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映画『女の子ものがたり』特別試写会

映画『女の子ものがたり』 徹底レコメン

「これって大人になった証拠なのかな・・・」。そんなちょぴりビタースウィートな気持ちになったことがある女子に見て欲しい、人気漫画家・西原理恵子の自叙伝的作品が原作の『女の子ものがたり』。36歳、独身で気ままに暮らす漫画家・菜都美(なつみ)が新人の編集君に言われたひと言「先生、友達いないでしょう?」。そんな時、菜都美が思い出すのは、小さい頃、海と山がきれいな町で出会った、きいちゃんとみさちゃん。3人は、ブラジャーに憧れ、不良に憧れ、恋をしながら「幸せな大人になれないんじゃないか」という不安を抱えていた・・・。夢があったら、彼氏がいたら幸せなの? 「もう、こんな友達は一生できない」。そう言える大好きな友達がいますか?

深津絵里 映画『女の子ものがたり』

深津絵里 映画『女の子ものがたり』

深津絵里さんはある日、友達に1冊の漫画をすすめられた。それが西原理恵子の自叙伝的作品『女の子ものがたり』。そして数日後、深津さんのもとに映画化作品への出演のオファーが届いた。

「読んで間がなくお話をいただいたので、その偶然に本当にびっくりしました。『女の子ものがたり』を読んだ後、とにかく心が温かくなって、すごいものを読んでしまったという気持ちになったんです。タイトルはふわふわとしたかわいい印象だけれど、西原さんが書くものだから甘いだけのものではないとは思っていたのですが、想像以上。私自身、大分県の田舎で育ったからか共感するところがとても多く、ページをめくるごとにどんどんひきずり込まれて、最後の数ページで心をガツンと動かされました」

海と山の見える小さな田舎町に引っ越してきた菜都美が友達になったのは、きいちゃんとみさちゃん。決して豊かではない家庭環境の中で、ときには大人たちの事情に振り回されながらも、たくましく生きる女の子たちの姿を描いた物語だ。深津さんが演じたのは、原作にはない役どころ。かけがえのない思い出に背中を押され、過去を見つめることで前へと一歩を踏み出すスランプ中の漫画家、つまり西原理恵子の分身ともいえる役柄を演じている。

「映画化にかかわれるならどんな役でも嬉しいなと思いながら台本を読んだら、漫画にはない現在の菜都美の姿を演じることになっていて。私が原作の世界を邪魔することにならないか心配になりました。でも私が言うのはおこがましいけれど、とにかくこの作品の素晴らしさを伝えたいという気持ちのほうが強かったんです。撮影の前に西原先生が仕事場を見に来て、と言ってくださって。お子さんもいらっしゃるときに、映画のスタッフと一緒にお邪魔したんです。お忙しいのに時間をさいてくださった心遣いがありがたくて、それに実際にお会いしたのが初めてだったので、なんて美人なんだろう!って本当にびっくりしてしまいました」

そのときに心に残ったのが、「怖いのは、仕事がなくなること」という言葉。「スタッフのひとりが、いちばん怖いものはなんですか?って聞いたら、この言葉が返ってきました。普通はもっとかっこつけた答えが返ってきそうなのに、なんてかっこいいんだろうって感激しましたね。仕事をして家族がごはんを食べられたら、それがなにより幸せだと語る西原さんに、どーんとした温かさを感じました。初対面だったのに、本当に忙しいときにはごはんをよそう手間もかけられないから、炊飯ジャーからそのまましゃもじでごはんを食べてるのよ、なんてこともおっしゃって(笑)。その感覚は私にもすごくわかるし、懸命に働いている女性にとっても、信じられないことじゃないですよね」

