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女子旅

癒しの宿にご当地グルメ、ときめきの女子旅


季節を羽織る布が生まれる東京・あきる野「竹の家」

2010.05

糸に宿るのは草や花の一瞬の輝き

空気も水もきれいな西東京・五日市に、手織物作家・真木千秋さんの工房はある。世界中を旅して糸に出会い、手で紡ぎ、草花の澄んだ色で美しく染めあげて、布を織る。竹林に守られるようなこの場所で、さまざまな物語を紡ぎながら、1枚の布になっていく

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  • その土地で感じた丁寧さ

  • 使うほどに馴染んでいく手織り物の優しさ
  • 真木千秋さんが大切にするのは、暮らしの中から育まれる手織物。 染織のルーツを探して世界を旅する中で、そう気付かせてくれたのがインドだった。森に棲む野生の繭を摘み、自分たちが身につける衣服にしてきた人々。そして野生のシルクのいつまでも触れていたくなる心地よさ。そんなインドでの出会いをはじめ、真木さんの手織物には各地で見つけた自然の糸と伝統が活かされる。優しい風合いは使えば使うほどその人に馴染んで、やがて手放せないものに。

東京・あきる野を巡りました

織物の基本となる糸。真木さんが習字した糸の字を織り重ねたマークに思いを込めて

養蚕農家が暮らしていた築170年の古民家を工房に。昔の生活を自然に感じられるそう

インドで出会った野生のタッサーシルクの繭と糸。「芯のあるしなやかさが好き」と真木さん

夏に摘みとる藍の生葉や西表島の福木など、自然のものだけで染めるとこんなに鮮やかな発色に

沖縄県西表島も真木さんが魅せられている場所のひとつ。苧麻や芭蕉の繊維を紡いで糸に

元々あった木々をできるだけ残した庭には鳥たちの姿も。自然の音に包まれた毎日

カフェのシェフ、ラケッシュさんはヒマラヤ山麓出身。インドでも味わえない、山村の料理も

陶芸家の安藤雅信さん、木工作家の三谷龍二さんなど、カフェの器には友人の作家のものを

野菜の味わいを活かしたカレーやサブジに、豆の粉で作ったパパドやパラタを添えて

ショップに並ぶ色鮮やかなストール。一つひとつ手で触れて、感触や色を確かめてみたい

端切れの布をチクチクと縫った小さな敷き布はコースターや鍋つかみに。同じものがないのも素敵

いろいろな色や素材の端切れを無駄にせず、くるくると巻いて作ったくるみボタン

ライターNの旅だより

  • 懐かしい、原風景のような場所
  • 初めて訪れたのに、とても懐かしい気持ちになる場所でした。縁側があり、昔ながらの機織り道具があり、こういう家に暮らした経験がなくても、それは日本人のDNAに染みついている懐かしさなのかもしれません。毎日の生活に疲れた時、この竹林の家を訪れるお客さんも多いそう。時間の流れも都会のそれとはまったく別のもののようにゆるやかだし、ただただ風に揺れる庭の木々を眺めているだけで心が安らいでいくのを感じました。(ライターN)

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Vol.17  東京・あきる野

真木テキスタイルスタジオ「竹の家」

  • 真木テキスタイルスタジオ「竹の家」
  • 時を経た古民家を改造した、竹林の中の工房。縁側の窓から糸を紡いだり、機を織る様子が見える。通常スタジオ内は非公開だが、秋にはオープンハウスを予定。庭の栗のイガを使った草木染めや、真木さんのお母さんである真木雅子さんが教えてくれるかご編みなど、多彩なワークショップが開催される。詳しくはHPをチェックして。

竹林cafe

  • 竹林cafe
  • 併設されたカフェでのランチはゆっくりと楽しんでもらえるよう予約制。気取らないインドの家庭料理をベースに、地元・五日市のみずみずしい野菜をふんだんに活かす。どれも刺激的な辛さはなく、体にすーっと染み込んでくるよう。ランチは日替わりの1種類のみで、1300円。素朴なお菓子とチャイのセット(写真)は500円。
  • TEL.042-595-1534
  • 営業時間/12:00~15:00 ※前日15:00までに要予約(12:00~13:30、13:30~15:00の2部制)
  • 月・火定休

竹林shop

  • 竹林shop
  • カフェとウッドデッキでつながれたギャラリーには、手紡ぎ、手引きの糸による真木テキスタイルスタジオの織物が並ぶ。ふわりと風になびくストールは、その季節の草花の色を宿すよう。試し織りをした布をあわせて縫ったなべつかみや、端切れを使ったくるみボタンもあり、どんな布も愛おしく思う真木さんの思いが伝わってくる。
  • 営業時間/11:00~18:00 月・火定休

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  • OZマガジン
  • 「わたしの旅時間」はオズマガジンで好評連載中!

オズマガジンでは、手織物作家の真木さんを取材。作家さんが大切にする「糸」の話や、ふだんは非公開の工房、真木テキスタイルスタジオ「竹の家」の様子を掲載しています。竹林の美しいこの季節、小さな旅を楽しんでみては?(P131~135)

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撮影/村上未知 取材・文/野水綾乃