第六十次式年造替を来年迎える春日大社や古刹が点在し、文化の薫り漂う町・奈良。
のんびりとした空気に包まれたこの町は、そこで生活する人たちも穏やか。
“素晴らしい場所” “住みやすい場所”という意味を持つ、
「まほろば」という古語がぴったり。その象徴と言えるのが町家。
町家での暮らしは、自然とともに生きることを愛おしく思うことなのだとか。
“ならまち”というエリアには、町家を改装した宿やカフェがあり、
旅人を優しくもてなしてくれる。暮らすうえで大切なことが奈良にはあるかも。
それを見つけに、さあ、奈良へ旅しよう。
閑静な住宅街に現れる、築約100年の町家を改装した1戸貸しの宿。靴を脱いであがる畳の部屋は、どこか懐かしく実家に帰ってきたような気分に。きしきしとガラス戸が風に吹かれる音が心地よく、自然を感じながらこの空間に身を委ねていると、自分に合った暮らしについて考えてみたくなる。古都ならではの文化を現代に取り入れた空間で住まいのヒントを探そう。
オーナー・石村由起子さんが使い込んで太鼓判を押すこだわりのものだけを集めた日用雑貨店。作家や職人の作品から奈良の名産品、くるみの木オリジナルのアイテムまで、衣食住にかかわるすべてのものが揃う。毎日の暮らしに寄り添い、生活を豊かにしてくれる日用品の中には、ずっと使いたい、一生ものの相棒が見つかるはず。お母さんに相談しながら探すのも楽しい。
大和まなやひもとうがらしなど、珍しい大和伝統野菜を中心とした奈良県産の食材を使ったコース仕立ての料理を楽しめる。大地の恵みをたっぷり含んだ力強い野菜の味わいに驚くはず。大和伝統野菜は、オーナー夫妻の三浦さんらが手間ひまかけて大切に育てたものだとか。料理を提供するときに野菜を見せながら、調理方法などを説明してくれるのも嬉しい。
奈良時代初めに平城京の守り神として創建。来年は「第六十次式年造替」が開催される。式年造替とは、平安時代より20年に一度、神様が祀られている本殿の建て替えや修繕などを行う伝統神事のこと。特別な時期を迎える春日大社では、「朝拝」に参加しよう。すがすがしい空気の中、神様に参拝して自分と向き合う。そんな特別な時間は、人生を見つめ直すきっかけにもなりそう。
丹波大納言の自家製こし餡と、奈良吉野の極上の本葛を合わせて蒸しあげ、本葛の粉を表面にまぶして焼いた昔ながらの葛菓子が評判。上品な甘みの餡と弾力ある本葛の相性がたまらない。奈良漆器や奈良画が描かれた器でいただけるのも嬉しい。
つなぎなしの石臼挽きそばを堪能できる名店。水でそばをいただく、梅たたきの水そば1296円がおすすめ。まずはそばだけで。かむごとに香りと味わいが口いっぱいに広がり、そば本来のうまみを味わえる。水、梅、塩でいただくそばもまた格別。
国産大豆フクユタカと伊豆大島の天然にがりを使って作るこだわりの豆腐が評判の近藤豆腐店。風情ある築180年の町家で自慢の豆腐をいただけるのがこちら。 おぼろ豆腐や生湯葉の刺身など、豆腐のおいしさを堪能できるコース料理を楽しめる。
江戸時代と同じ製法で生地をつくる、良質の高級麻織物・奈良晒の老舗「中川政七商店」が展開するテキスタイルブランドのショップ。奈良晒の風合いと技術を伝えながら、日本各地に伝わる素材や技術を取り入れ、伝統文化を現代の暮らしに提案している。
奈良高畑の古民家を改装したギャラリー・ショップ。全国から集められた器や、地元の作家が手がけた生活道具など、デザイナーだった店主・五井あすかさんのお目にかなったものだけが並ぶ。五井さんに相談しながら、使うほどに愛着が湧いてくるような道具を見つけて。
明治42(1909)年に“関西の迎賓館”として奈良公園内に誕生した老舗ホテル。当時を代表する建築家・辰野金吾さんが手がけた桃山御殿風檜造りのクラシックな造りの本館は、迎賓館時代を彷彿させるような華やかさ。母娘で贅沢に奈良を楽しむ旅にぴったりな老舗ホテルで、優雅なひとときを過ごして。
奈良市肘塚町にある女性専用のゲストハウス。水の中でゆっくりとふやける様の意味のある宿名通り、店主・足立美栄子さんの丁寧なおもてなしが評判。お願いすれば、夕食や夜食(1080円~)やおやつ(値段は確認)などの、嬉しいサービスも。心緩むアットホームな空間で、自宅のようにくつろいで。
奈良で鹿は、神様の使者として大切にされています。第六十次式年造替を来年に迎える春日大社では、白鹿のレアなおみくじ(600円)が登場! 期間限定なので見逃さないで。(女子旅プロデューサー/アヤヤ)
ならまちにある「御霊神社」には、縁結びの神様として地元の女子の間で評判な「出世稲荷社」があるのです。お参りするときに、えんむすび御守700円と恋みくじ200円もチェックしてみて!(女子旅プロデューサー/チカ)
OZの女子旅プロデューサーが、東京女子に向けて抽出した新定番の女子旅“イイトコドリップ”。
奈良のイイトコロをイイトコドリする女子旅に、出かけてみよう。
約1300年前に都・平城京が築かれた奈良。都が京都に移ってからも、社寺の町として栄え、興福寺や東大寺、元興寺の周辺には、現代の形となる町が完成。江戸時代には、奈良晒(さらし)や酒、墨など、現在も特産物として有名な産業が盛んになり、大いににぎわった。現在、市内では、奈良公園(東大寺、興福寺、春日大社)などの名刹を楽しめるだけでなく、江戸時代から明治時代にかけての町家を改装したカフェなど、趣ある建物が立ち並ぶ地域があるなど、そぞろ歩きを楽しめる町だ。
1泊2日で奈良へ
修学旅行のイメージが強い奈良だけど、町家を改装したカフェや雑貨店など、大人の女子旅にぴったりのスポットがたくさん。のんびりした雰囲気も◎
JR東京駅よりJR京都駅まで東海道新幹線・のぞみで約2時間20分、JR京都駅よりJR奈良駅までみやこ路快速で約44分。近鉄京都駅より近鉄奈良駅までは特急で約35分。夜行高速バスなら、東京駅八重洲南口よりJRバス関東「プレミアムドリーム号」「青春エコドリーム」でJR奈良駅まで約8時間40分
ここに行きたい、これ食べたい!
