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女子旅

癒しの宿にご当地グルメ、ときめきの女子旅


ものづくりが息づく街、長野・松本へ

2010.01

気持ちを優しくするクラフトたちに出会えます

昔から手仕事の職人が多く住み、民芸が花開いた信州・松本。各地より意欲のあるつくり手たちを受け入れてきた大らかな風土は、今も変わることがない。これから厳しい冬本番を迎えるこの地で、初夏の「工芸の月」に向けての準備は静かに始まっていた

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  • その土地で感じた丁寧さ

  • クラフトを通して、街が暮らしが見えてくる
  • 「クラフトフェアまつもと」と「工芸の五月」が開催され、初夏の松本は“工芸のまち”一色に。「工芸の五月」のディレクターを務める木工作家の三谷龍二さんは、「工芸は暮らしに根差したものなので、使う面から考える企画もしていきたい」と、語る。レトロな町並みや美しい湧き水がある街のことも知って欲しい、とも。陶芸家の岡澤悦子さん、木工家具の藤牧敬三さんの工房も訪ね、優しいクラフトの背景にある清涼な自然と丁寧な暮らしに出会った。

長野・松本を巡りました

器好きにも広く知られる木工作家の三谷龍二さんの工房は、松本の郊外の里山のそばに

木の器は飴色に、漆塗りの器はマットに。三谷さんの器は使う人の表情になっていく

生み出される作品のように、工芸の五月や松本への思いを優しい語り口で話してくれた三谷さん

陶芸家の岡澤悦子さんのリビングでは愛猫のスピンが気持ちよさそうに日なたぼっこ

古い一軒家を改装した工房で、蹴りろくろを使って、一つずつ丁寧に成形していく

生活に欠かせない薪ストーブの灰は釉薬になり、凛とした優しい表情の作品に活かされる

藤牧敬三さんの工房はギャラリー併設。形や色が個性的なカッティングボードなどが並ぶ

あえてカンナの削り跡を残すなど、ほのかに手の跡を感じるオーダーメイド家具が魅力

5年間修業した、松本民芸家具のデザインを活かした水屋箪笥とオリジナルの松本ほうき

松本の中心部にある中町通りは白壁の土蔵造りの建物が立ち並び、ギャラリーや民芸店に

あちこちに井戸や水路があり、美しい湧き水が生活の身近に豊富にあることを感じさせる

「工芸の五月」でも巡る「源智の井戸」には、地元の人がやってきては水を汲んでいく

GRAIN NOTEで見つけた、漆と木の表情を活かした人気のコーヒー用メジャースプーン

オーナーの指田哲生さんの温もりあふれる木工家具は、要望にあわせてオーダーも可能

ディスプレイのセンスもお手本になるギャルリ灰月。リネンのバッグはオリジナル

ライターNの旅日記

  • 民芸と工芸の伝統に、美意識の高さを感じて
  • 民芸が好きで、クラフト市を巡るのも好きな私にとって松本は、いつかじっくりと歩いてみたかった街でした。レトロな町並みはギャラリーや喫茶として活かされていて、松本の人々の美意識の高さを感じました。それは三谷龍二さんをはじめ、松本在住のクラフト作家たちにも言えること。北アルプスの雄大な自然は無理ですが、その丁寧な時間の使い方は真似できたら、と思います(ライターN)

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Vol.13  長野・松本で巡ったスポット

Style Galle(スタイルガレ)

  • Style Galle(スタイルガレ)
  • 松本市に隣接の朝日村にある藤牧敬三さんの工房兼ギャラリー。無垢の木の質感を活かしたオーダーメイド家具、スプーンなどの小物をはじめ、藤牧さんの木工品と松本在住の陶芸家らの作品を組み合わせたギャラリー展示は秀逸。松本民芸家具の伝統を今に伝える。
  • Tel.0263-99-2492
  • 長野県東筑摩郡朝日村西洗馬1556-27
  • 営業時間/10:00~18:00 木定休
  • http://www.stylegalle.com/

GRAIN NOTE(グレインノート)

  • GRAIN NOTE(グレインノート)
  • 中町通りにある、築70年の建物を改装したギャラリー。テーブルや椅子などの木工家具のほか、地元在住のクラフト作家による木の小物や陶器が並ぶ。2階のギャラリーでは不定期で企画展を開催。「工芸の五月」では新井三恵子さんによる「木彫りの仕事展」を予定。
  • Tel.0263-32-8850
  • 長野県松本市中央3-5-5
  • 営業時間/10:00~18:00 水定休(8~10月無休)

ギャルリ灰月(ギャルリかいげつ)

  • ギャルリ灰月(ギャルリかいげつ)
  • 店名は、限りなく白に近いグレーの月という意味。ガラス窓からの光にあふれた静かな空間に、店主の滝澤充恵さんがセレクトした凛とした佇まいの器や日々の道具が並ぶ。「工芸の五月」では、灰月セレクトによる新緑にふさわしいガラスの作品展などを開催予定。
  • Tel.0263-38-0022
  • 長野県松本市中央2-2-6高美書店2F
  • 営業時間/11:00~18:00 火・水定休(企画展開催中は変更の場合あり)
  • http://www.galerie-kaigetsu.com/
工芸の五月 Matsumoto Crafts Month 2010

松本や安曇野のギャラリーや美術館と協力し合い、クラフトフェアまでの1カ月を趣向を凝らした企画で盛り上げる。松本市美術館では染色工芸家・三代澤本寿展、池上邸では艸田正樹や岡田直人ら石川県金沢在住の作家による「水のかたち」展を予定。

  • 開催期間/4/29~5/31 
  • 会場/美術館、ギャラリーなど約40会場
クラフトフェアまつもと2010

旧制松本高等学校の校舎と敷地を活かした「あがたの森公園」を会場に、毎年5月の最終土・日に開催されるイベント。木工、陶磁、染織、ガラスほか、さまざまなジャンルのつくり手が全国より280組集まり、作品に直接触れることができる。

  • 開催期間/5/29~30
  • 会場/あがたの森公園

問い合わせNPO法人松本クラフト推進協会 Tel.0263-34-6557 http://matsumoto-crafts.com/

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  • OZマガジン
  • 「わたしの旅時間」はオズマガジンで好評連載中!

新宿から、かの有名な“特急あずさ”で約3時間で行ける松本は、城と川と蔵のある美しい街でした。木工作家や、若手職人たちの工房を訪れて、教えてもらった街の魅力もぜひご一読くださいね!(P119~123)

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撮影/村上未知 取材・文/野水綾乃