ツラい肩こりは原因に合わせた対処を。3つのタイプ別・薬膳&漢方による改善法

ツラい肩こりは原因に合わせた対処を。3つのタイプ別・薬膳&漢方による改善法

長時間のデスクワークや運動不足などの影響で、多くの女性が悩んでいる肩こり。東洋医学では、その原因は大きく3つ挙げられるのだとか。原因別のメカニズムと改善方法を、薬剤師で国際中医師の山口りりこさんに教えてもらおう。

更新日:2018/11/13

パソコンやスマホが原因ならクコの実入りのお茶を毎日飲もう

パソコンやスマホが原因ならクコの実入りのお茶を毎日飲もう

忙しさからくる慢性的な肩こりに悩んでいる人は、パソコンやスマホなどで目を酷使しているために、気(き=エネルギー)や血液のめぐりが悪くなっていることが原因と考えられる。このタイプは、まずは目のケアが大切だと、山口さん。
「できるだけ毎日、目のケアを意識してください。クコの実をお湯かお茶に入れて飲むことを習慣にするといいでしょう。目の充血がひどい人は、緑茶かミントティー、ジャスミンティーにクコの実を入れると、充血の緩和にもなります」(山口さん)
肩こりが痛みにまで進行している場合は、プーアール茶か紅茶にサフランを数本入れて飲むと効果的。ただし、妊娠中の人はサフランは取らないように気をつけて。
「パソコン疲れからくる肩こりには、疎経活血湯(そけいかっけつとう)という漢方薬で対処するのもいいでしょう。パソコンで目を酷使したために生じた血行不良を改善し、痛みを抑える働きが期待できます」(山口さん)

冷えによる急性の肩こりはショウガ湯で早めの対処を

冷えによる急性の肩こりはショウガ湯で早めの対処を

秋になると、肩こりがつらくなる人は少なくないはず。この季節は、昼間は暑いのに夕方になると急に寒くなることが多いため、急激に筋肉が収縮して肩こりになりやすい。
急に冷えることが引き金になるという意味では、実は、このタイプの肩こりは風邪と発症のメカニズムが同じなのだとか。
「『急に体が冷えてきた』と思ったら風邪をひきかけていることが多いように、このタイプの肩こりは冷えたときに起こる急性の症状です。そのため、風邪と同じように、冷えたと思ったらすぐ温めて対処することが大切です」(山口さん)
体を中から温めるのにおすすめなのは、ショウガ湯。ショウガには冷えが体内に侵入するのを食い止めて体外へと一気に発散させる作用がある。市販のショウガ湯、もしくはすりおろしたショウガとハチミツをカップに適量入れてお湯に溶かして飲んで。
漢方薬で対処するなら、葛根湯(かっこんとう)を選ぼう。体内に侵入しかけている冷えを体外へと発散する作用を持つ生薬が含まれているので、冷えによる急性の肩こりを緩和してくれる。ただし飲み続けるのではなく、1~2日だけ飲むようにして。

水分のめぐりの悪さからくる肩こりには薬味たっぷりの湯豆腐

水分のめぐりの悪さからくる肩こりには薬味たっぷりの湯豆腐

重だるく、天気の悪い日や月経前に症状がひどくなる肩こりは、体内で滞った水分がドロドロした状態になって詰まっていることが原因の可能性が。このタイプは、胃腸が弱い、もしくは食生活のバランスが悪いために、水分のめぐりが悪くなって滞り、肩こりを引き起こしていると考えられるそう。
「むくみやすい人、ぽっちゃりした体型の人は、このタイプの肩こりが多く見られます」(山口さん)
症状を緩和するためには、体内の水分のめぐりと血行をよくすることがポイント。水分のめぐりをよくする豆腐、納豆などの大豆食品に、血行をよくするネギ、ショウガ、トウガラシ、パクチーなどの薬味を組み合わせてみて。薬味を添えた湯豆腐や、ネギやショウガたっぷりの納豆やお味噌汁などがおすすめ。ただし、濃い味付けにすると水分のめぐりが悪くなるので、さっぱりした味付けを意識して。
漢方薬でおすすめなのは、防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)。体内の水分のめぐりをよくして、重だるい肩こりをやわらげてくれる。

ひとくちに肩こりといっても、原因によって対処法はさまざま。自分の症状に合わせて食事や生活習慣を見直せば、ツラい症状もやわらぐはず。

教えてくれた人

山口りりこさん

薬剤師、国際中医師、国際薬膳師。銀座の薬膳レストラン「kampo’s」プロデューサー。星薬科大学にて薬剤師免許を取得し、遼寧中医薬大学にて国際中医師、国際薬膳師を取得。漢方薬局勤務をへて、現在は薬膳レストランの監修をメインに商品開発やエステのメニュー監修などに携わっている。監修する手帳『月・薬膳・ヨガでどんどんきれいになる! 月美容手帳2019』(エイアンドエフ)がロフト銀座店ほか全国書店で発売。

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WRITING/TOMOKO OTSUBO

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