ニットやキルトなど約1800点も!目黒雅叙園で大型合同展「手芸で創る美の世界」開催
2015年11月26日(木)00:00コメント 100

キルト、レース、刺しゅう、手織り、ニット、レザークラフト、ソーイングニット、ペイント、カリグラフィー・・・そんな手芸の9大ジャンルの作品が約1800点(展示替えを含む)も集結する合同展覧会が開催されているとか。各ジャンルで話題となっているアーティストの作品が出展しているというから、手芸好きの女子にとっては素敵なお手本にたくさん出会える場になりそう。
2015年11月20日(金)から12月27日(日)まで、目黒雅叙園では「手芸で創る美の世界 at 百段階段~華やぎ~」が開催される。会場となるのは、園内にある唯一の木造建築で、東京都の指定有形文化財となっている「百段階段」。この、昭和初期の著名な作家たちによる日本画や彫刻などで彩られた、極上の美術空間で鑑賞する現代の手芸家たちの作品は、雰囲気たっぷりのはず。

一部の部屋では、限られた規定サイズの作品を5期にわけて展示。作者の感性の違いをご覧いただけます。今回の展覧会は、手芸の世界でも第一線で活躍するアーティストや人気講師などが加盟している「公益財団法人 日本手芸普及協会」が全面協力して行われるそう。こういう形で、さまざまなジャンルが集う大型合同展は20年ぶりとか。
「目黒雅叙園をモチーフにした日本画をもとに、キルトで再現した作品も作っていただきました(1階回廊に展示)。手芸の新しい可能性をお楽しみいただければ」と、広報担当者さん。
手芸愛好家の中で一番人気が高いのは、ニットだとか。展覧会ではテーマカラーを決めた作品展示などもあって、青いバナナや青いリンゴなど、いろいろな作家による青いニットのフルーツを集めた個性的な作品を見比べることもできる。
最上階にある「頂上の間」では、全部門のミニ作品も5期に分けて展示するそう。キルトなどで1~2年もかけて制作された大型作品の迫力もいいけれど、ミニサイズの作品が並んで、作家の感性の違いがひと目で分かるのも楽しいかも。

また、目黒雅叙園の正面玄関に登場するクリスマスツリーには、ニットや刺しゅうなどさまざまなジャンルの手芸技術で作られたオーナメントが飾られるそう。アクリル絵の具でペイントされたオーナメントや、カリグラフィーの技術で作られたクリスマスカードなど、定番のクリスマスアイテムが手芸で表現されているので、こちらも要チェック。
「トールペインティングを日本に広めたことでも知られるバルーチャ美知子先生をはじめ、手芸誌で作品がお手本として紹介されるような先生の作品も、多く展示されます。これからの季節、家の中で手芸を楽しみたい方というにも、よい参考になるのでは」(同)
歴史ある美術空間で鑑賞する、現代の手芸作品。新旧ふたつの美の競演を楽しみながら、さまざまなジャンルの手芸の魅力に触れてみて。