東寺講堂から15体の仏像が集結!東京国立博物館で特別展「国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅」開催

国宝 東寺@東京国立博物館 東寺五重塔+2仏像曼荼羅イメージ  PC

左/東寺五重塔 右/仏像曼荼羅イメージ 東寺蔵

京都の東寺(教王護国寺)は、弘法大師空海が真言密教の根本道場としたお寺。ここには美術品としても価値の高い仏教芸術の至宝が伝わる。2019年3月26日(火)から6月2日(日)まで、上野の東京国立博物館で開催される特別展「国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅」では、東寺の文化財の全貌を紹介。15体の仏像からなる史上最大規模の仏像曼荼羅が出現するほか、貴重な両界曼荼羅図なども公開される。美しい密教文化の世界を楽しんで。

更新日:2019/02/04

国宝 東寺@東京国立博物館 3国法 増長天立像+持国天立像
左/国宝 増長天立像(ぞうちょうてんりゅうぞう) 平安時代・承和6年(839) 東寺蔵 右/国宝 持国天立像(じこくてんりゅうぞう) 平安時代・承和6年(839) 東寺蔵

国宝を含む史上最大規模の仏像曼荼羅は、迫力の展示

唐の国で新しい仏教である密教を学んで帰国した弘法大師空海は、823年に嵯峨天皇から東寺を賜る。空海は密教の真髄である曼荼羅の世界を目に見える形で表そうと、東寺の講堂に21体の仏像による立体曼荼羅をつくりあげた。今回は、そのうち史上最多となる国宝11体、重要文化財4体の合計15体が出品される。

東寺の講堂では配置によって後方にまわれない像もあるけれど、会場では仏像の中を自由に歩き、さまざまな角度から見られるように展示。迫力ある仏像曼荼羅が体感できるようになっている。

このほか、彫刻、絵画、書跡、工芸など密教美術の最高峰が一堂に集結。東寺が1200年にわたって、空海の教えとともに守り伝えてきた至宝を堪能しよう。

国宝 東寺@東京国立博物館 国宝 密教法具
国宝 密教法具 中国 唐時代・9世紀 東寺蔵

唐から持ち帰った寺宝とともに真言密教の最高儀式を再現

空海は密教を求めて804年に31歳で唐に渡り、約2年の間にすべてを修めて帰国。東寺には、このときに唐から持ち帰った経典や仏像、絵画や工芸品などのほかに、空海の書のなかでも最も格調高いと言われる書状「風信帖(ふうしんじょう)」など空海ゆかりの数々の至宝が残されている。

「後七日御修法(ごしちにちみしほ)」は、空海によって宮中の正月行事として始められた、真言宗で最も重要な秘密の儀式。展覧会では、国宝「密教法具」や重要文化財「金銅舎利塔」など、後七日御修法に関する寺宝とともに堂内の様子を再現して紹介する。

国宝 東寺@東京国立博物館 国宝 両界曼荼羅図
国宝 両界曼荼羅図:りょうかいまんだらず(西院曼荼羅:さいいんまんだら[伝真言院曼荼羅:でんしんごんいんまんだら]) 平安時代・9世紀 東寺蔵 [展示期間:4月23日(火)~5月6日(月・休)] 
左/金剛界(こんごうかい) 右/胎蔵界(たいぞうかい)

密教美術の宝庫・東寺のマンダラワールドを満喫

真言密教にはそれまでの仏教と違う、独特の形式がある。例えば、大日如来を中心として多くの如来・菩薩・明王・天などが描かれる「両界曼荼羅図(りょうかいまんだらず)」や、如来・菩薩の姿形や手で結ぶ「印」の形を細かく説明する図像、儀礼のなかで鳴り物の楽器を用いることなど。

特に、東寺は「曼荼羅のお寺」と呼ばれるほど多くの曼荼羅を所蔵していて、国宝・重要文化財の「両界曼荼羅図」だけでも6件が伝来。展覧会では、現存する最古の彩色両界曼荼羅図の国宝「両界曼荼羅図(西院曼荼羅:さいいんまんだら[伝真言院曼荼羅:でんしんごんいんまんだら])」をはじめ、長さ約5mという国内最大級の曼荼羅など4件を公開。東寺のマンダラワールドを満喫できる。

東寺に伝わる至宝の数々を、この機会にしっかり観ておきたい。

国宝 東寺@東京国立博物館 海洋堂製「国宝 帝釈天」フィギュア
左/国宝 帝釈天騎象像(たいしゃくてんきぞうぞう) 平安時代・承和6年(839) 東寺蔵 右/(C)KAIYODO 海洋堂製「国宝 帝釈天騎象像」7200円 [造形監修]東寺(教王護国寺) [造形制作]海洋堂 原型制作:木下隆志・松本栄一郎

仏像界一のイケメン・帝釈天を忠実に再現したフィギュアも

展覧会の開催を記念して、東寺講堂の「帝釈天騎象像」が世界的な造形集団として人気の海洋堂によってフィギュア化されるのも話題のひとつ。帝釈天は武器である金剛杵(こんごうしょ)を手にした仏法の守護神で、もとはバラモン教のインドラ神。ゆったりと象に乗る姿はどこかインド風で、高く通った鼻筋や切れ長の涼しい目元からもエキゾチックな印象を受ける。

製品は全高130mm、そのイケメンぶりを忠実に再現した1万個限定モデルで、価格は1体7200円。展覧会の会場で先行販売されるほか、フィギュアと展覧会チケットがセットになったおトクな「海洋堂 帝釈天フィギュアセット前売券」(7500円、限定1000枚)も登場。一度は完売したものの、2月1日(金)から数量限定で再販売が開始されるので、気になる人はお早めに。

特別展「国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅」 ポスター画像

イベントDATA

イベント名
特別展「国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅」
開催場所
東京国立博物館 平成館
会期
2019/3/26(火)~6/2(日)
開館時間
9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
※ただし、会期中の金曜・土曜は21:00まで
休館日
月曜日、5/7(火)
※ただし4/1(月)[東寺展会場のみ開館]、4/29(月・祝)、5/6(月・休)は開館
観覧料金(前売)
一般1600円(1400円)、大学生1200円(1000円)、高校生900円(700円)、中学生以下無料

海洋堂 帝釈天フィギュアセット前売券(限定1000枚)7500円
※入場券(一般用)1枚+フィギュア引換券1枚(引き換えは会場内特設ショップ)
ホームページ
特別展「国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅」特設サイト

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