彼が二度愛したＳ＜映画 試写会＞ユアン・マクレガー

デートする時間もなく忙しい日々を送る都会の男女が会員の“秘密クラブ”。欲望を満たしたくなったらリストの番号にコールして「今夜、あいてる？」と言うだけ。相手がOKなら「わずらわしくない男女関係」をひと晩だけ築ける。ラブ・サスペンス映画『彼が二度愛したＳ』は、大都会NYで働く孤独で平凡な会計士・ジョナサンが、セレブ弁護士を通じてそんな会員制秘密クラブのことを知り、何人もの女性達と関係を持つ中で、ある“罠”にはまっていく。なぜ彼の好きになった女性“S”は失踪したのか？　なぜ彼は命まで狙われるようになるのか？　今夜も遅くまで働いた寂しい夜。見知らぬ声で「今夜、あいてる？」・・・そんな電話が来たら、あなたはどうする？

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「名前や職業を聞いてはいけない」「誘ったほうがホテルを予約する」・・・などのルールがある会員制秘密クラブ。この発想は脚本を担当したM・ボンバックが読んだNYタイムズの記事からだという。その記事によると、ウォール街で働くエグゼクティブの間で存在するクラブがあり、すでに入会している会員の紹介が必須で、容姿、地位、収入、年齢審査もあるとか。早朝、夜中も関係なく世界の市場を相手に働くセレブなブローカー達には、デートを重ねて愛を育む時間的余裕がないため、効率よく「満たされる」システムなのだとか。NYだけでなく複数の大都市には同じようなクラブが存在しているという話も。ってことは・・・東京にも!?

会計士という仕事柄、オフィスでも煙たがられ、恋人もいないジェイソンを演じるユアン・マクレガー。『ムーラン・ルージュ』、『スター・ウォーズ』３部作など、話題作に恵まれているユアンは1971年スコットランド生まれ。フランス人の美術監督の妻との間に12歳と７歳の娘がいて、一昨年にはモンゴルから現在７歳の女の子を養子に迎えている。今回の作品ではいつになくベッド・シーンが多かったユアン。現場では、１人の女優とベッド・シーンの撮影後、休憩をはさんでまた別の女優と挨拶をして服を脱ぐ、という作業の繰り返しで、これまで何度も作品でベッド・シーンを体験していたさすがのユアンもヘトヘトになってしまったとか。

一方、オンではセレブな敏腕弁護士、オフでは美女に事欠かないというジェイソンの憧れの存在ワイヤット。演じるのはオーストラリア俳優ヒュー・ジャックマン。現在40歳のヒューは8年前に『X-メン』の“ウルヴァリン”役でハリウッドでもブレイク。ミュージカル俳優としても有名で、『The Boy From Oz』ではトニー賞主演男優賞を受賞。1996年には、オーストラリア女優のデボラ・リー・ファーネスと結婚。現在は、養子に迎えた８歳と３歳の一男一女のパパである。今作はヒュー自身が立ち上げた制作会社の第１回制作作品で、彼のベッド・シーンがない理由は「妻も制作メンバーだから、うかつに撮れない状況だったんだ（笑）」とのこと。

平凡な孤独、それを埋めようと彼女を愛した。
しかし、すべては罠だった―――

NY。孤独な日々を過ごす会計士のジョナサンは、最近親しくなった、いわゆる「都会のセレブ弁護士」のワイヤットと携帯電話を取り違えてしまったことで、NYに存在する会員制秘密クラブを知る。それは「今夜、あいてる？」を合言葉にNYで働くエグゼクティブの男女が一夜限りの関係を持つというもの。その日から、毎晩違う女性と会うようになるジョナサン。しかし、ある夜待ち合わせ場所に来た女性は、以前、一目惚れをしたＳだった・・・。

監督／マーセル・ランゲネッガー
出演／ヒュー・ジャックマン、ユアン・マクレガー、ミシェル・ウィリアムズ、シャーロット・ランプリング、マギーQほか
配給／ショウゲート
上映時間／1時間48分
11月８日、有楽町スバル座、新宿バルト９ほか全国ロードショー

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