気弱な物理オタクの大学生・デイヴ。そんな彼の予定外の運命。それは、彼が「偉大な魔法使い・マーリンの後継者」だということ。そんなはずはない。でも、言われたとおりにやってみたら、魔法が使える! それからデイヴの魔法の特訓が始まった。でも特訓より片想いのベッキーとデートがしたい・・・。果たしてこんな調子でデイヴは邪悪な魔法使いたちを倒し、世界を救えるの!? N・ケイジがデイヴを鍛える師匠役に。タイトルでピンと来たあなたはさすが。これは70年前に作られたディズニーの名作アニメ『ファンタジア』の中の「魔法使いの弟子」から完成した実写映画。ファンなら思わずニヤリとする場面も!
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1940年に製作されたディズニーアニメ『ファンタジア』。クラシック音楽とアニメを融合させたこの名作の中に、ミッキーマウスが魔法使いの弟子になる一遍がある。三角帽子にガウン姿のミッキーが、掃除をさぼってホウキと水桶に魔法をかけるが、掃除を止める魔法を知らず大混乱に。『ファンタジア』の大ファンだった主演のニコラス・ケイジ(46)は、たった8分間のこの物語からヒントを得て、自らエグゼクティブ・プロデューサーとなり『ナショナル・トレジャー』シリーズのジョン・タートル・トーブ、『アルマゲドン』のジェリー・ブラッカイマーに声をかけた。今作でも、主人公デイヴは掃除を止める魔法を、もちろん知りません。
ニコラス演じる魔法使いのバルサザールに、強引に弟子入りさせられる大学生デイヴ。華やかな女子大生ベッキーが好きだけど、彼女の役に立てるのは壊れた機械を直すことくらい。外見も、見るからに・・・弱そう。演じるのは、カナダ出身のジェイ・バルチェル(28)。その表情、口調が絶妙な彼は、そもそも愛すべき「気弱くん」「ダメ男」「オタク」役を演じたらピカイチの存在。映画『ミリオンダラー・ベイビー』では駄目ボクサー役、『トロピック・サンダー 史上最低の作戦』ではオタクな俳優役、最近では『ヒックとドラゴン』で気弱な主人公・ヒックの声を演じている。本作でも、臆病なデイヴが魔法と恋の力でどう成長するのか!?
善の魔法使いマーリンの弟子・バルサザールは、マトリョーシカのような入れ子の人形を持っている。これは「魔法の牢獄」で、バルサザールが闘った悪の魔法使いを人形の中に閉じこめている。人形を1体開けるごとに、悪の魔法使い1人が解き放たれてしまうのだが、バルサザールの恋人・ヴェロニカも、ある事情で最後の小さな人形に幽閉されている。つまり悪の魔法使い全員を解き放たないと、ヴェロニカには会えない。また、バルザサールの愛車は1935年製ロールスロイス・ファントム。(そのエンジンの名前が“マーリン”なのは、ファンの中では有名)。映画では、魔法でさまざまな車に変身するので、カーチェイスもお手のもの。
偉大な魔法使い・マーリンが邪悪な魔法使い・モルガナに殺された。マーリンの弟子、バルサザールはモルガナを倒す力を持つ「マーリンの後継者」を1000年以上も探していた。そして2000年のNY。小学生のデイヴにマーリンの指輪が反応、バルサザールはついに探し当てた。しかし、訳がわかってないデイヴのとっさの行動で、バルサザールは壺の中に閉じこめられてしまう。10年後。デイヴは物理オタクな大学生に成長していた・・・。
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取材・文/安田佑子
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