仕事ができないボス、残業・徹夜も普通、社員の出入りが激しい・・・そんなあなたの会社はブラック会社!? 『キサラギ』をヒットさせた佐藤祐一監督の新作は、小池徹平主演『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』。中卒、元ニートの“マ男”がやっとのことで就職した小さなIT企業。そこで待っていたのは、あまりにも残念な人間関係と過酷な労働条件だった! 部下に「仕事むちゃぶり」の上司、社長の愛人のお局、出世欲たっぷりの後輩、いい人過ぎてかえって謎の同僚。それでも半年頑張った“マ男”がとうとう限界を感じた理由は? 社会に出て誰もが感じる「理不尽さ」。どう立ち向かう? すべての働く人への応援ムービー!
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2007年11月24日の夜に、インターネットの掲示板サイトに投稿された書き込み。ハンドル名“マ男”が、ようやく掴んだ社会への第1歩にもがきながらも、ひと筋の希望を胸に前進し続けるリアルストーリーが反響を呼び、黒井勇人のペンネームで2008年、書籍化された。映画化にあたり、“マ男”は、「自分の境遇にいろんな方が興味を持ってくれていることに感動しました。この映画をきっかけに、少しでもブラック会社が無くなってくれれば、と思っていますw」とコメントしている。マ男のそれからについては映画を鑑賞した後で、後日談をチェックしてみてほしい。
>>その後のマ男・・・
中卒の“マ男”は「君、早稲田だよね?」と聞かれ、早稲田「在住」を「早稲田大学卒業」ともとれる答えをして一目を置かれるが、それもばれる日がやって来る・・・。演じるのは、JUNONスーパーボーイ出身でWatの小池徹平(23)。偉い人にはへつらい、下の者にはオレサマ。しかも仕事ができない通称“リーダー”を品川庄司の品川祐が(37)、忙しいマ男にいつもガンダムのトリビアでちょっかいを出す先輩“井出”を劇団「猫のホテル」の池田鉄洋(39)、失恋のショックで脚までひきずる女子の新人“中西さん”にはマイコ(24)、そして、なぜこんなツラい会社にいるかわからない人格者な先輩“藤田さん”を田辺誠一(40)が演じる。
「ブラック会社」とは、インターネットスラングで“悪いことをやっている企業(真っ暗闇で先が見えない)”を指す。ネットの掲示板では、ブラック会社の社員や元社員たちが、「自分の会社がいかに黒いか」「うちはもっと黒かった」と、暴露合戦が加熱することも多々。こうした書き込みを就職や転職の参考にする人も多い。「不景気だから」という言葉を聞かない日はない今、以前はホワイトだった会社までもがグレー化、そしてブラック化している。逆に、なに1つ不満がない会社はめったに存在しないのも事実。ブラック会社でも、職場を自分の人生のステップアップと考えられるか、それともやはり限界か・・・この映画が考えるきっかけになるかも。
「・・・もう、限界だ」。廃人のように帰宅した真男はパソコンの掲示板サイトを開く。“名前、マ男。職業、プログラマ。この職業、マジでやばすぎる・・・”真男の立てたスレッドにどんどんレスが返ってきて、真男は自分が限界に達するまでの物語を話しはじめた。半年前、8年間のひきこもり、ニート生活を経て真男はIT企業「黒井システム株式会社」に就職する。心機一転、社会人生活に期待を膨らませ入社する真男だが・・・。
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© 2009 ブラック会社限界対策委員会
取材・文/安田佑子
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