ナイトミュージアム２＜映画＞ベン・スティラー

博物館巡りが退屈なら、迫力満点の“博物館ムービー”はいかが？　陽気なシングルファーザー・ラリーとNY自然史博物館の展示物たちが帰ってきた！　魔法の石版パワーで夜になると動きまわる展示物たちが、ワシントンD.Cスミソニアン博物館の倉庫送りに。石版まで移送されてしまったために、スミソニアン博物館の展示物までが息を吹き返し、石版をめぐる大騒動に。今は発明ビジネスの社長として成功しているラリーがワシントンに飛び、再び警備員の制服に身を包む。歴史上の人物、恐竜、剥製、絵画・彫刻たちが夜のミュージアムライフを謳歌しているこんな博物館があったら、夜のデートに最高。ついでに夏の旅行はスミソニアン博物館に行っちゃう!?

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ワシントンD.Cにあるスミソニアンと言えば、本気で見るなら１週間はかかると言われているくらい巨大な博物館「群」。合計19もの博物館、美術館、動物園が集まり、所蔵品数は１億4000万点（ただし、一度に展示できるのはその２％弱）で、入館料が無料というのも魅力。映画に登場する、巨大なタコのように見える生物はダイオウイカという、自然史博物館の人気展示標本で、体長はなんと11m！　スミソニアンでの撮影を認められた映画は今作が初めて。オープンしているときしか撮影が許されなかったため、数百人が見ている前で演技することもあったというラリー役のベン・スティラーは「遊園地で生のショーをやっているようだったよ。楽しかったけどね」と話す。

ミニチュアカウボーイのジェデダイアやノドジロオマキザルのデクスターなど、前作でお馴染みだったNYの自然史博物館の展示品たちを救うため、スミソニアンに忍び込むラリー。そこでエイミー・アダムス演じるボーイッシュな美女アメリアに出会う。彼女は1932年に女性初の大西洋単独横断に成功、1937年に世界一周飛行中に行方不明になった伝説のパイロット、アメリア・イヤハート。スミソニアンでもいちばん人気の「国立航空宇宙博物館」で彼女関連の展示物を見学することができる。彼女は勇敢な行動でラリーを助け、やや強引に彼の唇まで奪い、２人は急接近。でも彼女は夜だけ生きかえる展示品・・・この恋どうなる？

舞台をスミソニアンに移したことで新たな展示物が続々登場し、その人（もの）らしい行動をするのが面白い。ナポレオンは背の小ささがコンプレックスで、お土産屋さんで売っているアインシュタインの２等身フィギュアたちは頭がいい。ロダンの彫刻の「考える人」は考えてるわりに意外に軟派。写真や絵画の展示物が動き出すのも見どころ。このほか、ワシントンで有名なリンカーン記念館に座る、あの5.79mのリンカーン石碑までがナイスキャラで登場。視覚効果チームは「この10年、CGアニメは人間の皮膚が石みたいに見えないよう努力してきたのに、今回は皮肉にも石を皮膚のように見せなくちゃならなかったんだ」と、苦労を話す。

歴史から宇宙まで、世界最大の博物館が動き出す！

息子との絆を取り戻し、今はNYの自然史博物館の夜警も辞め、新しいビジネスが成功しているラリー。しかし、自然史博物館では、改装のため、展示物の多くがワシントンのスミソニアン博物館の倉庫に移されてしまう。魔法の石版がない場所では展示物たちは息を吹き返すことはできない。しかし、ある夜、ラリーにスミソニアン博物館にいるはずのミニチュアカウボーイ・ジェデダイアから助けを求める電話がかかってきた・・・。

監督／ショーン・レヴィ
出演／ベン・スティラー、エイミー・アダムス、オーウェン・ウィルソン、ロビン・ウィリアムズほか
配給／20世紀フォックス映画
公式サイト／http://movies.foxjapan.com/nightmuseum2/
上映時間／1時間45分
８月13日（木）よりTOHOシネマズ日劇、
TOHOシネマズ六本木ヒルズほかにて全国ロードショー