小学生、少女時代、そして現在。3人の女優が菜都美を演じることは、深津さんにとっても大きな課題だった。「難しかったです、とっても。つながりばかりに心をとらわれないようにして、どれだけ菜都美という女の子に心を傾けて観てもらえるかということを大切にして演じました。それぞれの世代の女優さんたちがとても素敵なんです。その瞬間にしかない輝きや色っぽさでキラキラしていて。それらはすべて、あえて作られたものではなく、彼女たちの中からにじみ出てきているものなんです。そこが本当に素晴らしかったと思います」

他愛のないことで笑い転げる少女たちはけれども、無邪気なままでいられる時間が残りわずかなことも知っている。まだなに者でもない彼女たちが見せる悲しみを帯びた泣き笑いの陰影は、大人になった菜都美が引き受けている。

「14歳でこの世界に入ったから、子供でいられる時間は少なかったかもしれません」と語る深津さんは、どんな女の子だったのだろう。

「静かな感じの子だった気がします。早生まれなので身長も低くて、みんなのスピードについていけない、みたいな(笑)。率先して前に出て、引っ張るようなタイプではなかったですね。もともとこの世界に入ったきっかけは、東京という場所に興味があったからなんです。だから私みたいな人がお芝居していていいのかしらって、今でも思うことがあります」

女優という仕事に憧れもなかったから幻滅もしない。「この仕事にはわかりやすい答えがないから、それを知りたいという好奇心」に導かれ、何人もの女の正体を探ってきた深津さんが、菜都美を演じるときに心の真ん中に置いていたのは、「飾っていないけれど美しい人」というイメージだという。それは、そばかすが浮かぶ素肌が清らかな、目の前にいる深津さんの空気感に重なる。そう伝えると大きな瞳をさらに丸くして、「本当ですか?それはきれいとかかわいいっていう言葉をいただくより、ずっと嬉しいです」。

「すっと立っていて、嘘がない人がかっこいいと思うんです。女優は演じてばかりいますからね(笑)。ちゃんと自分で働いて、ちゃんとごはんを食べられる。そういう自分でいられたらいいなと思っています」

profile 深津絵里
1973年、大分県生まれ。88年、映画『1999年の夏休み』で映画デビュー。以降、映画、ドラマ、舞台で幅広く活躍。今年、舞台『春琴』でロンドン公演を果たした。その他の映画出演作に『ザ・マジックアワー』など
深津絵里 映画『女の子ものがたり』

映画『女の子ものがたり』 特別試写会

漫画家の菜都美はスランプ気味で、編集担当の財前がいくら言ってもペンがまったく進まない。ある日、菜都美が昼寝しながら見た夢は、子供の頃、小さな田舎町に引っ越したときのこと。そこで出会ったきいちゃんとみさちゃんと友達になり、3人はいつも一緒だった。きいちゃんは貧乏でいじめられ、みさちゃんには怖いお母さんがいた。菜都美の母は義父とうまくいってない。そんなとき、菜都美は呪文を唱える。「あたしは幸せ。可愛がられてる・・・」

監督・脚本/森岡利行
原作/西原理恵子「女の子ものがたり」(小学館刊)
出演/深津絵里、大後寿々花、福士誠治、波瑠、高山侑子、森迫永依、三吉彩花、佐藤初、風雪ジュン、板尾創路、奥貫薫ほか
配給/エイベックス・エンタテインメント IMJエンタテインメント
公式サイト/http://onnanoko-story.jp/
上映時間/1時間50分
8月29日(土)渋谷シネクイント、シネカノン有楽町2丁目ほか全国ロードショー

■特別試写会開催日時:
  8月5日(水)18:00開場、18:30開映 九段会館(九段下)

■応募締め切り:7月29日(水)

応募受付は終了しました。

© 2009西原理恵子・小学館/「女の子ものがたり」製作委員会
取材・文/安田佑子
インタビュー取材・文/細谷美香 撮影/市橋織江 スタイリング/白山春久 ヘアメイク/佐藤富太
ワンピース42000円/タッカー(アメリカンラグシー プレスルーム 03-5469-7686)

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