!

日常を忘れ、別世界に連れて行ってくれる観劇。会社帰りの気分転換、お友達との特別なおでかけ、母と娘の時間、記念日のデート・・・など、大切時間をよりすてきに彩ってくれるはず。【観劇がある1日】では、観劇が大好きなオズモール読者をインタビューして、観劇の楽しみ方をお伝えします!

YUKI HORIE

更新日:2017/07/27

VOL1は、歌舞伎が大好きな、ブロガージュリー下戸さんをインタビュー

ブロガージュリー下戸さんのプロフィール

◆名前:ジュリー下戸
◆ブログ名:「歌舞かれて東京」
◆職業:百貨店勤務
◆性別:女性
◆観劇頻度:月1回くらい
◆観劇のきっかけになった出来事:2015年11月に観た『スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)ワンピース』
◆好きな公演BEST3:『スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)ワンピース』、『傾城反魂香(けいせいはんごんこう)』、『矢の根』

興味本位で観た“ワンピース歌舞伎”。モヤモヤが頭からスポン!と抜けて、それから歌舞伎に夢中に。

歌舞伎に魅了されたきっかけはなんですか?

2015年の10月・11月に公演されていた『スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)ワンピース』がネットで話題だったので、興味本位で観に行きました。歌舞伎役者の演技を生で観たのが初めてだったのですが、そこで「なんて人たちだ!」と圧倒されたんです。そのときはちょうど仕事の影響で体調や精神的にもバランスを崩していて、休みの間も仕事のことばかりを考えてて・・・。でもワンピース歌舞伎を観たときに何もかもが頭からスポン!と抜けて、頭からっぽにして楽しめました。そのワンピース歌舞伎に出演していた若手の俳優だけで、今度は(2016年の)1月に古典歌舞伎をやるというスケジュールになっていたので、特にボン・クレー役(坂東巳之助)がすごく良かったから「あの人が古典をやっているところを観に行こうかな」と。実際に行ってみたらおもしろくて、それから月1くらいのペースで歌舞伎を観に行ってます。

元々『ワンピース』はお好きだったんですか?

ちょっとかじったことがある程度でした。別に熱烈なファンというわけではないですし、正直ワンピース歌舞伎で取り上げられた部分の話は漫画もアニメも観ていなかったんです。だから知らないキャラクターもいたんですけど、全然知識がなくても楽しめました。原作ファンは原作ファンで感動してたし、あとこれは後から聞いた話ですが、歌舞伎ファンの中でもそれを機にワンピースを読み始めてハマったという人もいたみたい(笑)。

ワンピース歌舞伎は、台詞や衣装などで現代風の要素を取り入れてるんですね。

そうなんです、大体は現代語で話しています。でも観たときは気付かなかったんですけど、今振り返ると演出とか台詞とかで古典歌舞伎のエッセンスをさり気なく取り入れていて。それで実際に古典を観に行ったら「あ、ワンピース歌舞伎で観た!」という発見があり、まさに“体験版”みたいな感じでした。

その後、古典歌舞伎を観られてからの衝撃はありましたか?

ありました。やっぱり台詞が聞き取れなかったです。でも「古典歌舞伎は私には絶対理解できないだろうな」という構えで行ったので、逆に「あ、意外と分かる!」という気持ちも大きくて。ハードルが高いと思っていた分だけギャップがありました。あとは劇場で借りられる“イヤホンガイド ※”があれば何も怖いことありません!(笑)
※舞台の進行に合わせてあらすじ・台詞・衣装などについての音声解説が聞ける端末機器。当日劇場にてレンタル可能(有料)

歌舞伎

親切な解説システムもあるし、歌舞伎界は役者もファンも初心者大歓迎!

歌舞伎には独自の約束ごとがあり難しいイメージですが、初心者でも分かるものでしょうか?

私は100%イヤホンガイドを付ける派なのですが、例えば紫色のハチマキを頭の左で結んでいたら“病(やまい)鉢巻”といって、あれは病気の人なんだと分かります。でも同じ紫でも結び目が逆になっていたら超元気!の証。ほかにも血管が強調された赤い隈取は正義とか熱血を表していたり、青い隈取は悪い人だったりと、本当に色々なパターンがあります。そういう違いが最初は分からなくても、イヤホンガイドが教えてくれるので理解できます。

好きな公演ベスト3は?

