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しかしこの年末年始はよく飲んだ。いや、年末年始に限らずきっとよく飲んでるほうだと思うけど、年末年始って飲みたいと飲みたくないとにかかわらず、飲まなきゃいけないじゃないですか、つき合いで。断るわけにはいかないのよ、これだけ世間に酒飲みだってばれちゃってると。そういうのって、一番体に負担がかかるらしいよ。私たちの世界だとプロデューサーとか、営業担当の人とか、結構肝臓壊しちゃう人多いけど、それってほとんどつき合い酒だもんねー。でまあ、年末年始はかなり飲む機会が多いので、体に負担がかかる分、体のほうも「ちょっと、いいかげんにしてよ」信号を出して警戒を呼びかけてくる。それが、びっくりするほどの酔っぱらい方だ。普段の私じゃ考えられない酔っぱらい方、結構するのよ、この時期は。
ここ最近で、自分で一番驚いたのは『笑っていいとも』の忘年会の帰り。毎年『いいとも』の忘年会は、金曜日の出演者たちが一堂に会する、年末の『いいとも特大号』の生放送のあとにある。真夜中の12時ぐらいから始まるこの忘年会は、毎年ものすごく盛り上がって、一次会終了後も街に繰り出して朝まで大騒ぎってこともよくある。ていうか、二次会が始まるのがすでに朝なんだけどさ。それにしても今年の忘年会はことに盛り上がった。翌日の『いいとも』の放送がなかったせいもあって、タモリさん自ら「セックスマシーン!」と、意味不明なポーズを取りながら会場中走り回ってたし、キングコングのふたりは酔いつぶれてその辺に寝てたし、石原良純君は熱く熱く語ってたし、さまあずと品川庄司はお笑いについて渋く渋く語ってた。みんなそれぞれ楽しそうだった。私も、酒の飲めない爆笑問題の田中相手にずっとしゃべってて、とても楽しかった。
そのまま一緒にタクシーに乗り、田中も何か私に語りたいことがあるらしく、タクシーの中でもずっと田中の話を聞いてたんだけど、自宅に着いたとたん、田中がいない。「あれ? 田中は? 田中としゃべってたのに」と、マネージャーに聞くと、マネージャーはあきれた声でいいました。「柴田さん、田中さんは最初からタクシーに乗ってませんよ。柴田さんずっと窓ガラスに向かって、ひとりで相づち打ってましたよ。あれもしかして、田中さんとしゃべってたんですか?」と。正直、こんなふうな酔っぱらい方は、初めて。私よっぽど、田中としゃべってるのが楽しかったのかなぁ。
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