七夜待（ななよまち）＜映画 試写会＞長谷川京子

タイにひとり旅に出よう。休みがとれなかったら、この映画を観よう。カンヌ映画祭で『萌の朱雀』がカメラドールを、『殯の森』がグランプリを受賞した女性映画監督・河瀬直美39歳。彼女の最新作は『七夜待（ななよまち）』。タイに１人やって来た彩子が、タイ人母子とタクシー運転手、フランス人の青年と７つの夜を過ごす。言葉が通じない、自分が何者でもないことにイライラしつつも、嫌じゃないのはなぜだろう。１人で旅をしたいのは、淋しいからなのかもしれない。そして仕事、恋愛、人間関係で、自分がいつの間にか身にまとっていた“棘（とげ）”が落ちる瞬間・・・それを待っている。『七夜待』は心の滞りを流す、タイマッサージのようなひとときをくれる。

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タイにひとり旅に出る彩子を演じた長谷川京子さんも、ひとり旅が好き。「誰かと行くと、感動を言葉にしなきゃいけない気がして。『楽しかったね』って“言葉”は簡単過ぎて、“感じる”ってまた違うから。あとは、あえて１人で大変なことをしたい。自分の足で歩きたい。そういう意味ではやっぱり刺激を求めに行くのかもしれないですね」。長谷川さんも彩子と同じ30歳。「このくらいの年齢って漠然とした不安があって、それをどうにかしたくて彩子は旅に出たんだと思うんですよね。この映画を観て彩子に感情移入していただけたら、不必要なものが取れて人のあるままの美しさが見えてくる、そんな浄化作用を感じることができると思います」

スタッフにはおおまかな台本が渡されていたが、キャストには台本がなかった。毎朝のメイク時に、主演の長谷川京子さんに河瀬監督から１枚のメモが渡される。たとえば「〜駅に行きます。そこから電車に乗ってください。終着駅で降りたら、ツーリストステーションに行ってください。そこでその人の言う通りにしてください」という風に。あとは、セリフも相手とのやりとりも長谷川さんが“演じて”いく。長谷川さん自身は「撮影中は、彩子が私自身かどうかはどちらでもいいことだと思っていました。でも完成した作品を観てみると、とっさのひと言や、ふとした仕草に“素の私”がいて、『私ってこんななんだ〜』ってちょっと恥ずかしかったですね」とか。

映画の登場人物は６人。国籍、言語、性別、年齢、そしてそれぞれの“ワケ”を超えた結びつきで、タイの森の小さな家に導かれ、お互いにとって、人生の中で必要な出会いをする。日本人キャストの長谷川さん、村上淳さんのほか、フランス人のグレゴワール・コワンは『王妃マルゴ』『天使が見た夢』など多くのフランス映画に出演してきた若き名優。アマリ＆トイの母子を演じたふたりは本当の親子で、特にアマリを演じたネーッサイ・轟はその素朴な笑顔、堂々としたケンカっぷりからベテラン女優かと思いきや、息子のオーディションについてきた、演技はまったくの初心者！　悲しみを内に秘めたタクシー運転手のキッティポットは、なんとタイのコメディアンなのだそう。

ＯＺmallとホテルが、映画『七夜待』のイメージにあわせて、とっておきのお得な宿泊プランを企画！　まずは、ホテルの中にある贅沢な会員制フィットネスクラブで、映画『七夜待』にも登場するルースィーダットン（タイ式ヨガ）を体験。専門インストラクターによるレクチャー付きなので、初心者でも安心してトライできる。客室は、スーペリアダブルもしくはツインから選べ、バスルームで過ごすリラックスタイムにもアジアの香りを楽しんでもらいたいから、アジアンスパから生まれたオーガニックコスメ『THANN』のプレゼントを。ぐっすり眠った翌朝には、タイ風朝食をお部屋にお届け。まるでタイへ旅行したような１泊２日が、キレイな私を取り戻してくれるはず。

さらに10月13日（祝）・14日（火）に宿泊いただいた方に限り、女性映画監督・河瀬直美さん、彩子を演じる長谷川京子さんも登場する予定の、映画『七夜待』女性限定ＯＺプレミア試写会のシートを確保！　このチャンスは見逃せない。

１人１泊　15000円〜

ひとり旅でタイにやってきた彩子。ホテルに泊まるはずが、タクシーがたどり着いたのは見知らぬ森の中。身の危険を感じた彩子は荷物も放りだして車を飛び出し、フランス人のグレッグに助けられる。そしてグレッグが連れていってくれたのは、彼が居候している森の中の小さな家に暮らすタイ人のアマリ＆トイ母子の家。恐怖のためおびえる彩子にタイ式マッサージを施してくれるアマリ。彩子は言葉が通じないもどかしさに戸惑いながら、アマリの家に滞在することに・・・。

監督／河瀬直美
出演／長谷川京子、グレゴワール・コワン、キッティポット・マンカン、ネーッサイ・轟、ヨーヘイ・轟、村上淳
上映時間／1時間30分
配給／ファントム・フィルム
秋より、シネマライズ、新宿武蔵野館ほかにて公開！

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