『アバター』で世界中の注目を集めたサム・ワーシントンの新作は、またしても３Dムービーの『タイタンの戦い』。神と人間、魔物が共存していた時代。陸・海・空を舞台にゼウス、メデューサ、ペガサス、アンドロメダなど誰もが知っているギリシャ神話の神々や魔物たちが壮絶な戦いを繰り広げる。人間を創造した全能の神・ゼウスが神々に反抗する人間たちに怒り爆発。人間たちの最終兵器は「人とゼウスのハーフ」である青年ペルセウス！ ゼウスを『スターウォーズ』のリーアム・ニーソン、魔物たちを操る冥界の神・ハデスを『ナイロビの蜂』のレイフ・ファインズが演じるなど、実力派キャストが演じる「神々」の姿にも期待！ ぜひ３D上映で観たい。
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生まれてすぐに捨てられたペルセウスは漁師に拾われ、愛情深く育てられる。自分が神の血を継ぐことを喜ばない彼は、戦うときにも、潜在的に持っている神の力を使うことを拒否し「人間として戦う」ことにこだわる。演じるのはオーストラリア人俳優のサム・ワーシントン（33）。以前はレンガ職人などもした経験があるサム。来日時の記者会見で、ルテリエ監督は「サムに出会った頃、彼は車で寝泊まりしてた」と無名時代のエピソードも。そんな彼も今は『ターミネーター４』『アバター』のヒットで一躍スターに。２年近く付き合っている、スタイリストの恋人ナタリー・マークを何度も連れ添ってプレミアに出席しているが、まだ結婚は考えてない!?
神話にも神々の争いがあるように、今作でも神同士で騙し合いをし、人間に横暴な仕打ちもする。なかでも全能の神ゼウスは、まるで人間のように感情的！ もともとペルセウスも、人間の王に怒ったゼウスが王になりすまして王妃と関係を持ち生まれたのだ。しかし、そんなゼウスも自分の息子が戦いを挑んでくると知り、ちょっぴり彼を助けたい気持ちも・・・。映画ではこの不思議な父子関係にも注目。全能の神の威厳と、その脆さや、ときには茶目っ気まで、難しいゼウスのキャラクターをリーアム・ニーソン（58）がうまく表現。去年は最愛の妻を亡くしたリーアム。この作品に関しては２人の息子たちに「出演して」と後押しされたそう。
1981年に作られた同名映画がベースになっている今作は、今だから描ける映像で観る者を神話の世界へいざなう。大きな翼を広げ、空から駆けてくる美しいペガサスは、馬は本物で翼は丸ごとCG。見たものを石に変える、メデューサの頭でうごめく無数の毒蛇は、３Dも手伝ってその肌の質感まで伝わってきそう。悪役ながらとても美しいメデューサは、スーパーモデルのナタリア・ヴォディアノヴァが視覚効果で大変身した。ただし、前半で登場する恐ろしく強い巨大サソリのような怪物たち“スコーピオンズ”に関しては、俳優たちが演技しやすいよう８m程度の模型を遠隔操作し、それに特殊効果と視覚効果を加えたのだとか。
神と人間、魔物が共存していた時代。あるとき、人間の王が神に逆らったことに激怒した神々の王・ゼウスは、冥界の神・ハデスを人間界に放つ。ハデスは魔物を操りながら人間を支配し、人類を破滅に導こうとする。そこで立ち上がったのが。ゼウスを父に持ち、人間の母を持つペルセウスだった。幼い頃に両親に捨てられ、拾ってくれた夫婦に人間として育てられたペルセウス。彼は世界を救うべく、危険を承知で神々に戦いを挑む・・・。
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© 2010 WARNER BROS ENTERTAINMENT INC AND LEGENDARY PICTURES
取材・文／安田佑子
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