殺人犯、賭博師、爆弾作りのプロなど、犯罪者7人の男で構成された闇の警察組織「ワイルド7(セブン)」。7人は指示されるがまま、極悪犯をこの世から消し去る。しかし、秘密組織にも関わらず、彼ら7人より先に犯人たちを殺す何者かが現れた! そして、人間の感情を忘れかけていた7人のリーダー・飛場(ひば)は、再び守りたいと思える女性とめぐり合い・・・。70年代の少年マンガが原作。黒レザーに赤スカーフでオートバイとぶっ飛ばす男くさい悪のヒーロー、飛場を演じるのは、初のアクション映画となる瑛太。ほか6人のワイルドメンも、関ジャニの丸山隆平、阿部力、平山祐介、椎名桔平など。つまりはガールズで劇場に行きたくなるイケメンムービー!
犯罪者たちで作られた超警察組織「ワイルド7」のメンバーの中で、「2度と人を愛さない」と心に決めた悪のヒーロー“飛葉”を演じる瑛太さんと、過去の後ろめたさから20歳になる娘に父親だと名乗れない“セカイ”を演じる椎名桔平さん。映画では黒の革ジャンでワイルドだったお2人だが、インタビューにはビシっと黒タキシードでキメてきてくれた! まずは、完成した映画を観た感想から。
椎名:自分が出ていないシーンに、「ほ〜、こういう事やってたんだ〜!」っていう新鮮な驚きがありましたね。ここまで大きなアクションをやってるとは想像してなかったのでね。日本映画にないレベルのアクション映画になっていて、とてもよかったです
瑛太:冒頭から、「ワイルド7のメンバーはいつ出てくるんだろう!?」「逃げてる凶悪な犯罪者たちを退治するのは誰なんだろう!?」って、自分が演じてわかっているのにそれでもドキドキしました。原作のファンの方は、それぞれの思い入れを持って観て欲しいです。ワイルド7の世界観を知らない方でも、十分楽しめる映画になっていると思います
ハードなバイクアクションや、ガンアクションは初めてだった瑛太さん。そのチャレンジよりも、「すごい犯罪者がいて、ヒーローに頼むしかないってときに、僕が出てくるっていうのが(作品的に)すごいチャレンジじゃないかと。やっぱり海老蔵さんみたいな人が出てきたら期待値上がりますよね」と。
一方、映画の感動エピソードで重要なカギを握る椎名さんは、小学生の頃に原作マンガを読んで、「大人になったら、こんなにワルくて、かっこいい人がいるんだ!」と思ったと言う。
椎名:とにかく破天荒で、日本でこんなこと起こるワケないんだけど斬新で、憧れていましたね。今は、ワイルドじゃない人が多いんだろうけど、でももう一度、ワイルド=悪い意味じゃなくて、男っぽくとか、なにを大事にして生きていくか、という意味をこの映画の持つ力で感じてほしいと思いますよね
そこで、お2人に、ご自分の「ワイルド指数」はどれくらいか聞いてみたところ、「どのぐらいですかね・・・2ぐらいじゃないですか?」と瑛太さん。
椎名:(笑)。僕は・・・若いときは結構高かったと思うよ。90くらい? がんばってた気がするんだけど、今は・・・半分もないかな(笑)。瑛太はもっと高いだろ?
瑛太:いや。そんなことないです(笑)
撮影では、道路を封鎖してワイルド7のメンバー全員がバイクで颯爽と走るシーンを、何十往復もしながら練習して撮ったという。「そんなに撮影で自由にバイク乗れることもないし、仕事を忘れてみんなで遊んでる感じで楽しかった」と瑛太さん。ではもし、自分がリーダーの7人組「椎名7」「瑛太7」を結成したら、みんなでなにをする?
椎名:そーだなぁ・・・とりあえず飲みに行くかな
瑛太:僕は・・・フットサルチームを作って、プレーは5人でするんで、7人でまわしながら試合できたらいいですね
椎名:瑛太、フットサルやってんの?
瑛太:はい。たまにしてます
椎名:今度俺も入れてよ
瑛太:もちろんいいですよ
瑛太 profile
1982年、東京都生まれ。2001年、ドラマ『さよなら、小津先生』で俳優デビュー。2003年、ドラマ『ウォーター・ボーイズ』でブレイク。映画に『余命1ヶ月の花嫁』『ディア・ドクター』『まほろ駅前多田便利軒』『一命』など
椎名桔平 profile
1964年三重県生まれ。1993年、映画『ヌードの夜』で注目を集め、『また、金融腐食列島・呪縛』では日本アカデミー賞の助演男優賞ほか数多くの賞を受賞。G・オールドマンと共演した『レイン・フォール/雨の牙』など
人質たちを惨殺し、逃走中の強盗犯たち。その前に突如現れた巨大トレーラーから飛び出したのは、改造バイクに乗ったレザージャケットに身を包む7人の男たち。強盗犯たちは瞬く間に、7人の手によって成敗された。翌日の新聞には、「容疑者全員、逃走中に交通事故で死亡」という見出しが。7人の存在は公になってはならない。彼らは全員が元・犯罪者であり、彼らは法を越えた警察組織、「ワイルド7」なのだから。
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© 2011『ワイルド7』製作委員会
取材・文/安田佑子 撮影/徳田洋平
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