僕らのミライへ逆回転＜映画 試写会＞ジャック・ブラック

『エターナル・サンシャイン』『恋愛睡眠のすすめ』など、不思議オシャレなラブストーリーを作ってきたミシェル・ゴンドリー監督の新作は、映画を愛する全ての人に送る映画『僕らのミライへ逆回転』。つぶれそうなレンタルビデオ店を救うために自演自作で作品のリメイクを撮ってみたら、これが大好評。ワイヤーアクションやデジタル加工がなくたって、ジェリー＆マイクの手にかかれば『ロボコップ』も『ライオン・キング』、『ラッシュ・アワー２』もお手のもので。「・・・あの名作ってこんな映画だったっけ？」と思うような、何かが違うリメイクに、みんなで観て笑って最後はちょっといい気持ちになれるゴンドリー風ハートウォーミングな作品。

右のプレイヤーをクリックすると、この映画の予告編が再生されます。音声付きムービーとなっておりますので、再生時には十分お気をつけてください。

暑苦しい存在感で危険分子扱いされているジェリーを演じているのは俳優・コメディアン・ミュージシャンでもあるジャック・ブラック。2000年、『ハイ・フィデリティ』のオタク店員役でブレイクし、『スクール・オブ・ロック』、『ホリデイ』、『カンフー・パンダ』の主人公パンダの声優と、いつも観客を笑顔にしてくれるビタミン俳優のジャック。プライベートではチェリストのターニャ・ヘイデンと一昨年５月に結婚。ジャックとターニャは同じ高校で、15年ぶりに友人のバースデー・パーティで再会して急接近。ジャックは高級ジュエリーブランド、ニール・レインの５万ドルの指輪で彼女にプロポーズしたとか。今年５月に次男が生まれたばかりの２児のパパだ。

映像が消えてしまったビデオをレンタルするためにジェリーとマイクがない知恵を絞って思いついたのは、なんと自分達でその作品を撮り直すこと。この無謀な計画でリメイク（？）された作品は『ゴーストバスターズ』『ライオン・キング』『ロボコップ』『メン・イン・ブラック』『キング・コング』などなど人気作品ばかり。ジャックはゴンドリー監督に「でも観ていないのもあるよ」と言うと、「頑張ってリメイクしようとするんだけど、出来てみたら全然違う作品だった、っていう方がいい」ということで、「観なくていい。観た作品も撮影前に観直すな」と指示されたのだとか。ちなみにジャックは『キング・コング』の“本当”のリメイク版（2005年）にも出演している。

自分達で映画を作るわけだから、多少なりともお金がかかるため、レンタル料金は高騰。リクエストされてから作るので借りられるまでも時間がかかる。文句を言うお客にジェリーは「これはスウェードしたもの（＝スウェーデンからの輸入もの）なんだ」と全く意味不明な言い訳。お人好しな街の人達もそれを信じてしまう。アメリカでは本作公開後は「スウェードする」という造語が一部で流行。You Tubeではゴンドリー監督が自ら“スウェードした”本作の予告編がこちらで見られる。また、アメリカのオフィシャルサイトでは、自分の写真をはめこんで人気映画のパッケージを作れる（ENTERから入ってジャンルを選んで操作）ので、お試しを♪

マイクが働くレンタルビデオ店は伝説のジャズピアニストの生家と言われている建物なのに、立ち退きを命令され、今にも閉店寸前。そんな時にトラブルメーカーの親友・ジェリーのせいで、店のビデオの映像が全部消えてしまった！留守中の店長にこんな事がばれたら大変。マイクとジェリーは苦肉の策として『ゴースト・バスターズ』を借りにきた近所の老婦人のために、自作自演でリメイク版を撮影し、レンタルすることに・・・。

監督・脚本／ミシェル・ゴンドリー
出演／ジャック・ブラック、モス・デフ、ダニー・グローヴァー、ミア・ファロー、メロニー・ディアス、シガーニー・ウィーバーほか
配給／東北新社
上映時間／1時間41分
9月下旬よりシネマライズ、シャンテ シネ、新宿バルト９ほか全国ロードショー