LAにあるホットなクラブ「バーレスク」。そのドアを開けると、2人のディーバ(歌姫)、アギレラとシェールが。2人のセクシーでゴージャスなステージパフォーマンスがあなたを魅了する! 歌手になることを夢見てLAにやってきた女の子・アリを演じるのは、全世界トータルセールス3000万枚、グラミー賞受賞歴を誇るクリスティーナ・アギレラ。そして。クラブのスターで経営者でもあるテスを、映画『月の輝く夜に』でアカデミー賞主演女優、“Believe”でグラミー賞を受賞したシェールが演じる。夢と現実、恋、友情、嫉妬、そして運命の選択・・・さまざまな経験を通して成長していく女たちの物語。こんな「五感とハートに響く映画」を待っていた!
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12月初旬、都内ホテルで行われたインタビュー。クリスティーナ・アギレラを目の前にしたら多くの人がこう思うだろう。
「あのパワフルな歌声が、この小さな体のどこからあふれてくるの?」と。
今作が映画初主演。今までも数々の映画のオファーがありながら、出演に踏み切らなかったクリスティーナ・アギレラが、『バーレスク』を選んだ理由はなんだろう。
「タイトルにまず惹かれたわ。でも初めてのミーティングでは、アリの描き方が不十分だと思って・・・実は一度断っているの。自分の初めての映画だし、もっと情熱的で目標を持った役を演じたかったから。そうしたら、“書き直したら、もう一度考えてくれるか?”と聞いてくれて、その数カ月後に出演を決めたの」
撮影の苦労話を聞くと、
「全部よ(笑)!」と即答が返ってきた。
「とにかく、こなさなきゃいけないことが多かったのよ。演技は初めてだったから、今までのパフォーマーとしての自分をすべて捨てて、一からすべてを素直に受け止めて、演技のプロセスを学んだわ。アリがステージで歌う曲を作ったり、音楽のプロデュースも担当したり、ダンスもこれまで私が踊ったことがない振り付けで、すべてがチャレンジだった。でも、今はやり抜いた自分を誉めてあげたいわ」
それだけに、完成された作品を観たときには感激し、試写を観ながら、自分を説得してくれたスタッフを振り返り「信じられない! あたし、映画に出てる!」と思わず言ってしまったそうだ。
「撮影で自分が経験してイメージしていたのと、編集されて完成した作品をスクリーンで観るのと、また違うのよ。私の顔がスクリーンいっぱいに映し出されたり、ほんとに壮観だったわ」
この映画に多くの女性が共感するのは、アリを始めとするダンサーたちが、単にセクシーな衣装で「女」をアピールするだけではなく、そのダンス、歌が素晴らしいこと、それによって彼女たちが女に生まれた人生を謳歌しているから。そこでクリスティーナ・アギレラに、「女性としての生き方」について聞いた。
「普段、音楽を作るときにも女性を意識するわ。女性たちにパワーをあげたいとも思う。女性は、自分のカラダやビジュアルに心地よさを求める時期を経て、年齢を重ねながら、自分の“個性”に心地よさを感じる時期がくるの。それがなによりも美しいことだと思うわ」
恋、仕事、人間関係、お金。クラブ「バーレスク」の女子たちも、私たちと同じ悩みを抱えている。最後に、悩める女子たちにクリスティーナ・アギレラからメッセージをもらった。
「悩みは自分を成長させてくれるものよ。私もそうだったから。問題を抱えて、そこから自分が落ちていくのか、向き合って強くなるのか、自分次第よ。“私はこうしたい”っていう強い意志を持つことが、自分を前に進めてくれると思う。子供の頃につらい経験もしているから、私は小さな頃からこういうサバイバル精神が身についているの。まずは、自分の意志を貫くことができる好奇心とハングリー精神を持つことをおすすめしたいわ」
クリスティーナ・アギレラ PROFILE
1980年、NY出身。ローリング・ストーン誌で「音楽史上トップ100人のアーティスト」に30歳以下で唯一選ばれたシンガー。慈善事業にも意欲的に取り組み、2010年には国連の飢餓撲滅大使に。一児の母でもある
スターを夢見て単身ロサンゼルスにやってきたアリ。そこで彼女の心を奪ったのは、セクシーなダンサーたちが淫靡なショーを繰り広げる大人のエンタテイメントクラブ、“バーレスク”。アリは、クラブのスターで経営者でもあるテスからウエートレスの仕事をもらい、舞台へ上がるチャンスを狙う。クラブの生き残りを賭けて必死のテスと、舞台監督のショーンは、アリの歌唱力とダンスの才能を見抜き、次世代のスターとしてアリを売り出すことに・・・。
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取材・文/安田佑子 撮影/キムラミハル
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