忙しくてかまってくれない両親。近所のおしゃべりな少年ワイビーと太った「元・女優」のおばさんたち。それが11歳の少女、コララインの環境。だけど、彼女が家で見つけた小さなドア。その奥には“別の世界”が! なんでも願いをかなえてくれる「別のママと別のパパ」、無口な「別のワイビー」。スリムで若い「別のおばさんたち」。「別のみんな」は目がボタンだけど最高! でもこの世界にいたいなら、彼女もボタンの目にしなきゃいけない!? 「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」の監督のストップモーション3Dアニメ。キャラクターとセットのもとになる絵はイラストレーターの上杉忠弘が担当。3Dメガネをかけると、そこは理想的で不思議な“別の世界”!
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日本語吹き替え版で、主人公のコララインと、物語のキーとなる黒ネコの声をそれぞれ担当した榮倉奈々さんと劇団ひとりさん。
役をイメージして、榮倉さんはコララインとお揃いの黄色いコート、劇団ひとりさんは全身「黒」でキメてきてくれた。
榮倉:声のお仕事は初めてで、とにかくテストや練習をたくさんさせてもらいました。ママ役の戸田恵子さんにも「なにかあったらすぐに言いなさいね」と言っていただいて、それで安心しちゃって、どこまでできるか挑戦したいっていう、負けず嫌いな部分が出て、結局収録が終わってからお電話しました(笑)。
ひとり:僕は、英語版の黒ネコ役の俳優さんの声を参考にしました。直されたら調整するつもりでフルスイングでやったら、それでよかったみたいです。黒ネコの役を僕が耳をつけて舞台でやっても変だけど、声なら演じられるじゃないですか。それがいいですよね。
秘密のドアを開けると、目はボタンだけど自分の理想の家族、理想の友達が待っている。ストレスがたまったときなんて行きたくなっちゃいそう。
だけど、榮倉さんは「私はドアの向こうに行く勇気がないですね・・・」とぽそり。劇団ひとりさんは「今だったら行かないと思いますが、60歳くらいになったら行ってもいいかな(笑)」とのこと。
では、ドアに頼る前にお2人の「ストレス解消法」は?
榮倉:私は友達と会いますね。食事をしながらいろんな話をするとすっきりします。「あー、明日もがんばろう!」って思えてくるんです。
ひとり:僕は、そういう感情に下手にフタをすると逆効果だと思っているので、とことん部屋で1人で落ち込みますね。そういう時は、周りに人を置かないようにします。感動する映像をインターネットで見まくったりして。「泣ける」とか入力すると結構出てくるんですよ(笑)。そうすると、いつの間にか「まあ、いいか」と思えるようになってきます。
トンネルの向こうの世界ではママもパパも普段と違う。では向こうの世界に「別の榮倉さん」「別の劇団ひとりさん」がいるなら、どんな人だろう?
榮倉:(手を1mくらいのところに下ろして)背がこれくらいに小さいんじゃないかな(笑)。あと、「忘れものをしない」子。いつも、私服が地味って言われてるので、「別の私」は派手好きかもしれません。
ひとり:社交的でしょうねえ。とにかく普段僕は出かけないんですよ。去年も仕事の打ち上げとかを除くと、プライベートで2回くらいしか飲みに行ってませんもん。だから、「別の僕」は「飲み行こうよー!」とか、自分からばんばん誘ってるんじゃないかな。
意外にもお2人が顔を合わせたのはなんとこの日が初めて! コララインと黒猫のシーンはたくさんあるのだが、収録が別々だったため会う機会がなかったそう、「目を合わせてくれません(笑)」と榮倉さんが言えば、それでも目を見ないで劇団ひとりさんは、「いや。人見知りなんで・・・」と答えていた。
榮倉奈々 PROFILE
1988年鹿児島県出身。雑誌「セブンティーン」の専属モデルとして人気を集め、2004年に女優デビュー。NHK連続ドラマ「瞳」、映画『余命1ヶ月の花嫁』など、次々と話題作で主演をつとめる
劇団ひとり PROFILE
1977年千葉県出身。1992年にデビューし、2000年ピン芸人「劇団ひとり」として活動スタート。お笑いタレント、俳優、作家など、さまざまな方面で活躍中。2009年、タレントの大沢あかねと結婚
11歳の少女、コララインは引っ越してきたばかりで友達もいなく、両親は忙しくてかまってくれない。しかたなく築150年の新居を探検していたら、壁に封印された小さなドアを発見。開けるとその先は塞がれていた。その夜、ネズミに導かれてまた小さなドアを開けるとそこにはトンネルが。くぐってみると、コララインの新居に逆戻り? でも何か違う。ママは料理が苦手なのに、そこにいたママは料理が上手で、目が・・・ボタンだった!
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取材・文/安田佑子 撮影/キムラミハル
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