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「友人など作るな」。それが暗殺者の運命だった。仕事を続ける限り、本名も職業も明かせず、どこかに定住することも不可能なのだから・・・。ジャックはヨーロッパの裏社会では知らない者がいない、敏腕の暗殺者。命を狙われ、イタリアの小さな町に潜伏するが、彼を気遣う神父や娼婦のクララと出会い、”普通の人間の幸せ”を求めている自分に気付く。そしてジャックは、頼まれていた仕事を最後に足を洗うことを決める。この「最後の仕事」を終えたとき、彼が向かうのは一体・・・? “Mr.セクシー”ジョージ・クルーニー主演最新作。スタイリッシュなサスペンス&ラブストーリーは映像美もラブシーンもワンランク上の香り。大人デートにぴったりの作品。
ジャックが身を潜めるのはイタリアの中世の街。街全体がひとつの古城のように、小さな家々が石畳の坂道に沿って空に向かって連なっていく様がとても美しい。このシーンはローマの東、アドリア海に面したアプルッツォ州で撮影された。ジョージが主演とプロデューサーとして参加することを決めた2009年の4月6日、イタリア中部地震で同じアブルッツォの古代都市ラクイラでは死傷者が出たほか、6万人の人が家を失った。それでもジョージとスタッフたちは「この作品には美しい舞台が必要だし、経費や完成作品が、この地域への観光を促すし、この撮影で経済復興を助けたい」と、アブルッツォ州での撮影を決めた。
米「People」誌で「最もセクシーな男性1位」に2度も選ばれているジョージ・クルーニー。この5月で50歳を迎えた今なお、世界中の女性だけでなく、世界中の男性もが憧れる、「ちょい悪ダンディ」として君臨中。1993年に離婚して以来、「一生独身」を有言実行中だが、恋人のイタリア人女優エリザベッタ・カナリス(32)とは順調そう。普段、そして役柄でも、軽快な語り口やウィットの利いたジョークが魅力の彼だが、今作ではいつになく寡黙で、憂いを帯びた男を演じていて、それがとても新鮮。愛に枯渇しているジャックの姿に母性をくすぐられ、さらに上半身裸のエクササイズシーンでドキドキ、そしてベッドシーンでノックアウトされる!?
今作にはヒロインが2人登場する。ジャックに銃のカスタムを依頼するマチルダ役には、オランダ人のテクラ・ルーテン(35)。素性を隠すため、ジャックと会うたびに髪、目、ファッションが七変化する。そして、ジャックが恋をする娼婦クララ役に、イタリア人のヴィオランテ・プラシド(35)。彼女の“美バスト”は、女子も必見! そして、世界的な写真家、アントン・コービンが監督する今作は、映像がいい。決して奇をてらったものではなく、静かな街並や壮大な雪原を、ジャックの目を通すように、切ない美しさで表現する。「僕も、撮影監督のマーティンもシンプルな撮り方が好みだし、彼の照明は普通のものまで美しくするんだ」と語る。
スウェーデン。大自然に囲まれた山荘で、ジャックはウィスキーを飲んでいる。すぐそばには裸の女が寄り添っていた。翌朝、2人が散歩をしていると狩猟ハンターのものではない足跡が。危険を察知したジャックの行動は早かった。ポケットから銃を取り出し、自分を殺そうとやって来た狙撃手を殺し、すべてを見てしまった女をどうするかも彼は迷わなかった。そして彼は雪原を跡にし、イタリア・ローマに渡り、“組織”の連絡係と接触する・・・。
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取材・文/安田佑子
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