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「OK、大丈夫。私がなんとかする!」妊娠9カ月の光子は、家なし金なしダンナなし。それでも失くしちゃいけないのは“義理人情”。人間、粋に生きなきゃ!と、失業者には全財産の小銭をあげ、妻に逃げられた人にはご飯をおごり、大家さんの介護や近所の店の手伝い、ときには恋のキューピットまで、今日も光子は大きなハラを抱えて駆けまわる! 「相手にとっては迷惑かも・・・」ともじもじしていた人も、光子を見れば「人助け」なんてほら簡単。人は優しくされると自分も優しくしようと思うから、人助けの輪はみるみるうちに広がっていく。光子の出産までのカウントダウン、笑ってジーンと来て、人との“つながり”を体感できる、仲里依紗主演の元気ムービー!
光子は人情に厚い世話焼き妊婦。隣に引っ越してきた女性に自分から話しかけ、「コレ、おいしいんで」とタクアンを持って部屋にまであがりこむ。相手に迷惑がられても気にしない。今の世の中、相手に遠慮しすぎて、おせっかいな人を敬遠するようになってしまったけど、「誰かに助けてもらいたい!」と心が叫んでいるときがあるのでは? 人情に厚い光子がそんな気持ちをほどいてくれる。ピンチに直面したときに光子はいつも、「いい風吹いてないときは昼寝がいちばん。大丈夫。ほら、あんたも昼寝して!」と、その場で横になってお昼寝タイム。焦ってもしょうがない。考えても答えが出ないときは、光子と一緒に昼寝しよう!
光子役には「同性から好かれる女優で、幅広い感情表現ができる人がいい」ということで、『パンドラの匣』『ゼブラーマン〜ゼブラシティの逆襲〜』など、純な少女から大胆セクシーなヒロインまでこなす仲里依紗が選ばれ、キャラは濃いけど、近所にいたらおもしろそうな光子を魅力的に演じている。そして15年間、光子を想い続けている陽一役には『BECK』、ドラマ「花ざかりの君たちへ〜イケメン☆パラダイス〜2011」の中村蒼。陽一はある事情で「自分だけが幸せになってはいけない」と感じ、光子と結婚はできないと思っているが、光子に預金通帳を渡して「子供の面倒も俺が見る」とまで言う男らしさを持つ。光子は?
監督は映画界で最も注目される監督の1人、1983年生まれの石井裕也。突飛なアイディアに笑い、小気味いい台詞のやりとりにワクワクし、そして根底にある“人間くささ”に感動して、見れば見るほど癖になる石井作品。国内外で数々の賞を受賞し、ロッテルダム映画祭では、彼の自主製作作品4本が特集上映され、チケットも連日完売の大盛況となった。ほか監督作品に、『剥き出しにっぽん』『川の底からこんにちは』『あぜ道のダンディ』など。今作について、監督は「粋や義理人情は、今の日本の状況を打開する必殺技になると思う。粋に生きていれば人生はきっと素晴らしいものになるという確信が僕にはある」とコメント。
光子は妊娠9カ月。アメリカ人の彼氏とは別れ、妊娠したのを言えないまま両親にはアメリカにいると言っている。「粋に生きる」がモットーの光子は、医者が「出産は大変ですよ」と言っても「あ、全然大丈夫です!」とどこ吹く風。お金がないので、アパートを引き払うが、全財産の小銭もリストラされたサラリーマンにあげてしまった。そして、雲を追いかけたどり着いたのは、子供の頃に育った長屋街。そこで光子はみんなを元気にするために立ち上がる!
© 2011『ハラがコレなんで』製作委員会
取材・文/安田佑子
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