実は、今日観た演目がおもしろすぎて大番狂わせが起きてしまって・・・(笑)。※ジュリー下戸さんは取材日にも歌舞伎を観劇 
あくまでも私個人の意見ですが、まずひとつめは言わずもがなの『スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)ワンピース』。ふたつめは『傾城反魂香(けいせいはんごんこう)』。これは喋りの不自由な画家が、なかなか腕を評価されなくて苦しむという暗いお話からスタートするのですが、最後には素晴らしい奇跡が起きます。多分、私も絵を描くことが好きだから尚のこと感情移入するんだと思うし、上司に評価される立場にある人にも感じるものがあると思います。そして3つめは今日観てきた『矢の根』です。あんまり細かいことは考えちゃだめ! というコメディ的な要素もあって笑えるし、衣装も華美で双眼鏡をのぞいてもキレイなものしか映ってなくて眼福でした。

好きな役者さんは?

坂東巳之助(みのすけ)さんです! 『スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)ワンピース』でボン・クレー役など演じており、歌舞伎以外にも映画やテレビなどへ出演されています。ワンピース歌舞伎では三役を演じられたのですが、最初同じ人がやっていることに気が付かなくて衝撃を受けて・・・。その後の古典歌舞伎ではまったく違う姿を観ておもしろいなぁと思いました。あともうお1人、市川猿之助さんです。ワンピース歌舞伎ではルフィ役を演じられていますが、そうした新作歌舞伎やエンターテイメントにも力を入れられており、観ていてとても楽しいです。そしてこれからもっと素敵になるであろうと期待している満7歳の市川右近ちゃん。今年3月に人間国宝の片岡仁左衛門さんと共演して幼き天皇役を演じたのですが、立っているだけでゾクゾクするような存在感で、天皇であることに何も違和感がなくて不思議な雰囲気がありました。歌舞伎の世界は余程のことがない限り引退という概念がなく、その名が代々受け継がれていくので、「私はこの人がおじいちゃんになるまで生きる!」という気持ちになって未来の楽しみができました(笑)。

歌舞伎

初心者だからこそ臨場感ある一等席がおすすめ! チケットの値段相応のものが観られます

観劇の際は、座席が違うと見え方も変わりますか?

やはり花道が近いと臨場感が違います。花道には舞台の一部がせり上がって登場したり、見せ場を演じたりする“スッポン”と呼ばれる場所があるのですが、私は一度その真横に座れたことがあって。市川海老蔵さんが出演されているときで、海老蔵さんが私の真横でぶっ倒れるというシーンがあり、真横に海老蔵さんの顔があって思わずガン見!(笑) そのときにお香の伽羅の匂いなのか着物の匂いなのか、とてもいい香りがしました。あとは役どころによっては長い毛が顔にふわっと当たったり、4Dアトラクションのような臨場感があります(笑)。私は、花道も舞台も見渡せる一階席の真ん中くらいの席か、幕見席で真上から観るのが好きです。幕見席は事前予約ができず当日しか買えませんが、気になる演目だけサクッと観られるので、歌舞伎座観劇の際はよく利用しています。

歌舞伎のチケットは、座席の種類によってはお値段が高いですよね。

はい、今日の観劇も18000円(一等席)で奮発しました……! でも価格が高い席で悔しい思いをしたことはないんですよね。やっぱり値段相応のものを観せていただけます。
初めての歌舞伎は、一等席の一階で観てほしいです。二階や三階だとどうしても花道の見えない部分が出てきちゃうんですよ。でも最初に一等席で観ておけばある程度は脳内で補完ができるので。花道の突きあたりには“揚幕(あげまく)”という場所があり、ここが役者の出入り口になるのですが、私はワンピース歌舞伎でこの揚幕のすぐ横に座り臨場感を体験することで歌舞伎にハマりました。

歌舞伎

舞台の臨場感や歌舞伎役者のかっこよさを、ぜひ気軽に生で感じていただきたいです!

それでは最後に、あらためてオズモールのユーザーへ歌舞伎の魅力を教えてください!

あれこれ言っても生で観ていただかないと伝わらないだろうと思いますので、本当に観ていただきたいです。ずっと歌舞伎に興味はあったけれど今まで行ったことがない、という方を実際に何回か連れていったことがありますが、多くの人に喜んでもらえました。見た目もそうですが、声や効果音などもすべて生音なので、舞台を目の前にして五感で感じてこそ伝わるものがあると思います。あと、やっぱり役者はかっこいいです。ぜひ感じていただきたいです!


笑いの絶えない楽しいインタビューで、女性ならではの視点で魅力を伝えてくださり、早速歌舞伎を観に行きたくなりました。
ジュリー下戸さん、歌舞伎愛にあふれた素敵なお話をありがとうございました!

歌舞伎

インタビュー当日、歌舞伎座で『七月大歌舞伎』(昼の部)を観劇したジュリー下戸さん。演目「加賀鳶」の酒樽が並ぶ歌舞伎座の前でパチリ。

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