300名様を映画『赤ずきん』特別試写会にご招待! 応募はこちら
これは美しく成長した赤ずきんの物語。小さな村に住むバレリーは、木こりのピーターを愛していたが、裕福な家のヘンリーとの結婚を親に決められてしまう。そんなときにバレリーの姉がオオカミに殺される。狼ハンター、ソロモン神父の話では、満月の夜だけオオカミに変身し、普段は人として暮らす“人狼”がこの村にいるという。再び村を襲ったオオカミと目が合うバレリー。そのこげ茶の瞳に、彼女は見覚えが・・・。犯人はピーター? ヘンリー? 優しいおばあさん? おなじみのキャラクターながら、スリリングな展開と、赤ずきんをめぐる恋の三角関係を盛り込んだ物語は、まさに“大人の童話”。レオナルド・ディカプリオの製作作品。
グリム童話の「赤ずきん」は、おばあさんの家に行く途中、赤ずきんは母親の言いつけをやぶり、森で会ったオオカミと寄り道をする。家に着くと、おばあさんのフリをしたオオカミが。「どうしておばあさんの口はそんなに大きいの?」「お前を食べるためだよ」と、本物のおばあさんと赤ずきんはオオカミに食べられてしまう。駆け付けた猟師に助けられた2人。言いつけを守らなかった自分を反省した赤ずきんはいい子になりました・・・。というちょっぴり辛口のおとぎ話。今作の赤ずきんことバレリーも、母親の言いつけをこっそり破る女の子。彼女に笑顔で近づく者の中に、オオカミがいることを、まだ彼女は気付いていない!
美しく成長したバレリーに思いを寄せる男子2人は、顔も性格も良くて甲乙付けがたい。野性的で男らしい幼なじみのピーターは、孤児で貧乏なために両親から交際を反対されてしまう。演じるS・フェルナンデス(26)は『トワイライト』シリーズのエドワード役で最終選考まで残った黒髪のワイルドガイ。一方、両親が婚約を決めてきたヘンリーは、爽やかなセレブボーイ。バレリーを細やかな優しさで包んでくれる。しかし、彼らもオオカミかもしれない。村を襲ったオオカミと同じ口調で「村を出よう」というピーター。オオカミに殺されたバレリーの姉はその夜ヘンリーに呼び出されたらしい。バレリーは一体誰を信じたらいいの?
監督は『トワイライト 〜初恋〜』のC・ハードウィック。それで納得。若い男女の初々しく、ときに大胆な恋の駆け引きにぐいぐい引き込まれる。白い肌に赤いマントが映えるヒロイン、バレリーを演じるのは最近では『ジュリエットの手紙』が5月に公開されるなど、主演作が続くA・サイフリッド(25)。バレリーにオオカミと会話ができる力があると知って、彼女を魔女だと糾弾するのが狼ハンターのソロモン神父。オオカミに咬まれた人間はオオカミになってしまうことから、自分の妻を泣く泣く殺した過去を持つ彼を、『レオン』でJ・レノを追う捜査官役を好演したG・オールドマン(53)が演じ、物語を引き締めている。
森のはずれにあるその小さな村ではオオカミが村を襲わぬよう、動物の生贄を捧げていた。「知らない人とは話さず、水を汲んだらすぐに帰ってくるのよ」。幼いバレリーは母の言いつけを守るつもりが、孤児のピーターと気が合い母に内緒で遊んでいた。美しく成長したバレリー。木こりになったピーターと両想いでありながら、裕福な家の息子・ヘンリーとの結婚を親に決められてしまう。駆け落ちを誓う2人だが、オオカミにバレリーの姉が殺され・・・。
© 2010 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.
取材・文/安田佑子
PR