脳科学者の澤口俊之先生によるビジネスランチのすすめ

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脳科学で解明された!?接待の成功はビジネスランチ

ビジネスをスムーズにすすめる上で重要な役割を果たす「接待」。そんな大切なコミュニケーションの成功の秘訣は「お昼時」にあると、脳科学者の澤口俊之先生は言う。通常夜に行う接待をあえて昼に? その真意とは!?

編集・文/山葉のぶゆき(エフェクト)、出羽恵実子(エフェクト)
イラスト/本田佳世

昼間はそもそも理論脳。仕事の話がスムーズに

昼間はそもそも理論脳。仕事の話がスムーズに

夜の脳は感情脳と言われ、情緒的に働く特徴があります。それに対し、昼間の脳は理論脳と言われ、実務的な物事を考えるのに最適。なので取引先の人と仕事の話をしながら食事をするならば、理論的な思考になるお昼の時間が適していると考えられます。

マルチタスキング能力がフルパワー

マルチタスキング能力がフルパワー

昼間の脳は、異なる情報を同時に処理する、マルチタスキングの能力が活発。接待の場は、食事をしながら仕事の話を発展させ、さらに相手の考えや立場を理解するという高度なコミュニケーションが要求されるので、この能力が高いことに大きな意味が生まれます。

ランチならではのタイムアウト効果でトークも充実

ランチならではのタイムアウト効果でトークも充実

ランチの後には別の仕事や予定が入っていることがほとんどですよね。こうした時間の制限はほどよい緊張感を生み、行動をあらかじめ計画立てようとする能力を十分発揮させます。結果、お互いの集中力が高まって、会話の中身もより充実したものになりますよ。

ランチ後のコーヒーは親密度UPの鍵

ランチ後のコーヒーは親密度UPの鍵

温かい飲み物を手渡す行為には、親密度を高める効果があります。これは受け取る相手の脳内にオキソシンという物質が分泌されるため。ランチでは食後にコーヒーや紅茶を注文することが多いですよね。運ばれてきたカップをさりげなく相手に手渡してみましょう。

日々のリズムを守る、健やかライフを実現

日々のリズムを守る、健やかライフを実現

ランチタイムに接待をすれば、深夜まで相手におつきあいすることもなく、早めに帰宅できる可能性が高まります。不規則な生活で体内時間のリズムが乱れると、脳の働きは鈍くなりますし、心も不安定に。生活サイクルを守ることが、明日の活力を生むのです。

ビジネスランチを成功させる5つの心得

  1. 複雑な仕事の話は昼までにまとめておこう
    理論脳であるランチ時こそ、難しい問題を解決させるチャンス。このタイミングに合わせて午前中から準備を整えよう。
  2. こまめな気配りで、信頼をゲットしよう
    マルチタスキング能力が活発な昼間なら、食事中もこまめな気配りができる。夜には発揮できない“器用さ”で、より円滑な接待を。
  3. 時間制限をうまく利用し、無駄のない接待を
    昼間のタイトなスケジュールは、集中力アップのカギ。場に注力することで、より凝縮したビジネストークが展開できる。
  4. 食後のひとときもおろそかにするべからず
    食後に温かいコーヒーや紅茶をお渡しすることで親密度がアップ。お互いの距離をさらに縮める、ランチ接待のクライマックスだ。
  5. ビジネスランチのお誘いは積極的に
    昼間に接待を行うことのメリットを相手にも実感してもらおう。ビジネスランチが恒例になれば、自然と生活サイクルも整うはず。
澤口俊之

澤口俊之
さわぐちとしゆき
高次脳機能、特に前頭前野の研究を展開する脳科学者。人間性脳科学研究所所長を務め、2011年9月より武蔵野学院大学教授を兼任。著書に「夢をかなえる脳」(WAVE出版)などがある。フジテレビ系列「ホンマでっか!?TV」にも出演するなど、幅広い活動で活躍中。

ランチ接待で、取引先の人ともっと距離を縮めたいと思ったら、食事のメニューを相手に合わせてみましょう。昼間なら同じものを食べることによって、お互いの中にエンパシーと呼ばれる共感の感情が生まれるので、相手への親しみがさらに増しますよ。また、甘いものには、「今日は楽しかった」という印象をより強くしてくれる効果が。食後にはぜひデザートもいただいて、ランチならではの実りある接待を実践してみてください。


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