これはイギリスのダートムーア動物園で暮らす、作家のベンジャミン・ミーの実体験にもとづく物語。最愛の妻を亡くしたベンジャミンと子供たちはいまだ悲しみを越えられずにいた。気分を一新させようと家族で美しい郊外に引っ越すが、その新居には200頭の動物が暮らす閉鎖中の動物園がオマケでついてきた! 動物園の再オープンを目指し、ベンジャミンと家族の“軌跡”と“奇跡”を描く。動物園の新米オーナーとなるベンジャミン役にマット・デイモン、飼育員のリーダー、ケリー役にスカーレット・ヨハンソンという夢の競演も見逃せない。悲しみを乗り越え笑顔を取り戻すこと。それはあなたを忘れたわけではなく、あなたを今もそばに感じている証だから・・・。
原作本と映画の原題は「WE BOUGHT A ZOO(私たち、動物園を買いました)」。そのタイトルが好奇心を誘い、本国イギリスでベストセラーに! 日刊紙のコラムニストだったベンジャミンは、妹から荒れ果てた動物園付きの家を紹介される。1人暮らしだった母、妻と2人の子供たちと全員で暮らしたくて物件を買うことを決める。彼は「買い手がつなかいと動物園は閉鎖、動物も半分は処分される。使命感に燃えて決断したんだ」と話す。しかし、動物園の再スタートを待たずして、愛妻キャサリンが脳腫瘍のため40歳の若さでこの世を去った。多くの試練を乗り越えてベンジャミンの動物園は2007年7月にオープン。動物園の公式サイトはこちら
なにもかもが初体験の動物園経営。エサ代、薬代、施設のリノベーション、想像を超えるお金が飛ぶ。それでも彼は動物園の経営を諦めなかった。何歳からでも夢はかなえられるという勇気をくれたベンジャミン。脚本は最初からマット・デイモン(41)をイメージして書かれた。キャメロン・クロウ監督はマットにオファーする際に脚本と、1時間近い音楽、そして1983年の映画『ローカル・ヒーロー/夢に生きた男』をセットにして送った。マットは言う。「『ローカル・ヒーロー』はドラマティックなのに笑える。楽しさと哀しみ両方が味わえる映画だと説明された。彼がどんな映画を作りたいかがわかったよ。彼が監督だからこの役を受けたんだ」。
ベンジャミンがオーナーになるものの、動物園のスタッフたちは知識も経験もない彼が信用できない。今までのオーナー同様、動物とスタッフを置いて逃げ出すのが関の山だと思っている。飼育係のチーフ、ケリーも最初はそう思っていたが、無器用ながらもなんとかして動物園を再オープンさせたいと身を投げ出す彼の姿に心が動かされていく。普通の女の子のようにデートしたり飲みに行く時間もなく、ただただ動物たちのために働くケリーを演じるのはスカーレット・ヨハンソン(27)。セクシーアイコンのイメージが強い彼女だが、今作では男勝りな“ナチュラルビューティ女子”を好演。妻を亡くしたベンジャミンとケリーの距離はどうなる!?
半年前に妻を亡くしたベンジャミンはその悲しみを乗り越えられずにいた。新たな一歩を踏み出すために、動物園付きの大きな家を購入する。7歳の娘ロージーは大喜び、しかし14歳の息子ディランにとっては迷惑な話だった。その動物園は閉鎖中で再びオープンするには大きなリノベーションが必要だった。ベンジャミンは飼育員のチーフ、ケリーやほかのスタッフたち一緒に再開に向けて動きだすが、待ち受けていたのは深刻な資金問題だった・・・。
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取材・文/安田佑子
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