モンスターVSエイリアン＜映画＞ドリームワークス・アニメーション

スーザンは世にも稀なアンラッキーヒロイン。謎の隕石にぶつかったせいで、最高に幸せな結婚式の途中に、フィアンセの前で15メートル以上に“巨大化“しちゃった！　政府の秘密基地に「新入りモンスター」として監禁されたスーザンが悲しみに浸っていたのもつかの間、一抹の希望が。宇宙から攻めてきたエイリアン・ロボットから地球を救えば自由の身になれるというのだ。今は怪力で巨大だけど、仲間のモンスターたちと一緒に「フツーの幸せ」目指してスーザンが頑張る！　ドリームワークス・アニメーションの本格的3D作品。エンターテイメントとしてはもちろん、スーザンが“等身大”の女性へと成長していく“ガールズムービー”としても合格な１本！

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幸せな花嫁になるはずか巨大なモンスターになってしまったスーザン。婚約者のデレクも、いまや彼女にキスされるときは「ぽってりとしたセクシーな唇」を超えた、体くらいの大きさの唇が接近してくるのでロマンチックとは言い難い・・・。彼女の大きさは15m21cm。六本木ヒルズの蜘蛛のオブジェ“ママン”の高さが10m、奈良の大仏の座高14m98cm（台座部分は除く）であることを考えれば、彼女がどれだけ大きくなってしまったかがわかる。ただ、高層ビルの中を闊歩する巨大キャラクター代表のウルトラマンは、いちばん小さい初代でも40m、ゴジラになるとなんと50〜100mなので、そう考えればスーザンは小さいもの？

『モンエリ』を観ると、スーザンの髪の毛１本１本、昆虫が巨大化した“ムシザウルス”の毛のフサフサ感など、アニメなのに感触が想像できるリアルさに驚く。なかでも製作陣が苦労したのは、ゼラチン質のモンスター“ボブ”。透き通った体とその弾力感など、全体のビジュアルをつかむのに１年以上もかけたのだとか。また、架空のモンスターたちが実在するカリフォルニアの街にやって来る設定なので、監督の１人、ロブ・レターマンは、“実写映画で不可能なシーンは撮らない“というコンセプトに、ヘリコプターや模型などを使ってスーザンやムシザウルスの視点で街を見るとどうなるのか、人間の視点だとスーザンたちがどう見えるかなどを徹底的に調べ上げたと言う。

個性的なキャラクターたちが大集合の今作。ゼリーをナンパするゼラチン質モンスター、頭脳明晰なゴキブリモンスター、確かに宇宙人のイメージはイカに似てる・・・と納得のイカエイリアン。モンスターたちの責任者・モンガー将軍は、最後の最後に年齢がわかるがアンチエイジング過ぎ。それに核爆弾発射ボタンとコーヒーマシーンのボタンをまったく同じに作ってしまう大統領など、キワモノ揃い。声の俳優陣も素敵。スーザンの声を演じるのは『キューティー・ブロンド』シリーズでお馴染みのアカデミー賞女優、リース・ウィザー・スプーン。そしてモンガー将軍の声で「24」のジャック・バウワー役、キーファー・サザーランドが物語を盛り上げる。

人生で最も幸福な日、結婚式に大問題!?
身長15メートルのニューヒロイン“スーザン”誕生！！

スーザンはお天気キャスターのデリクとの結婚を翌日に控え、心躍らせていた。ところが、チャペルに着いたスーザンは空から落ちてきた隕石と接触してしまったことで巨大化、なんと15メートル以上もの大きさになり、チャペルを破壊してしまう。巨大なスーザンは軍隊に捕らえられ、政府の秘密基地へ。そこで「新入りモンスター」としてゴキブリ、半猿半魚、虫が変異したモンスターたちと一緒に監禁されることに・・・。

監督／ロブ・レターマン、コンラッド・ヴァーノン
声の出演／リース・ウィザースプーン、ヒュー・ローリー、セス・ローゲン、キーファー・サザーランドほか
配給／パラマウントピクチャーズジャパン
上映時間／1時間34分
公式サイト／http://www.mva-movie.jp/
７月11日（土）、新宿ピカデリーほか全国ロードショー