読者と作る「私だけの旅、聞いてください!」Vol.013/29~30歳の世界一周旅【後編】

読者と作る「私だけの旅、聞いてください!」

【毎週水曜 6:00 更新】
旅を愛してやまない普通の女子たちに、旅について座談会をしてもらうこの企画。今回は、30歳を目前に世界一周の旅に一緒に出た荒井夢子さん、武山令さんが登場。後編では、旅のエピソードや旅で得たものを伺います。

更新日:2016/10/26

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荒井夢子さん(左)、武山令さん(右)

2015年4~9月にかけて世界一周旅を成し遂げた荒井夢子さんと武山令さん。ふたりは高校時代からの親友でなんでも話せる間柄だそう。現在、荒井さんは福祉業界に勤務するかたわら、地元・福島県田村市内の町おこしにも携わり、武山さんは家業の呉服店「紬のたけやま」、トータルフォトスタジオ「れいめい」の取締役として活躍する。

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ふたりは、ペルーの古代インカの都市遺跡マチュピチュも巡った

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トルコの世界最大の奇岩群カッパドキアや、絶海の孤島と呼ばれるイースター島のモアイ像など、各国の世界遺産を巡り、自然と人類の歴史の神秘を肌で感じたそう

どの国に行ったの?
旅のエピソードを教えて!

令「5カ月で19か国、50以上もの都市を回りました。カナダ、アメリカ、メキシコ、キューバ、ペルー、ボリビア、パラグアイ、ブラジル、チリ、スペイン、ポルトガル、スイス、ドイツ、オランダ、デンマーク、スウェーデン、トルコ、マレーシア、モルディブですね。荷物も多くて大変でした。途中で手放したものもいっぱいあったし・・・」

夢子「私はスマホをなくしたけど、令は全部、盗まれてますから(笑)」

令「旅の2日目、カナダのビクトリアでひったくりにあいまして。旅をスタートして間もない時期だから貴重品を分散してなくて、パスポート、クレジットカード、現金の貴重品を1カ所に入れていたんですよ。それを自転車に乗った人に持っていかれて・・・(苦笑)」

夢子「この話、記事に載せてほしい(笑)!」

令「でも私、思いのほか反応が早くて盗られた瞬間、すぐに追いかけていったんです。しかも夢ちゃんに何も言わずに(笑)」

夢子「“キャー”とかもなく“あっ”ってつぶやいて、いきなり隣からいなくなっていて。気づいたら遠くの方で犯人を追跡する姿があった(笑)」

令「意外と追いついちゃいそうだったんですけど、コンビニの角を曲がった下り坂でまかれちゃいました。その姿がコンビニの防犯カメラに映っていて、警察の人と一緒に見たんですけど爆笑されて。思いっきり爆走している私は、まるでアラレちゃんが“キーン”って走る姿にそっくりで(笑)。その日はもちろん落ち込んだんだけど、カードもパスポートも再発行できるとわかった次の日からは“これはおいしい体験だ”って開き直りましたね」

夢子「今となっては、あの姿は本当に笑える! ビクトリアは治安がいいって言われる土地なのに、よっぽど私たちが平和ボケしていたんだと思います。そういう意味では勉強にもなった。あ、でも犯人追跡は危ないので真似しないでくださいね!」


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ひったくりに遭ったカナダのビクトリアで、お世話になったイケメン警察官と。旅では大変なことや困ることがあったが、その度に誰かが助けてくれたという

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旅先で出会った日本人からおすすめされ、予定になかったキューバ行きを急きょ決意。アメリカと国交正常化する前のキューバに刺激を受け、これまで当たり前だと思っていたことを改めて考え直させられたとのこと

世界一周して悩みは解消?
旅で得たものは?

令「国交正常化で今変わろうとしているキューバで思ったのは、かつてアメリカと国交断絶していたけど、どちらが悪いということではなくて、当時、最善の道を選んでこうなったんだなって。それを自分に置き換えた時、家業の仕組みが整ってない様子に頭にきてけんかして旅に出てきてしまったけど、両親や社員スタッフの方々が最大の努力を積み重ねてきたから、会社が半世紀近く続いてきたと気づきました。
今の時代を生きる私だからこそ、時代に合わせて変えていく役目を担っているんじゃないかって。問題があるなら解決していこうと、家業を継ぐ決意ができましたね」

夢子「私は過去にすがりやすい性格なんですけど、世界一周してわかったのは、そこにとどまっていたらまだ見ぬ世界に触れられないということ。旅の間は、国も歴史も文化も違うから毎日が新しいことの連続。居心地がいいところにはつい居たくなるけど、居続けてしまったら次の扉は開かない。
世界には私の知らない楽しいこと、美しいもの、素晴らしい出会いがまだまだたくさんある。希望を失わず、前向きに“今”を楽しむことが大切なんだと気づかされたんです。こんな知らない土地で気がおけない友達と一緒にやったことのない経験、しかもなかなかできないことをさせてもらっている。
旅の中盤、ブラジルのレンソイスで月を見ていた時、今この瞬間が幸せだな、ありがたいな、生きてるなって心底思えた。この感覚は、日本に居続けてただ悶々と思い悩むままの私でいたら、一生知ることができなかったと思います」

