

陽射しが暖かくなると、遠くへ出かけて、自然の中でのんびりしたり、海をゆっくり眺めたりしたくなる。そんな願いをかなえてくれるのが、九州の小さな島々。船に乗って島旅へ・・・春を感じる旅情あふれるひとときを。
- スローな時間が流れる小さな島で、
のんびり春の休日を旅して
- ぽかぽかした春の陽気に誘われて出かけてみたいのが、福岡を拠点にして巡る3つの島。博多湾に浮かぶ能古島と志賀島、そして長崎県壱岐。島々で待っているのは、青く輝くきれいな海と、自然が育んだ美しい風景。どこかノスタルジックな雰囲気も心地よく、時間の流れがゆったりしているよう。旬の魚介類も豊富だから、爽やかな潮風に吹かれながら島を歩いて、海の幸に舌鼓。心身ともにリフレッシュできる春の休日が過ごせるはず。


のこのしまアイランドパークは能古島の高台にあるため、園内の至る所がビューポイント
船の待ち時間に寄りたいnoconico cafeは能古島の情報発信基地。そして島民の憩いの場
能古島サイダー、島の特産・甘夏みかん風味のソーダNOCORITA各210円。noconico cafeで販売
白い砂浜と真っ青な海が広がる志賀島のビーチ。爽やかな潮風に吹かれながら心地いい散策を
志賀島名物、中西食堂のさざえ丼600円。1年中楽しめるが、旬を迎える春は特に美味!
国営 海の中道海浜公園の観覧車からは博多湾と玄界灘のほか、志賀島や福岡市街も望める
壱岐の港町・勝本浦で毎朝行われている朝市。地元のお母さんたちと触れ合ってお買い物を
勝本漁港から遊覧船に乗って無人島・辰ノ島へ。自然が造り出した美しい景観に思わずうっとり
海の幸グルメが充実した壱岐で味わいたいのが名物のウニ。人気は大幸の生ウニ丼2100円

能古島へは福岡・姪浜からフェリーで約10分。福岡市街が目の前に見えるほど都会に近いのに不思議なくらいのどかな雰囲気。その能古島で暮らす人々に島の好きなところを尋ねてみると、答えほとんど同じ。「のんびりしていて、自然が豊かで、海が眺められること」。そして「島へ渡る交通手段は船のみ。コンビニもない島だけれど、その不便さも魅力」との声も。ありのままの能古島が好きという島民の愛情が、島にあふれるほのぼのムードを生み出しているのかも。(ライターN)



- のこのしまアイランドパーク
- 能古島の北端にある自然公園。年間を通して花で彩られ、春はポピー、桜、ツツジ・・・と、最も多くの花が咲き乱れる。中でも菜の花畑は圧巻の美しさ。鮮やかな黄色のじゅうたんの向こうに真っ青な海が広がる風景は、春の能古島ならでは。

- noconico cafe(のこにこかふぇ)
- 能古渡船場のすぐ目の前、カラフルな看板が目印のカフェ。焼き菓子、ホットサンドなどをいただきながらひと息ついたり、店主夫妻が選りすぐった古本や雑貨をお買い物したり。能古島サイダーをはじめ、島のおみやげアイテムも揃う。

- 国営 海の中道海浜公園(こくえい うみのなかみちかいひんこうえん)
- 志賀島と本土をつなぐ海の中道にある国営公園。広い園内は四季折々の花が咲く花エリア、サイクリングが気持ちいい遊びエリアなど、7つのエリアが。博多湾エリアと玄界灘エリアには展望スペースがあるので、異なる海の眺めを堪能して。

- 中西食堂(なかにししょくどう)
- 志賀島の名産・サザエを、若い人たちに気軽に食べて欲しい・・・女将さんの思いから生まれたのが、看板メニューのさざえ丼。新鮮なサザエをワカメやエビと卵でとじたもので、どこか懐かしく優しい味わい。これ目当てに遠方から訪れる常連も。
- TEL.092-603-6546 福岡県福岡市東区志賀島583-8 営業時間/10:00〜19:00(サザエが売り切れしだい閉店) 火定休 アクセス/志賀島渡船場より徒歩5分

- 辰ノ島巡り遊覧(たつのしまめぐりゆうらん)
- 壱岐の中でもひときわきれいと言われる無人島・辰ノ島を40分かけて一周するクルージング。海には自然が生み出した奇岩、断崖が次々と現れ、別世界の美しさ。島へも上陸するので、透き通った遠浅のビーチや、高台から望む絶景も楽しんで。
- TEL.0920-42-2020(JF勝本町観光案内所) 運航期間/3月20日頃〜10月の9:00〜15:30(1日6便運航予定)※天候などにより変更・欠航の場合あり 乗船料/辰ノ島渡船700円、島巡り遊覧1500円、遊覧と辰ノ島上陸2000円 アクセス/芦辺港から車で約10分
- http://www.kankai.net/jf-k/

- お食事処 大幸(おしょくじどころ たいこう)
- 壱岐・勝本漁港の大幸で楽しみたいのが、壱岐名物・生ウニ丼。特に4〜6月は旬のムラサキウニを使用。磯の風味豊かで濃厚な、期間限定のおいしさを味わって。ウニと味噌を混ぜ合わせた「がぜみそ」など壱岐の海産物も販売。

- 平山旅館(ひらやまりょかん)
- 壱岐の魅力のひとつが、1500年以上の歴史があると言われる湯ノ本温泉の存在。子宝の湯としても知られる湯は少し赤みがかっていて、肌に優しくなじむ。源泉かけ流しの湯を堪能できる平山旅館をはじめ、島内6軒で立ち寄り入浴ができる。
福岡・姪浜からフェリーで約10分の能古島は、大都会・福岡とは別天地ののどかな島。小さな島には、花と海景色、とっておきの海の幸グルメと、地元の人々との心温まる交流が。それは、志賀島、壱岐島も同じ。春を見つける小さな旅は、雑誌『オズトラベル』で詳しく紹介中(特別付録P10〜17)

取材・文/中村美枝(ジャムセッション) 撮影/佐野学