旅のきっかけはPCで、旅に出るときはスマホを持って。
女子旅のお約束、スマホを持って旅に出よう。
友達への共有やお誘いも、イイトコドリップ スマートフォンページで。
春日大社の式年造替など、今、奈良は楽しみがいっぱい!
修学旅行ではわからなかった魅力を、大人になった今こそ体験しよう
協力/奈良県
今、奈良はみどころがいっぱい! 2015年から2016年にかけて行われる、20年に一度の春日大社式年造替はもちろん、2018年には興福寺中金堂の再建も予定され、旅の楽しみが増えています。そんな奈良の魅力をもっと知りたいという人に向けて、2014年から「Birth Spot 奈良」をコンセプトに、新しい奈良の魅力を発信中。観光スポットやイベント情報など、奈良の魅力を探しにぜひアクセスしてみて。
2015年1~3月の冬ならではの奈良を感じられるキャンペーンが「奈良うまし冬めぐり」。春日大社や興福寺、東大寺など、多くの社寺で行われる秘宝秘仏の拝観や僧侶・神職の方のガイドツアーなど、特別企画が盛りだくさん。まずはホームページで検索のうえ、取り扱いのある各旅行会社にお申し込みを!
今回の春日大社式年造替では、今まで非公開・参入禁止だった東回廊外に設けられる御蓋山遥拝所(みかさやまようはいじょ)での参拝と、ご本殿および140年ぶりに公開される後殿(うしろどの)が新たに特別参拝順路に組み込まれ、ぜひとも訪れたい特別な内容に。また春日大社の北回廊の東角にあたり、かつては神職(禰宜(ねぎ))の詰め所だった藤浪之屋(ふじなみのや)も改装。これまで以上の釣燈籠がともされ、幻想的な雰囲気に包まれます。20年に一度のこの機会、お見逃しなく。
前期:2014年9月12日(金)~12月20日(土)
後期:2015年1月8日(木)~3月20日(金)
拝観時間/8:30~16:45
拝観料/500円
※神事などにより参拝できない場合があります
お問い合わせ先/春日大社第六十次式年造替記念奉祝行事実行委員会 TEL0742-93-9460
奈良県のみで販売している地域限定のふきん「奈良ふきん」。使いこむほど柔らかくなる使い心地のよい蚊帳ふきんは、台ふきやお手拭きなど、さまざまな用途にピッタリ。奈良を代表する柄、5種を抽選で各1名様にプレゼント!
※柄のセレクトはお任せください
「日本のイイトコドリップ」で旅した場所に気軽に行けるコラボプラン。 「紹介された宿やスポットに行ってみたい!」なんて声をかなえる、嬉しいプラン♪ 飛行機か新幹線を選べたり、旅行日数をカスタマイズできたりと自由度が高いプランだから、都合に合わせてお気に入りの女子旅プランを作っちゃおう。日本の魅力を再発見する“イイトコドリップ”にぜひ出かけてみて!
<町家>
ワンピース56160円/n dress(TEL03-6809-8489)、コート30240円/Douceur (TEL 03-6861-7658)、バッグ97200円/LUPO(ルポ ジャパンTEL 03-5625-3122)、シューズ19440円/Pili Plus(TEL 03-3499-4038 )
シャツ35640円/EUROPEAN CULTURE(ストックマンTEL03-3796-6851)、パンツ24840円、ジャケット45360円/以上、OTTO D’AME(ストックマンTEL03-3796-6851)、バッグ102600円/LUPO(ルポ ジャパンTEL 03-5625-3122)
<奈良公園ほか>
トレーナー16200円/TOKYO DRESS(TEL 0422-27-2742)、スカート20520円、ロングカーディガン56160円/以上、アデュー トリステス(TEL 03-6861-7658)、バッグ97200円/LUPO(ルポ ジャパン(TEL 03-5625-3122)、シューズ17064円/アデュー トリステス ロワズィール代官山アドレス ディセ店(TEL 03-3770-2605)
ニット12960円、スカート11880円/以上、ドゥ ミル アンズ(ドゥミルアンドコーTEL06-6252-7536)、カーディガン41040円/EUROPEAN CULTURE(ストックマンTEL03-3796-6851)、バッグ102600円/LUPO(ルポ ジャパンTEL03-5625-3122)