【子育て世帯向けマネー講座】子供の入院などまさかの事態に備えるためには?ライフステージ別の気になるお金についてFPが解説

子育て世帯が気になるのが、子供の思わぬ病気やケガなど、大きな医療費がかかるようなまさかの事態。保険などで備えておく必要はあるの?いざというときに頼れる制度は? ファイナンシャルプランナーの西山美紀さんにお話を聞いてみました。

更新日:2020/01/28

住んでいる市区町村の「医療費助成」を調べておこう

住んでいる市区町村の「医療費助成」を調べておこう

子供の思わぬ病気やケガで、入院や手術、何度も通院が必要になるケースは、あまり考えたくないけれど、可能性はゼロではないはず。その場合は大きなお金がかかるの?
「実は、子供の場合は自治体からお金が出る『医療費助成』があるので安心です。自治体によって『小学生まで』『中学生まで』などと範囲や条件が異なるので、自治体のHPなどで確認しておきましょう。ただし、基本的には食事代や個室代はカバーされないので、その分のお金は必要です」と西山さん。

また、幼稚園や保育園に入って集団生活が始まると、風邪やインフルエンザ、胃腸炎など、多種多様な病気にかかるケースが増えたり、大きくなるにつれ、行動範囲が広がってケガをすることも増えていくもの。

「ちなみに、うちの子どもも小さいころ、肺炎で1週間入院したり、転んで頭を切って縫い、何度か通院したりということがありました。いずれも、自治体の医療費助成のおかげで自己負担はわずかですみました」(西山さん)

共働き夫婦は、いざというときのヘルプを確認

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子供の入院などの際は、親が仕事を休んで看病するケースがあるほか、大きなケガや病気などの場合、親が付き添って一緒に入院する必要があることも。
また、それぐらいの大きな事態でなくても、子供がインフルエンザにかかって学校を1週間近く休む必要があるケースや、小学校の場合はクラスにインフルエンザにかかっている子が増えると、わが子は元気でも、数日学級閉鎖になるケースもある。なかなか仕事が休めない場合、なにかサポートはあるの?

「まず、ファミリーサポートといって、地域で育児や介護のサポートを受けたい人と行える人が助け合う組織があります。基本的には利用する前に、事前に説明会に参加し、登録しておく必要があるので、予め自治体のHPで確認しておきましょう。ただし、子供がインフルエンザにかかっている場合、預かってもらえない場合もあります。
また、小児科などに併設されている病児保育・病後児保育もあります。病気などで保育園などに行けない場合、一定の条件を満たすと預かってもらえる施設で事前登録が必要です。いざというときに利用できるように、家の近くにそのような施設がないかを調べておき、登録しておくと安心です」(西山さん)

子どもの「医療保険」よりも「個人賠償責任保険」を

子どもの「医療保険」よりも「個人賠償責任保険」を

子供の場合は自治体から医療費助成が出るため、子供に医療保険は不要なの?
「私は、基本的に幼児のうちは不要だと考えています。医療費は、保険外診療を受けない限り、ほとんどが医療費助成でカバーされるからです。旅行先や帰省先など、住んでいる地域以外で医療機関を受診した場合は、現地で医療費を支払い、後日申請することで医療費助成を受けられるケースが多いようです」と西山さん。

ただし、本人の病気やケガというよりも、「他人にケガさせた際の補償」については備えておく必要があるんだとか。
「子供は、大人が思いもよらない行動を起こすもの。万一そのような事態が起こったら、賠償額などが数千万円以上などと超高額になることが考えられるからです。
そんな事態に備えるのが、『個人賠償責任保険』というタイプの保険です。他人にケガをさせてしまったり、モノを壊してしまったりして、損害賠償をしなければならないときに保険金が出ます。保険料は比較的安価なので、ぜひ入っておきたいところです」(西山さん)

教えてくれた人

西山美紀さん

出版社で編集・マーケティングを経験後、独立してファイナンシャルプランナーの資格を取得。単に貯蓄額を増やすのではなく、うるおいのある毎日になるためのお金の貯め方・使い方について女性誌やWEB等で発信中。著書『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)。男女の子を持つ二児の母。

【マネー特集】働く女性のお金のハナシ

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先行き不透明な時代、多様化するライフスタイル。お金に関して、漠然とした不安は感じるけれど、分からないことだらけ。みんなどうしてるの? 気になるけれど、聞きづらい。情報も多すぎて、どれが私に合っている話なのか、見分けもつかない。そこでOZmallが女性たちに、これから先も“私らしく”過ごしていくために必要なお金の新常識を提案します。

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