ハリウッド映画の予告編製作会社の社長アマンダは、予告編を作る才能には恵まれているのに、男女関係を作るのは上手くいかない――― くるくる変わるアマンダの表情に、リアルなセリフに、いつしか女友達の恋を応援しているような気持ちになってくる。これこそキャメロン・ディアスが、男性だけでなく女性からも愛される理由!「アマンダは女性の代表ね。彼女の恋愛の行方を誰もが心配するわ。恋人との関係にも問題を抱えている。彼と同棲しているけど、相性が全く合わないの」
ついに、同棲中の恋人・作曲家イーサンの浮気が発覚。恋愛に不器用なアマンダは、怒りにまかせてイーサンに殴りかかり、家から追い出してしまう――― そんな恋の修羅場をテンポよく演じる相手は、『彼女は最高』で共演したエドワード・バーンズ。
「エドワードはすてきな人で私の大好きな俳優よ。彼との破局のシーンは最高に楽しかった。彼でなければ(イーサンは)演じられないわ」
このひどい別れがきっかけで、アマンダは“街を離れ、どこか静かな場所で気分転換がしたい。食事をしたり、読書をしたり・・・自殺したい気分にならなければいい”と、最悪の状況から抜け出すための旅に出ることを決意する。古い恋に別れを告げて、新しい恋に踏み出していく――― 『イン・ハー・シューズ』で見せた揺れ動く女心の表現は、今回も揺らぐことはなかった。
「彼女が経験した別れは心の隙間で起こったこと。だから、なるべくその場所から距離を置くことで、心の問題に対処しようと考えたの」
キャメロンのポジティブな考え方とキュートな笑顔は、映画の中だけではない。恋人を演じるジュード・ロウも、素顔のキャメロンに魅了されたひとり。
「キャメロンはすばらしい女性だ。現場では 太陽みたいに明るい存在で―― 彼女がいるだけで、皆楽しくなるんだ」