たくさん種類があってわからない保険。比較検討するために知っておくべきポイントとは
2015年5月12日(火)00:00コメント 084

将来に対する備えを考える場合に、避けて通れないのが保険の話。保険は大きく「公的保険」と「民間の保険」に分けられるというけれど、その違いってわかる?
「公的保険は国民健康保険や労働保険(雇用保険)など、国が用意している保険のことで、最低限の生活を保障してくれるもの。一方、民間の保険は万一のリスクに応じて自分で用意する保険です」
こう解説するのは、人材育成やスキルアップのセミナー講師などで活躍する新井淳子さん。自分で用意しなければならない民間の保険について、どのようなリスクを検討すればいいの?
「若い独身女性の場合、乳がんや子宮がんといった女性特有の病気に対するリスクに備える女性保険を検討するといいでしょう」(同)
保険の専門家であるライフプランナーに相談するにしても、まずは以下のような比較ポイントがあることを把握して。
入院の限度日数(保障日数)
一般的に60日間の入院保障が多いけれど、30日間のものから日数無制限までといろんなパターンがある。ちなみに乳がんの平均的な入院日数は6日~2週間、子宮頸がんは手術範囲によって2日~8週間程度。
入院日額給付金と手術費について
5000円~10000円が多いが、年齢によって変わる場合もあるのでよく確かめて。乳がんの手術療法の場合、10日間入院で治療費の総額が約65万円、うち自己負担分(3割負担)は約20万円となるが、進行度や手術方法によって大きく異なる。また、入院費だけ保障する保険と、手術費まで保障する保険とがある。手術費を保障する場合も、手術内容によって給付金額が異なるものがあるので、手術に関する保障内容はしっかりチェックを。
保障期間
保険には主契約のほかに、オプションとなる「特約」がある。特約で女性特有の疾患を保障するものもあるが、特約の期間が限定されている場合もあるので要注意。
また、支払い開始時は安くても、あるときから急に上がる保険も。リスクは年代やライフスタイルの違いによっても変わってくるものなので、何歳でいくら支払額が上がるのかをよくチェックしつつ、年代ごとに保険内容の見直しをするのがおすすめ。
さらに、病気に関するリスクを考えるなら、家族の病歴も参考になるはず。万一の事態にも安心して対処できるように、まずは家族と保険についてじっくり相談してみよう。