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それも赤塚不二夫さんの漫画なら楽しいけど、梅図かずおさんの漫画みたいに不気味ですごい怖い感じさえする。これ、かなりのショックですよ。やはりきれいな結晶を形作るのは、四万十川や信濃川など、日本の自然がたくさん残っている、いや、日本の自然の美しさを一生懸命保とうとしている地域の河川。いかに山や森やそこに住む生態系を崩してはいけないかわかるような気がしますよ。そりゃあ隅田川だって淀川だって琵琶湖だって、一生懸命きれいな水に戻そうとがんばっている方たちは大勢いらっしゃるし、一時期に比べたらずいぶんきれいになったとも聞く。でも、自然というのは一度損なうとなかなか元通りにはならない。それほど気をつけて守らなきゃいけないものだということですよね。
で、さらに面白いのはここから。もし、水に文字を見せたら結晶がどう変わるかという実験をしてみるんです。たとえば「ありがとう」という言葉と、「バカ、死ね」という言葉を別々の水に見せ続けて、そしたらどう変化するか。ほら、植物ではよくいうじゃないですか、可愛がって育てるとすごくきれいに花が咲いてくれるって。あれと同じ方式。
この写真ね、にわかには信じられませんよ。「ありがとう」の水と「むかつく、殺す」の水の違い…。「きれい」と「きたない」の違い…。こんなにはっきり形として差が出るもんなんだろうか。見てるだけで、涙が出そうになるくらいかわいそうなんですよ、「むかつく、殺す」「きたない」と書かれた水のほうは…。
そして映画の中でいうわけです。人間の体の70%は水でできているって。そしたら言葉の波動が人間に影響を与えないわけがないって。考えてみると、たとえば人から「好き」っていわれたときに旨がキューンってするじゃない。そのあとすごいフワーッってなんともいえない幸せな気持ちになるでしょう? 反対に「あなたのことは好きではない」っていわれたときや、「この人私のことなんとも思ってないんだ」って思ったときのあのギューッって苦しくなる気持ち、どこにも行き場のないあの思い、ああいうときって体の中の70%の水分が、ものすごい形になってるからあんなに苦しくなるのかもね。
言葉の波動って、自分たちが考えてる以上に、心身に影響があるのかも。日ごろ、うちの劇団の若手のバカどもを罵倒しつくし、奴らには鬼と呼ばれている私にとっては、実に耳の痛い映画なのです。でも絶対見てね、いい映画だから。ちなみに映画の中の私は、仏様みたいな役でございます。合掌。
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