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女子旅

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旅で感じる丁寧さ「わたしの旅時間」 trip.010  栃木県 足利市で出会った自然に寄り添うワインづくり

2009.10

ひたむきに作る。だからおいしい!

足利市の山あいにある知的障害者更正施設「こころみ学園」。ここに併設された「ココ・ファーム・ワイナリー」では、園生とスタッフがひとつになり、自然に寄り添ったワインづくりが行われている。実りの季節を迎えたブドウ畑を訪ねると、そこにはたくさんの愛情と“丁寧”がありました

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  • その土地で感じた丁寧さ

  • あるがままの自然を生かしたワインづくり
  • 「ココ・ファーム・ワイナリー」のワインづくりの基本は、除草剤や農薬を極力使わない、自然に寄り添ったブドウ栽培。冬は落ち葉を集め、春は堆肥を耕し、夏はひと房ひと房にビニールの傘をかけ、秋には豊かに実ったブドウを手作業で摘みとる。下草刈りやカラス追いも園生たちの大切な仕事のひとつだとか。また醸造過程では、果皮に付着している野生酵母で発酵させるのも特徴。今や世界も認める上質なワインを生み出しているのは、自然の力と丁寧な手仕事だった。

「ココ・ファーム・ワイナリー」で発見!

ブドウ畑は平均傾斜38度の急斜面に広がり、頂上からは足利の街並みが一望できる

フラッグシップワイン「第一楽章」に使用される“マスカットベリーA”。熟れ頃でおいしそう!

ブドウの天敵であるカラスから畑を守る、カラス番のコミネくん。山頂で昼休み中をパチリ

収穫間近のブドウには、虫や鳥の被害を防ぐための傘が。陽射しを受けてキラキラ輝く様子もきれい

ブドウ畑のふもとで見つけた味のあるベンチ。園生もときどきここで休憩しているのかな?

スパークリングワインのルミュアージュ(瓶の中の澱を集める作業)も毎日手作業で行われる

摘実(悪い実を取り除くこと)は地道だけど大切な作業。このひと手間がワインの味を左右する

ポストカードにある「やってんべ精神」(栃木弁で“やってみよう”の意味)は、学園の基本精神

野生酵母での発酵は自然任せなぶん、管理が難しい。発酵具合はスタッフが随時チェックしている

ライターOの旅日記

  • ささやかだけど大切なこと
  • 取材中、収穫を終えたブドウの傘を洗う園生たちに出会いました。4人で分担をして、洗い→すすぎ→干す。きれいになった傘は、来年再利用するのだとか。ブドウ栽培は、このように地味な作業の連続で、一つひとつは取るに足らないことかもしれません。でもこうした仕事こそが、世界水準のワインづくりを支えているのです。そう、ちょうどブドウ畑の下草に咲く名前のない花にも、畑の土砂を守るという大切な役目があるように。(ライターO)

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Vol.10  「ココ・ファーム・ワイナリー」

COCO FARM&WINERY(ココ・ファーム・ワイナリー)

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  • COCO FARM&WINERY(ココ・ファーム・ワイナリー)
  • 「こころみ学園」の園生の社会的自立を目的に、1984年に発足。除草剤や化学肥料に頼らないブドウ栽培や、自然酵母による醸造など、足利の気候風土を活かしたワインづくりに取り組んでいる。2000年の九州沖縄サミットの晩さん会では、各国首脳に同社のワインがふるまわれ、大きな注目を集めた。
    • Tel.0284-42-1194 栃木県足利市田島町611
    • 営業時間/ショップ10:00~18:30(1~3月 ~17:30)
    • カフェ11:00~17:30L(7~8月 19:00LO)12/31~1/2および1月の第3月~金定休
    • http://www.cocowine.com

    ワイナリー見学

    • ワイナリー見学
    • カジュアルなテイスティング体験から、栽培や醸造にかかわるスタッフがブドウ畑や醸造場を詳しく案内するワイングロワーズセミナーまで、興味に合わせて選べるさまざまなコースを用意。丁寧なブドウ栽培やワインづくりの秘密を知れば、ワインがますますおいしく感じられそう。

    カフェ

    • カフェ
    • 青空のデッキが心地いいカフェの看板メニューは、骨付きソーセージをメインに、地元の契約農家から届く無農薬野菜のデリ、サラダ、焼きたてバゲットを1皿に盛り込んだデッキランチ1000円。眼前に広がるブドウ畑を眺めながら、自家製ワイン(グラス400円~)とともに楽しんで。

    • 日時:2009年11月14日(土)、15日(日) 10:30~15:30(15:00最終受付)
    • 場所:こころみ学園のブドウ畑
    • 雨天決行
    • 料金:収穫祭参加チケット2000円
      (ワインまたはスパークリングジュース1本引換券、収穫祭バッジ、ワイングラス込み)
    • ◆当日は東武伊勢崎線足利市駅、JR両毛線足利駅ほか足利市内4カ所から収穫祭行きシャトルバス(片道300円)を運行
    • ◆JR新宿駅、JR大宮駅より収穫祭直行バスあり。詳しくはHPを参照

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    • OZマガジン
    • 「わたしの旅時間」はオズマガジンで好評連載中!

    今回取材に行ったライターのOさんは、昔から家族でこのワイナリーに通っていたのだそう。年に一度開催される収穫祭は、それはそれは盛り上がるのだと教えてくれました。丁寧を感じられるワイナリーへ、遊びに行ってみませんか?(P141~145)

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    撮影/村上未知 取材・文/小川尚子