スウィーニー・トッド＜映画　試写会＞ジョニー・デップ

いつだって“普通”じゃない！　1991年の『シザーハンズ』、2005年の『チャーリーとチョコレート工場』と、全世界を騒がせてきたジョニー・デップ×ティム・バートン監督。いつも何かを起こしてくれる２人の最新作が、いよいよ日本にやってくる。発明家から海賊まで変幻自在のジョニー・デップが今回演じるのは、理髪師の顔を持つ殺人鬼スウィーニー・トッド。無実の罪を着せられ、その首謀者に妻も娘も奪われた男が、15年ぶりに戻ってきた街で理髪店を再開する。その胸には復讐が、目には狂気が、手にはカミソリが・・・。残酷で猟奇的、なのにコミカルで、どこまでもピュア。人々を魅了する２人の世界は、ジョニーファンでなくとも見逃せない。

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『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの酔っ払い海賊役で、世界中の女の子をとりこにしたジョニー・デップ。最新主演作『スウィーニー・トッド　フリート街の悪魔の理髪師』では、なんとミュージカルに初挑戦！

「うまく歌えるかどうかはわからなかったけれど、音楽をやっていたというバックグラウンドもあるし、大丈夫な気がしたんだ。最初、友達のガレージスタジオで録音したものを監督に送って、OKの返事をもらって、少し自信が持てたね。そのうちピアノの伴奏に合わせてスケールの大きな楽曲を歌うことが、不思議と魅力的に思えてきた。歌い方を知ってるとか知らないとか、そんなことは関係ないという気分になれたんだ。とにかく自分なりにやってみたよ」

ミュージカルといえど明るくカラフルな世界で歌って踊るわけではないのが、ジョニーらしい選択。かつてティム・バートン監督とタッグを組んだ名作『シザーハンズ』のハサミを今回はカミソリに持ち替えて、復讐のために幾人もののどを切り裂く殺人鬼を演じている。

「もともと大ファンだった往年の怪奇映画のスターたちからヒントを得て、キャラクターを作っていったんだ。髪の毛に入ったメッシュは、精神的な傷を表現している。犠牲者だったスウィーニー・トッドは復讐を誓い、だんだんとそれに取り憑かれたようになって、狂気の世界に足を踏み入れた。復讐だけに突き動かされて、生きていくようになってしまうんだ」

撮影中、愛娘が重病にかかり、看病のためにプロダクションは一時中断。ジョニーは「現場に戻りたいと思うかどうか、確信が持てなかった。でもポジティブに考えていたよ」と２カ月にわたる日々を振り返った。娘のために復讐を誓った主人公の苦悩は、ジョニー の父親としての思いと重なる。

「親であれば誰だって、復讐する可能性を持っていると思う。人間って、本質的には野蛮なものだから（笑）。理性や知性がなければ、動物のように行動してしまうと思うよ。特に親としての本能が働く場合はね。愛する人を守るため、救うためなら、行動に移す前に躊躇することもないし、僕の行動がどんな波紋を投げかけるかとかさえ、一切考えないね」

舞台は19世紀のイギリスロンドン。無実の罪で投獄され、流刑にされた男。名前も姿も変えフリート街に戻ってきた彼は、その首謀者に妻も娘も奪われた事実を知る。首謀者への復讐を誓い、15年ぶりに理髪店を再開。胸には復讐、目には狂気、そして手にはカミソリを持ちながら・・・。殺人理髪師として腕をふるうスウィニー・トッドに、美しく冷酷なパイ屋の女主人は理髪店で起こる酷い出来事を隠すアイデアを思いつき・・・。

監督／ティム・バートン
出演／ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター、アラン・リックマン、サシャ・バロン・コーエンほか
配給／ワーナー・ブラザース映画
2008年1月19日（土）、丸の内ピカデリー１他全国ロードショー

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