令「確かに幸せについていろいろ考えたよね。南米なんかに行くと、日本のような便利さはどこにもない。でもそこにいる人たちはみんな笑顔で楽しそう。幸せは自分が決めることなんだって思えたよね」

夢子「幸せって、近くにあるとか、内側にあるとか、感じるものだって言われてもわからなかった。だから遠くや外側、形あるものに求めちゃう。誰かと比べたり、世間の定義に合わせたりしていた。
でも自分で決めることなんだ、自分で決めていいんだって思えるようになってから、ふとした時、幸せだなって思う瞬間にたくさん出会えるようになった。その感じ方のコツを教えてくれたのが世界一周旅でした」

令「今は今しかない。だからこの瞬間を100%、いや120%楽しんでそれを持ち帰って今後の人生に活かしたい。惰性で生きるのはもったいないなと思っています」

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アメリカのポートランドで地元のフェスティバルを観たり、ペルーのクスコで民族衣装を着た子供たちのパレードに遭遇したり、スペインのバルセロナで老若男女、地元民も観光客も病人も一緒に過ごしているガウディ通りを歩いたり。”みんなで作り上げ、盛り上げ、大切にしている様子”に巡り合うたび、感動してふたりで涙したそう

30代に突入する前に
世界を旅できてよかった?

令「間違いなくよかった! あの時、悩んでいた自分に教えてあげたい。キャリアがどうとか周りの目ばかり気にしていても意味がないってことを」

夢子「そうなんだよね。自分自身にとって何が必要で何が大切か、それを取捨選択し納得してさえいれば、人の目なんか気にならない」

令「世界を旅すると、生きるのに一生懸命になるから人の目を気にしなくなるんです。それに自分が何を大事にしているのかがわかってくる。人に助けられることも多くて、その感謝の気持ちから自分も人を助けたいと思うようになって、”やさしさ”を循環させていきたくなるんです。こういったことは、30代を生きる上で重要だと思います」

夢子「体験的に学ぶには、みずから動かないといけない。頭ではわかっていても、なかなか出来ないことだと思います。だから思い切って海外へ飛び立つのもあり! 余計なものを手放して、広い世界を知り新しいことを吸収することで、帰国後のビジョンも明確になっていく。旅を経て30歳になった今、20代の頃には思い描けなかったことがたくさん見えてきて、仕事にもプライベートにもやりがいを感じてます」

令「旅を終えた30歳、本当に楽しいよねぇ。一気に楽になったし、心から自分は幸せだって思える。その一方で、日本の幸せの定義や価値観が画一的だという気がしています。女性は結婚、出産してはじめて幸せ、みたいな・・・。それもあるけどそれだけじゃないと思うんです。だから私は家業の着物や写真事業を通して、幸せの定義や価値観を広げていきたいし表現していきたい!」

夢子「帰国してからも、旅するような感覚で生きていこうって決めたんだよね」

令「うん、今を生きることを強く学んだから、日常を当たり前のように過ごすのをやめよう、この一瞬一瞬を心から楽しんでいこうってね」

夢子「そう。そして自分たちの経験を個人の思い出として終わらせず、それを糧に自分が成長して、少しでも社会に還元していけたら最高だなと思っています」

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ブラジルのレンソイスにて。辺り一面に広がる真っ白い砂丘に自分たちの人生を重ね、「たくさんの希望と可能性を秘めた人生を、世界一周旅のように挑戦し続け楽しんでいきたい」と思ったとのこと

【THE TRAVEL WE LOVE 私たちの好きな旅】世界一周旅(荒井夢子さん、武山令さん)

TOKYO FAMILY RESTAURANT

取材協力:
TOKYO FAMILY RESTAURANT

タイ、ギリシャ、メキシコなど世界30カ国以上の料理と、ワールドビールを楽しめる大人のためのファミレス。旅情をくすぐるオシャレな店内は、席と席のスペースが広くて居心地抜群で、世界を旅している気持ちに!

TEL 03-3797-3355
営業時間/12:00~23:00 金~24:00 土18:00~24:00
住所/東京都渋谷区東1-3-1カミニート20・3F
日定休
アクセス/渋谷駅より徒歩10分

30歳は全員集合!30歳をお祝いするパーティ参加者募集

オズモールでは、人生のターニングポイントを迎える“30歳”の女性をお祝いするパーティを開催。当日は、タレントのYOUさんが30歳女性の恋・仕事・人間関係etc.リアルな悩みに本音で応えるトークショーやその日限りの厄除け祈祷祭など、30代の幕開けにふさわしいスペシャルな体験が盛りだくさん。プレゼント抽選会やお土産も。同じ年の仲間たちとちょっぴりドレスアップして、素敵な30代の一歩をみんなで楽しみましょう。

WRITING/MAKI FUNABASHI

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