米倉涼子主演の人気ドラマ「交渉人」がシーズン1・2、スペシャルを経てついに映画に! 「人質と犯人、どちらの命も守る」を信条に犯人たちと交渉、事件解決に導いてきた宇佐木(うさぎ)玲子。しかし、今度の現場は乗客・乗員159人を乗せた飛行機の中。ハイジャック犯に占拠された機内で玲子は命を賭けた最後の戦いに挑む! 犯人の目的は? そして裏切り者は誰!? 「交渉人」史上最もハードなアクション、そして陣内孝則、筧利夫などドラマのレギュラー陣はもちろん、ハイジャック犯に反町隆史、機長役に柳葉敏郎、乗客役の成宮寛貴など豪華キャストもみどころ。女子よ、玲子のように美しく、タフであれ!
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人質と犯人の命を守ることをモットーに、いくつもの難事件を解決してきた女性交渉人、宇佐木玲子。2シーズンにわたって放映され、米倉涼子さんの代表作のひとつとなったドラマ『交渉人』が映画になった。
「女性刑事の活躍が描かれている映画はあるのですが、女性の交渉人ってハリウッド映画にもあまり出てこないんです。思い入れのある玲子役で映画に主演
できるのは、私にとってもすごく嬉しいこと。これまであまり映画の経験がなかったのですが、慣れ親しんだスタッフとキャストの方たちと一緒だったので、ドラマのときと変わらない気持ちで向き合うことができました。違っていたのは、スタジオの場所くらい(笑)。ゲスト出演に大物俳優の方が揃っていたので、『黒革の手帖』の原口元子に戻っていた時間もあったかな。お客様をもてなしたい、という気持ちでずっと現場にいたような気がします」
今回、玲子が立ち向かうのは、飛行機のハイジャック犯。地上の特殊犯捜査係の仲間たちと連絡を取り合いながら犯人と交渉し、緊迫感あふれる機内ではダイナミックなアクションを披露するシーンもある。
「キャビンやコックピットなど飛行機の内部はすべてセットなんです。まるで本物のように作り込まれたセットに足を踏み入れたときは、これが映画のスケールなんだって感動しましたね。でも狭くて揺れるセットでの撮影は大変でした。本気でやりながらも相手にけがさせちゃいけないですし、自分の身も守らなければいけない。どうも手が長いみたいで、しょっちゅうどこかにぶつけてしまうんです(笑)。でも今回のアクションができたのも、ドラマシリーズがあったからこそ。殺陣の先生も同じですし、少し間があいても撮影の前に道場でレッスンをするうちに、あ、なるほどなって体の感覚がすぐ戻ってくるんです」
玲子があるピンチを乗り越えるクライマックスの展開は、映画ならではの緊迫感あふれるシーンになった。米倉さんも「ありえないですよね、ホント!」と長いまつ毛に縁取られた大きな目をさらに丸くする。
「最初に脚本を読んだときは、正直笑いました! もうほとんどスーパーマンですよね。でもスタッフを信頼しているし、ドラマを2シリーズやったことで、もうなんでもこいっていう心境になっていたかも(笑)。監督は無茶なことをやらせたがる人なので(笑)、あのシーンのほかにも、ハッチから落っこちる描写も台本にはなかったんですよ。でも完成したらすごくいいシーンになっていたので、挑戦してよかったと思っています」
映画版では休暇中の玲子が飛行機に乗り込んだという設定のため、パンツスーツではないファッションでの登場も新鮮!
「玲子のバックボーンについて、私はレズビアンっていう裏設定もありだと思うと監督に相談したら、実はペ・ヨンジュンのすごいファンとかそういう方向に行くのもおもしろいよね、なんて話し合いになったことも。それはさておき(笑)、玲子の私服はすごく悩んで、自分の普段のファッションに近い感じになりました。タイトでかっこいいだけじゃなくて、アクションのためのワイヤーが入れられるように、パンツはジョッパーズみたいに太くなきゃいけないとか、いろいろと制約もあって。1カ月以上かけて探したりする過程に参加できたのも、いい経験になりましたね」
おなじみのスタッフもキャストもチームワークは抜群で、「あき時間にも控室に戻る人がいない現場」だったとか。
「おしゃべり好きな人が多いからですかね(笑)。映画の打ち上げをまだやっていないから、楽しみなんです。連ドラの打ち上げはすごかったですよー。私がお酒をガッと飲んで、男性陣のシャツのボタンをはずしていくんです。家系的にはお酒に弱いはずなのに、芸能界に入ったらすっかり強くなってしまって。私の攻撃が始まると帰ろうとする人もいるし、自分から脱ぐ人もいるし(笑)。私、仕事の現場では男らしくてがらっぱちなんですよ。かわい子ぶるほうが面倒くさいじゃないですか」
『交渉人』の印象から、米倉さん=強い女性というイメージがさらに強くなったのでは? そのことに対して複雑な気持ちはあるのだろうか。
「もちろん、そこが好きと言われることもあるし、嫌だという人もいるかもしれない。でも自分自身が選んでいる作品なので、なにか言われるのは最初から百も承知なんです。賛否どちらにしても人の心に残っていたということだから、なにか印象を持ってもらうのはありがたいこと。本当は役とは違って弱いところもありますが(笑)、それをアピールする必要はないですもんね。近くにいる周りの人たちが自分のことをちゃんとわかってくれているから、それでいいのかなって思っています」
当たり役の玲子とも、ひとまずはこれでお別れ。やり残したことはないときっぱり語る。
米倉涼子 PROFILE
1975年、神奈川県生まれ。92年、第6回全日本美少女コンテストで審査員特別賞を受賞。今年は本作の公開のほか、6月からのブロードウェイ・ミュージカル『CHICAGO』でも主演を務めるなど精力的に活動
ショッピングモールで強盗グループの立てこもり事件が起こった。警視庁捜査一課特殊犯操作係の宇佐木玲子は、犯人との交渉に入ろうとしたがモールが爆発。パニックで逃げ出す人質たちとともに犯人も逃走、主犯格の御堂啓一郎だけは自ら進んで逮捕された。それから数週間後、羽田空港で、人質だった青年が偽名で北九州行きの飛行機に乗るのを見かけた玲子は、北海道への休暇を取りやめ、とっさに同じ飛行機に乗り込んだ・・・。
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© 2010「交渉人THE MOVIE」製作委員会
取材・文/安田佑子 インタビュー取材・文/細谷美香 撮影/米谷亨 スタイリング/寳田マリ(オランジェ) ヘアメイク/石川亜矢
■ワンピース/ハニイ ワイ(ブルーベル・ジャパン 03-5413-1050)
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