20~30代でも注意が必要!他人事ではない「更年期障害」とは?

20~30代でも注意が必要!他人事ではない「更年期障害」とは?

女性ホルモンの分泌が減っていくことで起こる不調のひとつ、「更年期障害」。まだまだ先のこと、と思ってノーチェックの人も多いのでは? しかし近年では20代後半から30代の女性にも、更年期障害のような症状が現れることも増えてきているそう。多くの女性が知っているようでよくわかっていない「更年期」について、医師の飛田さんに伺いました。

更新日:2018/12/23

どうして女性ホルモンは減ってしまう?自分にも必ず起こる変化を知っておこう

どうして女性ホルモンは減ってしまう?自分にも必ず起こる変化を知っておこう

なんとなく毎月自動的に来るものと思っている生理。数個の卵胞が育っていき、そのうち1つが排卵される過程で、女性ホルモンは分泌されている。生理のたびに使われて減っていく卵胞は、40代付近になるとかなり少なくなってしまうため、併せて女性ホルモンも分泌されなくなってしまうんだとか。

「女性ホルモンのひとつ・エストロゲンがうまく分泌されなくなっても、脳はエストロゲンを出すよう指示を出し続けます。でも卵胞が少ないため分泌できず、脳の視床下部に混乱が起こります。視床下部は自律神経も調整しているので、ここで混乱が起こると、のぼせやほてりなどのさまざまな症状が出てくるのです」と飛田さん。

一般的に35歳前後から、卵胞が減って卵巣の機能が低下し始め、40代では多くの女性に変化が現れ始めるそう。その後生理の間隔があいていき、平均して50歳前後で閉経となることが多いという。

ほてりやひどい肩こりも更年期症状のサイン。イライラやうつにも、ストレスだけでなく女性ホルモンが関係?

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「閉経前後の約10年ほどの期間のことを、更年期と言います。日本人女性の平均閉経年齢が50歳くらいなので、その前後の45~55歳ぐらいが更年期にあたりますが、さまざまな理由で早まったり、人によって差がでるので一概にはいえません」と飛田さん。

それでは、どんな症状を感じたら、気を付けたほうがいいの?「個人差がありますが、自律神経失調による体の症状と、精神症状、その他の症状があります」。上で説明した脳の視床下部の混乱などによって起こる自律神経の失調は、「ホットフラッシュ」とも言われる、のぼせやほてり、肩こりや頭痛、めまいなどが起こりやすくなるそう。精神症状としてはイライラやうつっぽくなったり、不眠などもそのひとつ。そのほか腰痛やむくみ、頻尿などもあり、症状は多岐にわたることも。

「症状が軽ければ、食事や運動などセルフケアである程度改善されることもありますが、症状が重い場合は、セルフケアが難しい場合も。つらい不調を感じる場合は、一度クリニックで相談してみてほしいですね」(飛田さん)。

若くても女性ホルモンのバランスが崩れて不調も。では、どんなケアができる?

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40歳を過ぎて現れることが多かった更年期障害。だが最近では、過度なダイエットやストレス、睡眠不足や不規則な食生活などで、PMS症状や生理不順などが起こりやすい状況に。ホルモンバランスの乱れが原因のひとつ。

そんな症状をケアするためにはどうすればいいの?「更年期障害の症状には『ホルモン補充療法』もあります。これは不足している女性ホルモンを補充するもの。私のクリニックでは、合成ホルモンは使わず、体内のホルモンと同じで構造の天然の『ナチュラルホルモン』だけを用いた治療なども行っています」(飛田さん)。ほかにも漢方療法や、生活習慣をアドバイスして、一緒に改善していくケースなどもあるそう。

症状は軽くても今から予防やケアしていきたいという人には、前回紹介したエクオールのサプリメントや、大豆食品を意識して食べ続けていく、軽い運動を継続して続けていく、ストレッチやゆっくり入浴することなどで自律神経のバランスを整えるなどもその方法のひとつ。生きていれば必ず減っていく女性ホルモンだからこそ、正しい知識を持ってケアし、毎日を元気に過ごしていけるようにしたい。

教えてくれた人

飛田砂織

クリニックシュアー銀座(美容皮膚科・アンチエイジング治療)院長。東京大学等で救急医として従事。救急での重症患者への治療経験から、病気にならないための予防医学の大切さに気付く。2015年クリニックを設立、ナチュラルホルモン補充療法や点滴療法・サプリメント療法などを組み合わせ、健やかに美しくなる最新のアンチエイジング医学を実践。

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WRITING/HIROKO KUROKI

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