上野の国立西洋美術館で「ル・コルビュジエ」の原点を体感できる展覧会を開催。建物とともに絵画などの作品も満喫!

ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代  PC

2016年にユネスコ世界文化遺産に登録された上野の国立西洋美術館。2019年2月19日(火)から5月19日(日)まで開催される展覧会「ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代」では、若きル・コルビュジエが「ピュリスム(純粋主義)」の運動を推進した時代にスポットを当て、彼の美術作品や出版物などを展示する。彼自身が作り出した世界遺産の中で、20世紀建築の巨匠の原点を体感して。

更新日:2019/01/14

ル・コルビュジエ@国立西洋美術館 《開いた本、パイプ、グラス、マッチ箱のある静物》
シャルル=エドゥアール・ジャンヌレ(ル・コルビュジエ) 《開いた本、パイプ、グラス、マッチ箱のある静物》1918年頃 鉛筆・グアッシュ、紙 37.5×53.5cm パリ、ル・コルビュジエ財団 (C)FLC/ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2018 B0365

ピュリスムの画家・本名の「ジャンヌレ」時代の絵画作品

ル・コルビュジエは本名をシャルル=エドゥアール・ジャンヌレと言い、故郷・スイスの美術学校で学んだ後でパリを拠点に活動を開始。1918年に、友人の画家アメデ・オザンファンと共同で絵画展を開き、「ピュリスム(純粋主義)」の芸術運動もスタートさせる。

「ピュリスム」は、近代の精神を表現する新しい芸術として生まれたもので、二人は幾何学などを応用して明快な画面を構成する絵画を追求。科学の法則に基づいたような、シンプルでリズミカルな画面が特徴に。

《開いた本、パイプ、グラス、マッチ箱のある静物》は何気ないテーブルの上の静物画だけど、若きル・コルビュジエの愛読書だった建築の本のギリシャ建築に関するページが開かれていて、偉大な建築への高い関心や憧れが垣間見えるのも興味深い。

ル・コルビュジエ@国立西洋美術館「アメデ・オザンファンの住宅兼アトリエ」
ル・コルビュジエ「アメデ・オザンファンの住宅兼アトリエ」(1922-23年)Photo Charles Gérard (C)FLC

ピカソなど、同時代を代表する近代美術の巨匠たちの作品も

当時のパリの美術界では、少し前に注目を浴びたキュビスム(立体派)が再び盛んになっていたという。オザンファンとジャンヌレは当初、キュビスムを批判していたものの、数年後にはキュビスムの芸術家たちの業績を認めるようになる。

展覧会では、この時期のキュビスムを代表するパブロ・ピカソらの絵画や彫刻などを展示して、ル・コルビュジエが多大な刺激を受けた1920年代のパリの前衛美術界を再現。この時代の近代美術の巨匠たちの作品を、ル・コルビュジエの建築空間で見られるのは、国立西洋美術館本館ならではの醍醐味かも。

写真は、ピュリスム時代の盟友のために設計された住宅兼アトリエ。直線や四角形などによって構成された空間は、大きなガラス窓から入る明るい光にあふれ、ル・コルビュジエの新しい建築の理念が示されている。

ル・コルビュジエ@国立西洋美術館《エスプリ・ヌーヴォー館の静物》
シャルル=エドゥアール・ジャンヌレ(ル・コルビュジエ)《エスプリ・ヌーヴォー館の静物》(1924年)油彩、カンヴァス 81×100cm パリ、ル・コルビュジエ財団 (C)FLC/ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2018 B0365

総合芸術家としての多彩な活動を支えた信念「建築は芸術」

ジャンヌレは、1920年から「ル・コルビュジエ」の名前で執筆を始め、『建築をめざして』など数々の著作によって、近代建築の第一人者として注目を浴びるように。

ピュリスムの時代を経て、絵画から建築、都市計画、インテリア・デザインまで、きわめて広い領域にわたって活動を繰り広げたル・コルビュジエ。彼は、建築を近代的な芸術に高めたいという理想のもとで、建築と絵画・彫刻による総合的な芸術空間を作りあげてゆく。

その多彩な活動の根底にあったのは、「人間に自由と幸福を与えるのは芸術であり、建築こそ最も高貴な芸術である」という信念だという。当時の彼を支えた信念や実現しようと試みた「近代の精神」を、自ら手がけた美術館の中で感じ取ってみては。

ル・コルビュジエ@国立西洋美術館 オリジナルトート
500枚限定「コラボトートバッグ付き前売券」4200円

オリジナルデザインのトートにはル・コルビュジエの言葉が

また、展覧会オリジナルデザインの「CINQPOINTS(サンクポワン)×ル・コルビュジエ展のコラボトートバッグ」と、観覧券1枚がセットになったおトクな特別前売券(4200円)が、500枚限定で発売中。

建築家が手がけるフランスのブランド「サンクポワン」は、ル・コルビュジエが提唱したモダニズム建築の5原則(5points)がその名の由来。

今回のコラボトートバッグには、「建築は光のもとで繰り広げられる、巧みで正確で壮麗なボリュームの戯れである。」というル・コルビュジエの言葉が並ぶ。モノクロームのおしゃれなバッグで、ファッションに近代建築の巨匠のエスプリをプラスして。

ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代 ポスター画像

イベントDATA

イベント名
国立西洋美術館開館60周年記念 ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代
開催場所
国立西洋美術館 本館
会期
2019/2/19(火)~5/19(日)
開館時間
9:30~17:30(毎週金曜・土曜は20:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜(ただし3/25、4/29、5/6は開館)、5/7(火)
観覧料(前売)
一般1600円(1400円)、大学生1200円(1000円)、高校生800円(600円) 中学生以下無料
ホームページ
ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代 特設サイト

アート、ミュージカル、クラシック・・・特別な1日を約束する“東京体験”をチェック

舞台、ミュージカル、歌舞伎、クラシック、アート・・・さまざまなエンターテインメントがあふれている東京。でも、なかなか経験する機会がない人も多いのでは? オズモールの東京体験では、観劇や鑑賞のレストラン付きプラン、お土産付きの観劇チケットなど “いい1日”が過ごせる、とっておきのプランをラインナップ。ぜひチェックしてみて。

美術展ニュース

今しか見られない、おすすめの美術展をご案内。見どころをわかりやすく紹介します。

NAOKO YOSHIDA (はちどり)

  • LINEで送る